終幕の旧京王5000系(6)-ことでん1100形
今週は元 京王5000系の伊予鉄700系の一部離脱がアナウンスされましたね、一方で、この元 京王5000系はことでんこと高松琴平電鉄に1100形として2両編成4本8両が在籍、琴平線では日常的にバリバリ使われています。↓
平日朝夕ラッシュ時に2+2の4両編成が多数運用に入りますが、この1100形も限定運用せず他形式とも併結して走ったりしてます。↓
まあ同形式どうしがいいようで、4両編成の場合は1100×2が多い気がします。↓
ちなみに先頭に立つ1107+1108の編成だけことでん車両唯一の方向幕LED化車両。これ、日中すごい見にくいし写真写るにはかなりの低速シャッタースピードにしないといけないし、ちょっと気に入らん設備ですね。↓
冷房装置はいまどき珍しい分散型。このタイプ現役はいまや南海と京阪くらいじゃないかい?↓
1100形は他のことでん車両がみんな古いんで新しく見えるんですが、種車は製造が1969年と製造から50年以上経ってる古豪さん。1997年に転職してきましたが、転職からも30年近く経ち、他の旧京王5000系が離脱する中、置き換えどうしようか・・という状況になってます。まあ、同世代の元京急車の1080形や1200形も現役バリバリなんですが、それぞれ車齢が60年超となる今後10年でどうするのかが注目されてます。↓
それから1100形は京王と軌間が違うんで、ことでん再就職時に台車&モーターを京急(初代)1000系のものに履き替えてます。で、この台車も年齢が同じ年くらいなんですよね~。導入時に手を入れているとはいえ、こうしてみんな元気に働いているのを見るとここのメンテチームの優秀さがわかります。まあお財布事情はかなり厳しい会社なんで仕方はないんですけどね。。。↓
それでも来年には何十年ぶりかの新車が入ってくるんですが、置き換え対象は写真の1070形(前2両)。車齢60年を超えてさすがにやばいだろうってとこなんでしょうね。中古車導入は改造増えて意外と安くならないし、国交省からVVVF車の導入を推奨されているこのご時世、否応なしに新車を入れることになったんでしょう。ただこの先残り全部新車で置換ってのはきつそう・・・軌間も車長もあってる京急1500形の転用ができればいいんだろうけど、京急側がコロナ禍で設備投資の抑制をした影響もあって回ってこなかったのかな。↓
この1100形、登場時はこんなカラーリングでした。うーん、かなり似合ってません!なんじゃこれってカラーリングなんですが・・・(ちなみに写真のあたりは後年区画整理されて綾川駅が開設されます)↓
側面に回るとまあ、あるかもね って感じだったんですが、正面の顔の塗分けがよくないのかなあ、同じ頃に転職してきた600形の塗分けはしっくりしてたんで、この顔に似合わないってことだったのかな?↓
このカラーリングは瓦町にあったコトデンそごうの包装紙のデザインを引用したらしい。でも当時の包装紙っていっても、ビリジアンの色だけ引用してる感じ。だから配色デザインは結構適当にやっちゃったって感じですねぇ、正面貫通路のモヒカンがあかんのやろうか。。。まあ、引用したそごうが経営破綻→コトデンそごう破綻→ことでん破綻 って流れなってしまうんでこのカラーリングはメチャ縁起悪いものになるんですが・・・。その後は再生に力を入れ、ICカード導入や長尾線の線路改良などやって信用の取戻しに励み一部複線化に新車導入なんて、過去を知っている人には信じられない今があります。ほんと、横柄な駅員多かったし、クソ愛想悪くて感じ悪かったからなあ。昔のコトデン(カタカナ時代)にはいいイメージがないから今のがんばりのほうが余計に目立つのかもね。↓
破綻からの再生時は車両カラーを速攻で塗り替え。琴平線はイエロー、長尾線はグリーン(エメグリ?)、志度線はローズピンクにて、クリーム色とそれぞれの路線色のツートンカラーとなりました。とにかく「コトデンそごう」に絡むものは縁起悪いから、再生のゲン担ぎには力が入ってた。たとえばコトデン→ことでん とか愛称も変更したし。ICカードの名前がイルカ(IruCa)になったんだけど、讃岐弁で「いるか!」って「必要ない!」になるから、再生チームが「利用者から「いるか!」と言われないよう頑張ります」って逆説的に使って名付けしたとかしないとか・・・先日SUICAのペンギンがリタイアするってニュースが出てざわつく中、このイルカキャラ(ことちゃん)が後継者なってもいいよみたいな発信してるんだよね・・・昔の ことでん ってこんなことは一切できなかったから本当に変われたんだね・・・ようやったなあ!↓
これから車齢問題が出てきそうな1100形ですが、ここの置き換え問題は難しいんで動く限りまだまだ活躍すると思います。ま、1100よりも写真左側の600形のほうがやばそうかな。車長が合わない小型車で同世代だから琴平線からはいずれ出ていく運命だろうし。同じ小型車のみでの構成の志度線も置換車両は見つかりにくいだろうな、新製するほどでもないし。だから状態のいい車両を使い続けるしかない(潜在的にはJRに代替できる志度線の廃止もあり得るんだよね)・・・うーん、ことでんの車両って1100や600以外もみんなそんな感じだもんなあ、車両更新の話は近い将来かなり重たいんです。↓
とはいえ、1100形は主力車両として今日もご機嫌よく讃岐路を走っています。最近は積極的にラッピング車の対象にもなってますね。これはポケモンコラボ。路線カラーとはあわんのになんでヤドンなんやろう?(ヤドンとうどんをかけたらしいけど) イエロー系人気キャラならピカチュー以外でもリザードンとかサンダーとかいるけどね、ヤドンは志度線を任せて、長尾線はレックウザとか。ポケコラ強化でJRのアンパンマン客のおこぼれもらえそう!↓
1080や1200なんかにもある広告車両も1100に入ってますね。ラッピング技術が上がって広告車でもデザイン性がよくなってきたから、こうしたカラフルさもいいかも。(ただ阪堺電軌の広告はなんとかしてほしいけどね、質屋のヤツが最悪やけどあれで覚えてもらいたいみたいやからタチ悪いわ・・・) これからもみんなに愛される「ことでん」でがんばって~↓


