さよなら道南の40(ヨンマル)
今春のダイヤ改正からキハ40→150への置き換えが始まった北海道函館エリア。富良野線や石北本線のH100化で余剰となったキハ150が函館エリアで再就職する形で老朽化したキハ40を置き換えるという流れ。 ↓
キハ150は全部で27両。うち冷房付きが17両あるのですが、冷房付きで函館エリアのキハ40はすべて置き換えができるんじゃないかなあ、北海道の夏も最近暑いからありがたい話。まあ、はこだてライナーがあるけど電化区間だけだからね。 ↓
とはいえ、新幹線開業時には旅客撤退が決まってる函館本線道南エリア。都市間輸送の特急がないのなら、過疎地を行く普通列車は不要ってことなんで・・・前哨戦としての?廃駅が止まらない。ここは2週間ほど前に廃駅となった中ノ沢。 ↓
2017年に信号所化された北豊津。 ↓
同時期に廃駅となった東山・・・最近は砂原周りにあった駅も多数が廃駅になってますね、新幹線開業を待たずの劣化が止まりません。というか、かなり辛抱したけどもう無理!ってほうかな。 ↓
こちらは懐かしの快速アイリス。瀬棚線廃止後の快速せたなの後継者ですが、早くからワンマン1両になってました。長万部から函館への早朝速達列車だったんですが、車速が遅くて後から来る札幌発の特急を使っても到着時間が変わらないという、名ばかり快速でした。だからか利用者も伸び悩んだのかな? ↓
江差線として存在してた時はキハ4連の普通列車が朝夕運転されてました。まあ、函館~上磯・森だったっけ?最近までいさりび鉄道が回送含めた4両編成を走らせてましたが今はこの界隈の普通気動車は最大3両となってます(いさりびは2両)。はこだてライナーも走るようになって長編成キハは不要になったのですが、連絡船がなくなった後の函館駅は改装されるもかなりシンプルになり、かつてを知る者にとっては衰退を感じます。新幹線札幌延伸の後は北斗もなくなるので一層寂れてしまうんでしょうね。函館市長が函館駅への新幹線乗り入れを訴えてますが、できなきゃ函館衰退ってガチリアルな話となりそう。 ↓
新幹線開業に併せて五稜郭~新函館北斗が電化されましたが、新幹線利用者が伸び悩んでいるため3両の交流電車を走らせるのはかなりのオーバースペック。以前日中はキハ40単行で十分捌けてたので電車は新幹線客専用に近い存在とかなり経営的負担になっている代物。まあ、特急北斗利用者の大半は道内完結利用が多いので、札幌延伸時には利用者増えるかもしれないけどJRから分離されるからもとの非電化に戻したくなるかもね、だったら新幹線乗り入れさせてよってのもあながち変な話じゃないんですよ。 ↓
本当の函館鉄道構成理想は、新幹線の函館乗り入れ、五稜郭から中心部への市電路線復活&いさりびと新函館北斗までの路面電車乗り入れ なんだろうな。ドイツなんかに先例があるから勉強したら? ただ、函館市って金がないから、新幹線がらみの国の補助金取ってくるとか、財源とってこないといけないけどね、強い政治家もいないから絵空事かなあ。 ↓
まあ、函館エリアの鉄道網が再生したらかなり便利になるから旅行者も増えるだろうね。市電の湯の川から空港までの延伸(空港の先まで伸ばす方がいいけど)とかも効果あると思うし。函館エリアって観光地がばらけてるから観光客はレンタカーやバスが便利ってなると鉄道いらなくなる。現に高齢者と高校生、観光客を除けば、鉄道なんてこのエリアで利用することは滅多にないからね(行きたいところを通ってないから)。正直もう鉄道終わってるエリアになってるんだけど、今のままじゃ市電の廃止も時間の問題。 ↓ とにかく想像以上に道南の鉄道網って特急・貨物を除くと劣化がひどいんです。七飯町の人口が27千人、森町と八雲町で七飯町と同等レベル、長万部と鹿部は5千人未満という過疎地。高齢化率4割とあっては乗客増もない。高校生は民営化当時から半分以下だし、農業は夏の霧が影響して内陸部の果物くらいだろうし、観光資源も函館市内を除くと駒ヶ岳/大沼あたりとちょっとしょぼい。主たる産業は漁業だけの1本経済となってるようなエリアでもあるので、そもそも鉄道利用のニーズも少ない。在来線の三セク営業なんてあきらかにないでしょうね。 ↓それに貨物は使いたい運送業者とホクレンが経営したらいいだけであって、荷も大半が農産物と札幌近郊の生活必需品だろうから、沿線住民と関係がない。鉄道会社って固定資産税を払ってくれる1事業者に過ぎないわけで、税金払わず補助金くれってなるならいらんわって話なんですな。わかりやす! ↓
・・・あらら、鉄道行政問題に話がすり替わっちゃった!問題だらけの道南鉄道網なんだけど・・・で、ヨンマルに話戻して・・・ ↓
徐々にキハ150の運用が増えていってますって感じの現状のようですが・・・こちらはかつての室蘭本線の長万部始発列車。ずっと3両編成でこうした混血も結構走ってました。H100となった今もこの始発は3両じゃないかなあ・・・(駅はすでに廃駅された旭浜) 道南のキハ150は夏場の霧で温度が低いため非冷房車(100番台)として導入されたんですよね。今度の配置は冷房車が主体となるでしょうから、車両性能はグレードアップすることになります。でも客は増えんやろうなあ。 ↓
長万部駅の留置線って夜はかつてキハ40だらけだったんですよね、室蘭本線始発が3両、山線も3両、函館方面は1か2両。 ↓
この組み合わせはもう見れないですね。 ↓
この写真が撮れた跨線橋も新幹線建設のため撤去されてしまいました。 ↓
こちらは一足先にH100化された山線のほう。ヨンマル撤退の今もこの風景は変わってないですね。 ↓
山線も新幹線札幌延伸時に廃止になることが決定しています。ただ議論が復活?した小樽~余市はバス転換するにはちょっとしんどいんじゃないかなあ、バスの運転手いないし中途半端に距離あるし。H100は余りそうだから譲ってもらって三セクにトライしてもいいんちゃうかなあ。まあ2032年くらいになるとさらに少子化が進んでこのエリアも鉄道不要になるって言ってるからどうなるんやら。税収増えてる倶知安町が率先して早期廃止を訴えてるからややこしいんだけど、そこまでいうなら倶知安町が余市町に金払って早いこと残り区間廃止してもらったら、仮設費用などのいらん出費が減ると思うけどね。ただ雪まつりあるときは201とか投入して小樽と倶知安をピストン輸送してたりするんだけど、新幹線できさえすりゃいいってことなんだろうけど、あんまり露骨に表に出さないほうがいいような・・・泊原発がめちゃ近くにあるって観光客は知らないんだよね、なんか事故が起こったら外国人はすぐに逃げ出すよ~、もしものことは考えておいた方がいいんじゃね、倶知安町さん。 ↓
・・・あらら、また鉄道行政批判になっちゃった。路線長が長い、かつ厳冬があるってことから、本州でできることが道内だとできないってのもあるんだけどね。 ↓
もうこの風景は見れなくなったけど・・・ ↓
・・・こっちもこの春のダイヤ改正でH100化したけど・・・ ↓
・・・このあたりはまだ間に合うかなあ・・・ ↓
藤代線経由もまだ大丈夫・・・かな。 ↓
砂原周りもあるね、けど、さあ、いつまで持つやら・・・ ↓
確か函館エリアのヨンマルって12運用だけだから、夏までには置き換え完了しちゃうでしょうね。 ↓
長万部駅周辺は今後の工事も含め、がらりと風景は変わることに・・・ ↓
JR北のヨンマル自体も来春で引退予定も、いさりび鉄道ではまだしばらく活躍するかな・・・ ↓
こんな組み合わせはもうないけど・・ ↓
いろんな塗装の列車があるので撮るのは楽しいね・・・ ↓
ただ昨今の運用減でコンプするのはちょっと難しくなったなあ・・・いさりびも札幌延伸のタイミングで旅客廃止ってことにもなるかもしれないし、撮り収めはちゃんとやっておかないといけないね。。。。 ↓
ってことで長くなりましたが道南のヨンマルさようなら という話題でした。 ↓