置き換え始まるJR北721系②

2030年頃までゆっくりと置き換えが進むという721系、この4年ほどは快速エアポート用車両を中心とした6両編成がターゲットのよう。今年度~来年度で733-4000番台6両編成を7編成、2027年度までに追加6本ということで、最終的に現行721系6両編成11本に2編成追加される、ボリュームアップになる計画。増分は小樽への直通運用を増やすとか、現状運用より多くなるようなことを考えてるのかもしれません。(写真は733-3000) ↓

(写真:苗穂~白石、2022.9)

そして今年度は特急すずらんの特急料金特例も事実上廃止となって利用者が激減。ただ、これは予見済みだったようですずらん廃止(北斗に統合)を視野に入れた計画的値上げのような気もしますね(写真は引退した781系)。ただ、すずらん代替を733-4000で行うってまではないかな。 ↓

(写真:植苗~沼ノ端、1998.6)

新千歳空港への乗り入れ線が単線でキャパオーバーのため新たな複線のバイパス線(スルー線)の建設案が出ていますが、大赤字JR北としては援助なしには意思決定できないという歯がゆいことになってます。なんとなく政府としては「北海道新幹線ができるんだから我慢しろ」ってことなんだろうけど、この先のインフラを考えりゃ、どうせ必要なんだから早いこと対応すべきって気もしますが・・・ ↓

(写真:南千歳、2017.10)

千歳線絡みでいろいろ問題が存在するも、721の置き換えは粛々と進めるようで、先日F4101/4201の6連が初の廃車回送になって6連の運用離脱が発生しています。721の快速エアポートの置き換えは733-4000番台となるのですが、すでに2編成納入されていることから今年はあと1編成721の6連が引退するんでしょう。 ↓

(写真:白石~苗穂、2022.9)

とにかくインバウンド客がコロナ禍前以上に増えている上、721の簡易クロスシート車両だと混雑がひどいということもあって733を使ったロングシート化を急ぎたい事情もあるんで、721撤退は快速エアポートから優先されると思われます。 ↓

(写真:苗穂~白石、2022.9)

とはいえ、お先に737投入で廃車された721(結果的に)はすでに3連6本ありますが・・・こちらのF-4... ↓

(写真:苗穂~白石、2023.3)

...こちらのF-6と他、F-5、F-3015、F-3016、F-3018の系6編成。 ↓

(写真:千歳、2023.3)

まだトップナンバーのF1以下初期製造車両はまだ残っていますから721が見れなくなるタイミングってだいぶ先なんでしょうけど、、、 ↓

(写真:札幌、2022.9)

721登場時は空港利用者ターゲットで「空港ライナー」って名前の快速が走っていたんですが、このときって「新千歳空港」がまだできてないとき。今の南千歳が千歳空港を名乗ってた頃で航空需要が伸びだした黎明期かな。 ↓

(写真:上野幌~北広島、1989.3)

当時札幌都市圏では、ラッシュ時は50系(51型)客車が活躍してたし(千歳線には入らなかったけど)、711系のインチキ急行かむいがやっとなくなったときだったっけ?民営化するあたりの激動時期でもあったんだけど金もなくて・・・主力の電車は711系で、こいつは2ドアだったんでラッシュ時の混雑がクソ状態。なんで、こんな感じで前後2両を3ドア化した改造車がたくさんいましたね。 ↓

(写真:植苗、1988.9)

711の昭和の終わりあたりって旧塗装からの変更途上だったっけ?711のカラーリングはこんな感じの国鉄急行電車チックな塗装でした。ここ、地上時代の札幌駅ですね、懐かしい~ ↓

(写真:札幌、1985.3)

新千歳空港完成後は札幌~旭川の特急ライラックを快速エアポートとして延長運転してた時もありました。781系撤退時にはこうした運用はなくなってたんじゃなかったっけ?赤帯が入った車両が当時のuシート車両だったんですが、札幌~新千歳空港での普通座席は特急料金不要でかなりお値打ち感がありました。 ↓

(写真:伊納~納内、2001.6)

ちなみに711は晩年室蘭本線電化部分で活躍、置き換えは721などとならずなんとキハ141系たちとなり、電化廃止を目論んでるのでは?とちょっと騒ぎになりました。結果的には737系電車が投入されて非電化化は杞憂に終わりましたが新幹線開業後はどうなるかわかりませんね。 ↓

(写真:竹浦~北吉原、2001.1)

快速エアポートの置き換え完了後は3連721の更新となりそうですが、さてはて、733系を追加投入するのか、735系なのか、737系を投入するのか、もしくはあらたな3連車種が登場するのか、まだわかんないですね。ただなんとなく新系列のワンマン3連が登場しそうだけど。↓

(写真:苗穂~札幌、2022.9)

721って731や733とも組み合わせ可能、なので限定運用みたいなのはあんまりないみたいで、こんな混成編成(721+733)や・・・↓

(写真:琴似~桑園、2022.9)

...こんな混成編成(721+731)もちょくちょく見ます。あと735ともくっつけるみたいだけど相手が少ないからか、今まで見たことないですね。↓

(写真:苗穂~白石、2022.9)

とはいえ、結局721+721ってほうが多く見るけど、これから置き換えが進む途中は他形式との混成が増えるかもしれませんね。↓

(写真:苗穂~白石、2022.9)

一時は最大勢力を誇った721。すっかりJR北の顔だったんですが、もう更新の時期ってことで時間の流れが早いって感じます。こちら、(編成番号F-1~6、2007、8の)1次車はすでに廃車編成が出てきています。↓

(写真:長都、2022.9)

このうち高速化されなかったけどVVVF化されたF-7編成はF-2007編成として唯一の2000番台となってます。↓

(写真:長都、2022.9)

(編成番号F-9~14、3015-3018の)2次車、3次車も廃車が出てますね、検査切れ近い編成から落としていってるんでしょう。↓

(写真:白石~苗穂、2022.9)

(編成番号F-3019-3021の)4次車は脱落ないも時間の問題ですね。↓

(写真:苗穂~白石、2022.9)

4次車のF-22編成はのちに中間車3両を組み込み、電装改装後はF-3122+3123になりました。↓

(写真:白石~苗穂、2022.9)

5次車以降は組み合わせでややこしんですが、快速エアポート用の輸送力強化のための6連編成が中心(前回紹介ページご参照)ですが、こちらは快速エアポート予備車両として3連の1両をuシートに組み込んだF-1009編成。3+3での4両目にuシート来るような運用してましたが今は普通の3連列車に充当、座席はもともとのuシートなのでラッキー列車でもあります。1000番台って6次車7次車で追加された車両群なんですが、F-1009以外は6連化で4000/5000番台になってます。↓

(写真:苗穂~札幌、2017.5)

あとこちらは快速エアポート用6連増強時に、余った1000番台先頭車2両に電動車1両を組み込んだF-5001編成。6連の4000/5000と同じような時期に作った3連バージョンってヤツですね。↓

(写真:苗穂~札幌、2017.5)

・・・ってことで、廃車が始まった721、更新完了予定が2030年度ということでまだまだ活躍は見れそうですが今のうちにちょこちょこっと撮りだめしていくのがいいのかな、以上JR北721系のお話でした。↓

(写真:札幌~苗穂、2022.9)