さよなら釧網の40(ヨンマル)&54①

今春のダイヤ改正で石北本線の他、釧網本線でもすべてのキハ40ならびに54形のH100への全置き換えが発表されています。馴染みの風景ががらりと変わりそうで・・・ ↓

(写真:北浜~原生花園、2007.2)

釧網本線自体が沿線人口の減少ですでにいつ廃止になってもおかしくないような状況も、観光地の貫くその特性からなんとか持続しているようなところ。そんな路線にもとうとうH100が入ってきます。 ↓

(写真:止別~浜小清水、2001.7)

路線距離が166kmと長いってのもありますが、沿線風景はピカイチ。1週間張り付いても飽きないくらい。 ↓

(写真:止別~浜小清水、2016.2)

特に網走~知床斜里の区間は鉄道からオホーツク海を唯一望める海近路線。夏でも・・・ ↓

(写真:止別~浜小清水、1996.7)

冬でも・・・ ↓

(写真:止別~浜小清水、2016.2)

流氷が来ると独特の風景になるし・・・ ↓

(写真:藻琴~北浜、2002.2)

あ~、きりがないくらいすばらしい・・・ ↓

(写真:原生花園~北浜、2002.2)

釧網本線のヨンマルは基本石北本線の運用延長で網走~知床斜里が基本、たまに緑までって感じでしょうか。 ↓

(写真:藻琴~北浜、2016.2)

40+40ってのはなかなか見ない。2連だと54+40かな。 ↓

(写真:藻琴~北浜、2016.2)

これは緑~川湯温泉の野上峠の勾配がきつくて、ヨンマルだと登れなくなるため。峠越えはキハ54運用が基本となります。ただ54は運用キツキツなんで、2連組が理想もこれはかなりレアで・・・ ↓

(写真:川湯温泉~緑、1989.10)

・・・2エンジンのキハ56が存在していた時は54代わりにつながれてました。2エンジン2両にヨンマルをつけるということで、ダイヤ通りに走れたんでしょうか。。。 ↓

(写真:緑~川湯温泉、1996.7)

ちなみにキハ56は2002年には運用離脱。バブル崩壊後は鉄道旅行客の減少と老朽化で晩年は代替車両増備はなかったんじゃないかなあ。。 ↓

(写真:川湯温泉~緑、1996.7)

あと、こうしたヘッドマーク装備の運行もおそらく終わり・・・釧網本線での快速は「しれとこ」号の愛称がつけられてました。まあ快速とは名ばかりで一部駅の通過にとどまってましたね。まあ、駅間が長いのと廃駅が続いて仕方ないけども。 ↓

(写真:浜小清水、1998.10)

1998年からは「しれとこ摩周」号に改名。知床魔が集合する?さもありなんも旅客増にはつながらなかったのかな。H100化後は名称だけの各駅停車となりますが、名称表示はLEDにでも再現するのかなあ・・・ ↓

(写真:遠矢~東釧路、2021.7)

H100化後の観光路線ってちょっと心配もあるけど・・・原生花園再オープン時はこんな感じで有人駅だったんです。肝いりでオープンも、実は花が咲くのは極短いシーズン・・・ ↓

(写真:原生花園、1987.9)

沿線にエゾキスゲやエゾカンゾウが咲き乱れるのは7月上旬前後の2週間ほど。 ↓

(写真:原生花園、2017.7)

一面の花畑までにはならないんで、イマイチ盛り上がらなかった? ↓

(写真:原生花園~北浜、2017.7)

もうちょっと華ほしい~って感じで・・・ ↓

(写真:原生花園~北浜、2001.7)

列車と組み合わせってなかなか難しいんですよね~ ↓

(写真:浜小清水~止別、2001.7)

いっそ「海に近い!以上!」ってほうが目玉になるような・・・流氷もあるしね。まあ、流氷も来ないときもあるから運要素も入るけどそれこそ観光ネタでもあるからね、車窓は抜群。 ↓

(写真:止別~浜小清水、2016.2)

もちろん釧路湿原サイドもありますが・・ ↓

(写真:茅沼~塘路、2000.2)

車窓からだと草むらが広がるだけでちょっと退屈になるのかな・・・ ↓

(写真:茅沼~塘路、1998.10)

湿原は展望台からのほうが優雅かな・・・新しいノロッコ号はどうなるのかな。 ↓

(写真:標茶~五十石、2000.2)

定番以外も美しい景色はいろいろあって、こちらは以前エゾツツジの畑があったところ。ただ今は営農やめたみたいでこの花畑はなくなったんじゃないかなあ、長らく行ってないからわからん。 ↓

(写真:札弦~清里町、2000.6)

斜里岳バックも・・・ ↓

(写真:中斜里~清里町、2000.6)

ここは冬晴れのほうがいいかなあ、ただ逆光になるので光量調整難しい・・・ ↓

(写真:中斜里~知床斜里、2016.2)

H100化後でも景色自体は変わらないからうまく溶け込めそう。それよりも鉄路存続のほうが怪しい状況。なんせ、東京~清水くらいの距離で大きな町は釧路と網走だけという超過疎地域を走る。 ↓

(写真:原生花園~北浜、2016.2)

人口なんて、釧路市全部入れても17万、釧路町1.8万、標茶町0.7万、弟子屈町0.7万、清里町0.4万、小清水町0.4万、斜里町1万、網走市3.3万、沿線人口は計25万人ほど。茅ヶ崎市と同じ人口が160kmの沿線にばらけている+沿線でない釧路市中心含めて・・・ってな感じなんで、鉄道としての役目はすでに終わってる状態。よくぞ経営継続してくれてます!ってレベル。 ↓

(写真:知床斜里~止別、2000.6)

もう、沿線自治体の人は現状運賃で、旅行者からは割り増し料金取っていいんじゃない?18きっぷ利用者がたくさん乗っても収益にならない。このままだと先が長くない。たとえば運営は分社させてJR運賃外とし、自治体所属の人は補助をもらうとか・・・ ↓

(写真:原生花園~北浜、1996.7)

・・・18キッパーには追加料金をきちんといただく。もしくは専用パスを買ってもらう・・・くらいに、実際の運行コストに見合った運賃取ったほうがいいように思いますね。SLやノロッコなんかも乗車料金値上げしていいだろうし。朝夕通学時間以外は全車グリーン車料金くらいでもいいかもしれない。 ↓

(写真:茅沼~塘路、2000.2)

もちろんグリーン車並みの車両導入しての話だけど、それで客が減るならもう仕方ないよ、理に適って、きちんと廃止と決めれるんじゃないかなあ。。。ファンとしては存続してほしいけどね。。。ただ、厳冬のある北海道で内地のローカル線議論と同じテーブルでしてたら全線廃止も視野に入るからよーく考えないといけない。 ↓

(写真:北浜~原生花園、2016.2)

。。。国防の観点からもインフラ政策はよく考えないとねぇ。たとえば膨大な北海道開発局予算で鉄路ってインフラ整備に入ってないんだよ。開発局が定める重要インフラが道路、港湾、河川に農業、漁業も入ってるのに鉄道だけない(バスもね)。開発局の予算分配って昔から怪しいところがあるし、現状から新たに支出となると既得権持った人たちは分配が減るわけで(巧妙な反対をしているのかな?)・・・はてさて・・・てなことで、話が脱線しすぎましたが、来年には花咲線にもH100が入る予定。キハ54もそろそろ見納めとなりそうでこうしたキハ54同士の並びも懐かしの風景になりそう。(つづく) ↓

(写真:東釧路、2016.2)