急行サロベツ-小湊×JR北コラボ(3)

小湊鐡道の観光急行×JR北海道コラボ第三弾は急行サロベツの復刻ヘッドマークとなり8月の毎日曜日に運行されました。減車で1両の単行となりちょっと急行的な感じじゃなくなったかなあ・・・でも往年の懐かしヘッドマークは当時のままでとてもよかったです。↓

(写真:海士有木、2024.8)

急行サロベツって1992年夏に登場したんですが、もともと急行天北からの派生で誕生なのかな。天北線が廃止となり急行天北は稚内発着時間を同じような感じにした宗谷本線経由の急行宗谷として再編、確か天北のスジは下りが宗谷1号、上りが宗谷4号となったと思います。で、サロベツはこのうちの1往復を観光増進理由かなんかで名称変更したもので宗谷3号と4号がサロベツとなりました。ということで、厳密にはサロベツは急行天北の代替急行ではありません。↓

(写真:抜海~勇知、1993.6)

サロベツ登場時は夜行利尻もDC化してたので、下り宗谷→上りサロベツ→下り利尻→上り宗谷→下りサロベツ→上り利尻→下り宗谷・・・みたいな循環運用ができてました。まあ実際は札幌戻った時に車両の差し替えはしてたんでしょうけどね。↓

(写真:南稚内~抜海、1996.7)

2000年春の宗谷南線高速化&特急化にてキハ400/480急行が廃止となり急行サロベツも同じようなスジにて特急サロベツとなります。旭川~稚内のみの運行だった急行礼文はこのとき廃止となり、このスジに札幌発着となって特急スーパー宗谷1号と4号が入って置き換え。急行宗谷は同様にスーパー特急化されキハ261での運行が2往復体制となります。サロベツはキハ183となり、特急利尻との共通運用となります(寝台車は昼行便は南稚内で切り離してた)。ちなみにヘッドマークは特急化の際にデザイン変更となりました。↓

(写真:南稚内~抜海、2000.8)

さらに2007年には夜行特急が廃止、2017年春のダイヤ改正で札幌発着特急を3→1往復化として2往復は旭川~稚内に運転区間短縮。同時にキハ183系が運用離脱となって全特急がキハ261化となって現在に至ってます。この旭川発着を「サロベツ」と名乗ることとなり、急行サロベツとは全く別物の系統と変わりました。かつての急行礼文のスジに特急宗谷が、それ以外は急行礼文みたいに旭川止まりとなった ってことかな。さらにこのサロベツの1往復は季節運転となり、ダイヤからも衰退ぶりがわかる状況となってます。↓

(写真:豊富~下沼、2016.11)

そんないろいろあった「サロベツ」でしたが、急行ヘッドマークはあとから造られたデザインとあってか、何か垢ぬけた感じとなりました。当時このデザインがあんまり好きじゃなくて好んで写真を撮ってなかったかな?過去のフィルムにはあまりなかったですね。なので今回の小湊での復活でやっと撮り収めをしたってところでしょうか。↓

(写真:上総川間~上総鶴舞、2024.8)

小湊では鄙びた風景と往年の国鉄カラーも残るのでとにかくちょっとした写真でも映える・・・↓

(写真:上総牛久、2024.8)

まあ、単行だとちょっと寂しいか...↓

(写真:上総牛久、2024.8)

五井の車庫は二昔前の非電化地方私鉄の風景のまま。ヨンマルがいても違和感全くありませんね。↓

(写真:五井、2024.8)

こんな感じの駅って結構昔はあったよなあ。↓

(写真:上総川間、2024.8)

ここまで緑たっぷりの風景が首都圏にあるとはねえ。↓

(写真:里見~飯給、2024.8)

...ということで急行サロベツのお話でした。↓

(写真:上総川間~上総鶴舞、2024.8)