西武車見納め!三岐鉄道

今みんなに注目される三岐鉄道三岐線の車両更新。この夏JR東海から211系3両編成を10編成分、計30両を譲り受け、現存する元西武車をすべて置き換えるという大胆な更新計画にて、すでに必要車両はすべて三岐鉄道に渡り、更新第一編成がどんなカラーリングになるかで盛り上がっています。↓

(写真:保々~山城、2010.4)

置き換え対象となる元西武は3両編成5本+2両編成3本の計8編成。元211系10編成導入のうち2編成は部品取り車両となるため、現在運用されている8編成がすべて3両化&211化されるということになります。↓

(写真:山城~保々、1998.2)

元西武車は20m3ドア車なので211系はサイズ的にはピッタリだったのでしょうか。ただ三岐鉄道ってお隣の近江鉄道と違って資本関係はないので、無塗装車のいい出物って感じでJR海から受け入れたんでしょうね。↓

(写真:大矢知~三岐朝明(信)、2020.11)

現在の元西武車は3形式。こちら101系は元401系で2両編成3本の所属。1990年に第1編成が入り30年以上三岐で使われてますが、西武411系時代からみれば製造から50年を超えてきたのでいい加減更新しないとって時期になってました。こちら、旧三岐カラー復刻車の101F。↓

(写真:三里~丹生川、2020.11)

復刻カラーは国鉄103系顔にはお似合い。まさか次の211にこのカラーリングは使わないでしょう。↓

(写真:三里~大安、2020.11)

こちらは三岐標準色の103F。↓

(写真:保々~山城、2020.11)

見慣れた三岐車両ってこれですよね。↓

(写真:三里~大安、2020.11)

そしてこちら105F。↓

(写真:丹生川~三里、2020.11)

全編成3両化って日中はちょっと過剰のような気はするけど大丈夫かな・・・サイクルトレイン拡大なのかな?↓

(写真:大矢知~三岐朝明(信)、2020.11)

こうした2両編成も見納めってことになるんですねぇ。。。↓

(写真:保々~山城、2020.11)

30年近く前の105Fですが、今と変わりませんね。この頃は車番が前面オデコのありました。↓

(写真:丹生川~三里、1996.2)

101系と同時期に入ってきた3両編成が801/851系。台車違いで801と851と形式を分けていますが元701系で基本同じ車両。いわゆる流線型西武顔のマスクで4編成が導入されました。こちらは801F、この春から住友電装&高校生コラボのラッピング車になってます。↓

(写真:丹生川~三里、2002.5)

こちらも長年見慣れた三岐車両ですね、101系と同じく種車製造から50年を超えてる古豪さん。↓

(写真:三里~大安、2020.11)

こちら、赤電塗装に復刻された803F。↓

(写真:三岐朝明(信)~近鉄富田、2020.11)

黄色化前の西武だとこの配色なのかな、関西人としてはあまりなじみがない塗装ではあるんですが、となりの近江鉄道で何度か赤電企画をやってたんで、そっちの印象のほうが強いです。↓

(写真:三里~大安、2020.11)

こちら、3編成目に入った851F。この区間は近鉄名古屋線と並走するので偶然並ぶとどこの鉄道?!みたいになるのが面白いところ。今は近鉄の大幅値上げでJRへ客が相当数逃げてるとのこと、近い将来昔みたいに電車の乗り入れがJR側にもいくかもしれません。富田~名古屋の片道でJRが3割安の190円も安いし、211系は元JR海だから・・・とはいえ、四日市へ行くならまだ近鉄一択なんで、ま、復活するとしても何本か限定的なんだろうな。↓

(写真:三岐朝明(信)~近鉄富田、2016.2)

この851F、行先表示部が他の801系と違ってLEDになってますが、これ、2012年11月に脱線事故を起こして西藤原寄り先頭車が廃車になり、後述751系部品取り用車両を急遽改修して付け替えた再生編成。再生時に表示器をLED化したってやつで写真最後尾が屋根高違うのがわかります。↓

(写真:三岐朝明(信)~近鉄富田、2020.11)

横から見るとわかり易いと思ったらわかりにくいんですが、向かって左側、屋根高がちょっと違う。そして西藤原寄り車両は元西武新101系なので顔つきが違っていますが元西武701系の851系としてまとめられています。↓

(写真:山城~暁学園前、2020.11)

こちら、4編成目に入った805F。1997年にやってきたんでもう四半世紀経ったんですね...↓

(写真:三里~大安、2014.11)

現在は西武イエロー復刻カラーとなっています。↓

(写真:保々~山城、2020.11)

気が付けば8編成中3編成が復刻カラー、1編成がラッピングとなっており、まさしく車両交代前のフラッグ&リップサービスとなっていますね。復刻カラーが始まったのが2018年ごろだったので、その頃から車両更新の計画があったのかもしれません。↓

(写真:山城~保々、2020.11)

そしてこちら、西武からの最後のお古が751系751F。元西武新101系で、お隣近江鉄道や伊豆箱根、流鉄、上信、秩父なんかでも活躍、本家西武でもまだ現役ですね。↓

(写真:三岐朝明(信)~近鉄富田、2020.11)

こうして見ると編成は短くはなったも三岐線は過去の西武車両の動態保存鉄道みたいなんですねぇ。↓

(写真:丹生川~三里、2014.11)

2009年に仲間入りした751系も入社15年目となり本家でも引退が決定しているんで、まだ新しい感があるも今回の一斉更新で引退となるようです。まあ、801Fラッピングが2026年春までと決まっているのでそのあたりまではこいつも残るかもしれません。それぞれの引退順は検査時期を見て決まるのかな。↓

(写真:三岐朝明(信)~近鉄富田、2020.11)

懐かしの西武車がまだ現役の三岐。211化されると雰囲気がらっと変わるんでしょうね。↓

(写真:伊勢治田~丹生川、2014.11)

重連貨物もガンガン走る三岐線、211化前後はたくさんの人が訪れそうです。ちなみに貨物の電機も結構古いから将来的にはどうするんだろう・・・古いのは製造から70年は経ってるし、かといって中古で調達できる代物でもなく、四日市側の受け入れ施設も老朽化してるから遠い将来廃止を前提としてるっぽいですね。ただ復活塗装した機関車出してきたから引退フラグ?置換フラグ?さあ、どうなるやら・・・↓

(写真:保々~山城、2010.4)

・・ということで電車の211化でがらりと雰囲気変わりそうな三岐鉄道三岐線のネタでした。この置き換えは2年くらいかけてゆっくり進みそうなので焦る必要はないのかな、来年いっぱいまで撮影タイミングがありそうなので季節に合わせて訪問する余裕もありそうです。↓

(写真:梅戸井~北勢中央公園口、2020.11)