来春終了、池島炭鉱体験 トロッコ電車

2001年に閉山となった長崎県池島にある池島炭鉱の一部施設を改造し観光用途に転用した「池島炭鉱体験」。閉山から四半世紀が経ち、利用設備の安全面から改修が必要も自治体予算から費用を捻出できず、来年3月末で泣く泣くの閉鎖となってしまいました。この炭鉱体験には坑内へ出入りするための演出としてかつて使われていたバテロコを使ったトロッコ電車が走るのですが(2011年から)、こちらも時を同じくして廃止となってしまいそう。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

この池島、到達するには少々不便。現在ツアーは指定日にて午前と午後の2回、午前の部は神浦港から池島へ向かうフェリーの往復利用での池島港1100集合、午後は瀬戸港から池島へ向かうフェリーの往復利用に合わせた時間での1315集合 となっています。どちらのフェリーも池島港へのアクセス港が違うも、基本、西海沿岸商船の「フェリーかしま」が担当。ただ神浦と瀬戸へのアクセスがちょっと不便で・・・↓

(写真:池島港、2026.7)

それに、炭鉱ツアー参加の場合、午前と午後のフェリー便の本土からのアクセス場所が違うので、ツアー前後で廃墟も回りたい!って場合はきちんと計画を立てないと乗った港へ帰れなくなる。また、午前の神浦から来てのツアー後、折角だからと午後散策して夕方便で神浦へ帰るって場合は、写真手前の漁船みたいな渡船利用となるんです。で、波が高いと船が小さいので欠航するんですよね...港までは車で来て港の駐車場において来島する場合はご注意の程。↓

(写真:池島港、2026.7)

旅行者にとって一番便利で楽なのは、実は佐世保から出る高速船利用。火曜日と金曜日の週2日運航ではあるんですが、佐世保駅隣接の佐世保港から船が出ます。片道2090円、所要1時間の船旅となるんですが、これが結構お勧め。使われる船は2024年就航の新鋭双胴船「ラピッドリリー」。↓

(写真:池島港、2026.7)

乗船券はこんな硬券キップと渋い!乗船券と上陸券とくっついてますが、客が少ないと乗船時にどちらも渡すことになります。また窓口は出発時刻近くにならないとあかないです。(さらに船が来てるのにあかないときは船で直接お金を払うらしい・・・ジモチーしかルールわからんで、こわ) 途中の大島まで乗る人はちらほらいるのですが、私の利用日、朝便の池島まで乗ったのは私一人でして・・・船は200人乗りなんですけどね・・・池島炭鉱体験がなくなったら航路廃止になりそう。。。↓

(写真:佐世保港、2026.7)

で、この佐世保=池島航路って、景色がとてもいいんですよ。まず佐世保港は軍港なんであちこちに軍艦が・・・迫力ありますね~↓

(写真:佐世保港、2026.7)

航路は半分東シナ海を通るようなもんですが離島の間を縫って進むのでとても景色がいい。運が良ければ軍艦とすれ違うし、きれいな吊り橋もあるしね・・・特に2階席は屋根もあって夏場は海風にあたってとても気持ちがいいんですよね。。。池島までの1時間はあっという間です。(写真は池島)↓

(写真:池島沖、2026.7)

ただ高速船は炭鉱体験の時間にダイヤがリンクしてないので体験目的だけだと池島での滞在時間が長くなります。廃墟にも興味あればツアー時間の前後で時間が取れるので島内の散策も可能。坂道がきついですが、ラピュタ感ある炭鉱住宅群や・・・↓

(写真:池島炭鉱住宅跡、2026.7)

・・・かなり独特なデザインの旧8階建てアパート群なんかも公道から拝めます。ちなみに中には入れないのでご注意の程。それに野良イノシシがいるので公道から外れないほうが無難です。また、飲食店やコンビニはないので島に渡る前に用意の程。飲み物自販機はありますが、島価格となってます。高速船に乗るなら船に自販機があるのでそこで飲料水はゲットできます。しかも価格はなんと通常価格なんですよ~、西海商船さん、やさしい~↓

(写真:池島炭鉱住宅跡、2026.7)

この池島、閉山前は本当に炭鉱だけの島だったようで、有名な軍艦島よりは島面積が大きいということで軍艦島より特殊な建物や風景は少ないんですが、炭鉱ツアーに参加しなくても、日常のフェリーや高速船利用にて廃墟を拝むことができる、廃墟系オタクにとっては好アクセスな立地のよう。ツアー参加じゃなくてブラッと訪問って方もチラホラいました。(高速船に誰も乗ってなかったんやけど瀬戸から来たか)↓

(写真:池島港、2026.7)

さて、本題のトロッコ電車について。「電車」と名乗ってはいますが、いわゆる炭鉱で活躍したかつてのバッテリー駆動のトロッコを電車と呼んでいるんです。バテロコプッシュプルにて3両の客車を挟んで、長崎市外海地域センター池島事務所の広場から坑道までを結ぶ、観光用に整備されたトロッコです。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)

トロッコ乗り場そばにはかつて海底間移動で利用された高速人車牽引バテロコと運搬車が放置されています。バックの廃墟化した石炭火力発電所と相まって殺伐とした雰囲気となってます。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)

炭鉱体験はまずセンター池島事務所にて、ツアー代金の徴収と注意事項の説明、池島炭鉱の古い紹介ビデオの上映があります。ツアー代金の領収書代わりに乗車証明書をいただけます。さりげない心遣い、いいですね~↓

(写真:乗車証明書、2026.7)

ビデオは10分くらいでしょうか、かなり古い映像だけど勉強になる!(ただ参加者20名超えるとビデオじゃなくなるみたいだけど)で、上映後ヘルメットを装着し、トロッコ乗り場へ移動し坑内へ入ります。なんか工場見学のような感じですね。なおヘルメットはガチガチに装着するんですが、坑内は狭く、ヘルメット越しに何度か頭をぶつけたのでここでは必須ですね。↓

(写真:池島事務所、2026.7)

事務所から歩いて乗り場へ、そして坑内へはこのトロッコ電車で移動。まあ、坑道入口から歩きでもいいんですが、このトロッコが入ることで工夫が坑内に入っていた感じを体感できるってので演出してくれてるんだと思います。ありがたや~↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

トロッコ乗車時間は3分くらいでしょうか、もともとは第一立坑へ繋がっているんですが、途中からは体験用設備を坑道脇に設置しているので坑内は歩きとなります。中は狭く工具前の説明もあるんで1回の参加者概ね20名までって感じにしてるんだと思います(MAX27名までいけるみたい)。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

坑内は「後付けで作られましたー」的な感じがあまりないので、ごく自然な感じ、炭鉱夫としての体験感も増しますね。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

明かりもできるだけ暗くしているので参加者が被るヘルメットもカンテラ付きじゃなきゃダメですね。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

こんな感じで坑道を進んでいきます。コース途上に実際使われていた工具などがあり、疑似体験させてくれます。なので、よくある見て終わり的な感じではなく、本当に体験をさせてもらえるかなり濃い内容なんですよ。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

体験内容はネタバレになるんで割愛しますが楽しかったですよ。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

坑内の滞在は1時間弱でしょうか、、、↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

入るとき乗ったトロッコで帰りとなります。↓

(写真:坑道奥部停留所、2026.7)

また灼熱の外へ・・・中は涼しいんですよ...↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

トロッコで走る坑道は当時のままの配管、配線が残り妙にリアル。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

観光施設とはいえ、かなり楽しめました~↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

トロッコの坑外走行区間はあまりありませんが、チラホラ鉱山らしい風景が残ってます。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

このあと乗車したところで降りて事務所へ移動にて解散。私の参加日は午前の部は帰りのフェリー時刻前まで説明を受けた事務所で休憩させてくれました。昼食を持ってきた人はそこで食べてOK。(ゴミは持ち帰り) 夏場はクソ暑いので冷房効いた部屋で休ませてもらえたのはありがたかったです。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

ちなみに体験に興味なくトロッコ乗らず撮影オンリーで・・・という方に...2026.7現在として・・・930~945くらいに車庫扱いしている坑道からトロッコ編成を乗り場まで出してきます。運行前点検を坑内で、乗り場までの回送移動は稼働確認ってところでしょうか。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

午前の部の乗車時刻は昼食タイムがなければ概ね1125-30のため、それまでは乗り場でお休み。停車してる空車は自由に撮影できます。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)

乗り場はかなりさっぱりしてるので、すぐに撮り飽きてしまいますが、こんな動くトロッコが残ってるだけでもありがたいですね。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)

乗り場あたりの広場にはヤギがいて鳴き声が響いてるんですが、それ以外は人通りもなくトロッコ周りは静か。。。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)

午前ツアーは入坑後、参加者は坑内に約1時間いるので1230あたりに戻ってきます。これにて午前の部が終了、午後の部は1345くらいに出発しますのでしばし休憩。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

坑外走行区間が短く、かつ、雑草がキツイんですが、まあ、こんな感じで俯瞰気味に撮れるところもあります。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

午後ツアーの戻りは1445頃。↓

(写真:坑道奥部停留所~坑外停留所、2026.7)

お客さんを降ろしたらトロッコの役割は終了、即効で折り返して車庫である坑道へ向かいます。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

客なしトロッコの回送ですが、坑道へ戻る走行シーンを撮れます。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

坑道へトロッコ編成をいれて入口を閉めれば運行終了。なお、午後ツアー自体は炭鉱体験のあと、旧炭鉱住宅をめぐるオプションがついてます(すぐ予約いっぱいになるけど)。こちらはワゴン車を使って一部立ち入り禁止区域も回ってくれるようで廃墟マニアには好評です。ちなみに午後ツアーに参加するとタイミング的にトロッコの最終入坑シーンは撮影できませんのでご注意のほど。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

とにかくトロッコの走行シーンを数多く撮りたい!という方は朝イチの佐世保から高速フェリーで池島に、ついてすぐ坑道出入口で待機。おそらく出庫時刻は930~945ぐらいと適当も、乗り場に編成がなければ出てくるまで待つ。まあ基本は確実なツアーの前後を狙う。午前ツアーは1130前に発車、1230くらいに戻る。午後は1345くらいに発車1445くらいに戻る。午後ツアー終わったら即効で坑道へ回送される・・・こんなダイヤ。ただし炭鉱弁当が提供される日は午前便が20分遅発になるとか、参加人数で時間変更もありそうなので、入坑タイミングは余裕もって乗り場付近に張り付いたほうがいいですね。↓

(写真:坑外停留所~坑道奥部停留所、2026.7)

トロッコ目的だと佐世保から火金のみ運行の高速船利用が便利なんですが、待ち時間が結構あって時間つぶしがちょっと大変(毎日運航の瀬戸発着利用だともっと時間が空く)。廃墟巡りも90分くらいほしいかなって感じなのにトロッコダイヤの間隔が微妙に合わないとかあるんですよね~ 廃墟ツアーオプション参加すると佐世保行き高速船が使えないし、レンタサイクルでもあるといいんですが、そういうのないしコミュニティバスも廃止されてしまい、ツアーに参加しない場合は全部歩き、しかも勾配結構あるって感じなんで、時短で考えるなら割と体力作っていかないとササッと回れないかな。とはいえ、もうタイムリミットできたから選択の余地なく、海の荒れる冬場をさけるとなりゃさらに時間かない。。。ツアーなし廃墟だけでいいって方も、船インフラが生きている今の間に行くのがお勧めですよ。↓

(写真:坑外停留所、2026.7)


#池島観光マップはこちら、池島港待合室降りたところにもあります。なお地図にはすでになくなっている施設もあるので注意。また設備劣化で立ち入り禁止個所もいろいろとあります。旧炭鉱住宅にはまだご在中の方もいらっしゃいますのでご配慮の程。

#池島炭鉱体験の申し込みはこちら、予約開始からすぐにいっぱいになるのでご留意の程。

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