今春終焉?国鉄201系

省エネ電車として輝かしく登場した国鉄201系、1981年?に東京の中央線快速に投入され、101系や103系を置き換え中央線の顔にもなってましたが・・・ ↓

(写真:飯田橋~市ヶ谷、2007.2)

・・・2008年、高架化工事による編成減対応での残った2編成を除きE233に置き換え完了。ほどなくして2編成も引退し中央線からは撤退となります。 ↓

(写真:飯田橋~市ヶ谷、2007.2)

今でも「中央特快」の大きな方向幕のイメージが残ってますね。それだけ車両のインパクト大きかったってことなんでしょう。 ↓

(写真:飯田橋~市ヶ谷、2007.2)

首都圏で201系導入の路線は中央線快速&青梅・五日市線と中央総武緩行線。一部列車が武蔵野線にも乗り入れてましたね。その後中央総武緩行線所属は京葉線へ移動。京葉線でしばらく活躍するも2011年にE233-5000番台が投入されて首都圏での201系運用は終了となってます。 ↓

(写真:飯田橋~市ヶ谷、2007.2)

一方201系は関西圏にも同時期に投入され1983年に東海道山陽本線の緩行線で運用がスタート。路線カラーの水色(スカイブルー)を車体に纏います。 ↓

(写真:山崎~高槻、2001.1)

いわゆるここ、京阪神緩行線では従来の103系も混ざって運用。 ↓

(写真:高槻~山崎、2001.1)

205系も混ざっての国電図鑑みたいになってました。 ↓

(写真:山崎~高槻、2001.1)

1991年から103系置き換えとJR東西線開業を見据えて207系が大量投入され、開業後は学研都市線(片町線)-JR東西線-JR宝塚線またはJR神戸線 の乗り入れ運用も開始。東西線経由は207系限定となるため、JR宝塚線~尼崎~JR京都線となる運用には201がメインで入ってました。 ↓

(写真:新大阪~大阪、2002.1)

2005年からは201/205系置き換えのため321系の投入がスタート。205は阪和線へ、201は大和路線(関西本線)と大阪環状線へ玉突きとなります。7両編成を6と8両編成へ組み替え、8両編成は環状線へ・・・ ↓

(写真:桃谷~天王寺、2016.12)

・・・6両編成は大和路線へ。先頭のこのクハ201-142は・・・ ↓

(写真:山崎~高槻、2001.1)

・・・纏う色を変えてこんな感じに・・・。ま、異動後に体質改善工事を受けて側面窓や正面方向幕回りなんかの雨仕舞がガラッと変わってますがまあまあ原型を保った感じも、内装は207系ライクに大変貌。ボロボロ103系の後釜ってことで、新車入ったとだまされた人も多かったかもしれません。 ↓

(写真:三郷~河内堅上、2016.11)

首都圏では引退が見えていた頃に、関西では大規模更新で継続利用が宣言されたような感じになったんですが、ま、103が現役バリバリだったんで関西では違和感なく・・・ ↓

(写真:野田~福島、2016.7)

ただこの車両レストアでコアとなる電気制御、サイリスタチョッパー回りの部品交換をしたのか否かは不明。 ↓

(写真:天満~桜ノ宮、2015.8

交換費用が高いってことでJR東なんかはサイリスタ制御だけじゃなく界磁添加励磁制御まで機器更新せず廃車や譲渡をしてるくらいなんだけど、JR西は体質改善工事で取り替えるほうが新車より安いって判断したんだろうなあ・・・さすがに製造から40年経って古い半導体ってなると手に入らないだろうから、メンテ担当はサイリスタ制御形式はできるだけ早く引退させたいってのが本音だろうなあ。 ↓

(写真:福島~野田、2016.12)

なのでJR西らしくなく、環状線では2016年から導入された323系への置き換えが進み、2019年には運用離脱となります。 ↓

(写真:大阪~福島、2016.12)

環状線での201系は一部が大和路線やおおさか東線へ転属。 ↓

(写真:大正、2015.8)

転属後は律儀にも大和路線車両カラーだったうぐいす色に塗りなおしてもらっていました。(クハ201-121) ↓

(写真:南吹田~新大阪、2019.11)

環状線時代はヘッドマーク付けてもらったり・・・ ↓

(写真:野田~福島、2016.7)

・・・ラッピングもしてもらってましたね。 ↓

(写真:桜ノ宮~天満、2015.8)

現在オレンジ一色の環状線車両がなくなっちゃったんですが、古い関西人だと今の変わりようはすごい変化なんだよなあ。大阪駅なんかどうなってんねん?ってくらいに変わったし。 ↓

(写真:天満~桜ノ宮、2016.10)

大和路線も各停運用は103と201のミックスで旧態依然のままでしたが、まずは103を201で追い出すという、地道な作業を開始。 ↓

(写真:河内堅上~高井田、2016.11)

2018年にやっと103系を駆逐。 ↓

(写真:三郷~河内堅上、2016.11)

ただ201系の置き換え予告は103系置き換え時からすでにあって・・・ ↓

(写真:平野~加美、2016.11)

大和路線とおおさか東線は環状線と合わせて3ドア車に統一すると。 ↓

(写真:新加美~久宝寺、2016.11)

2022年春にはおおさか東線からは201系が撤退完了。221系がメインで走り出しました。 ↓

(写真:久宝寺、2016.11)

クロスシート車の221がメインってなかなか信じがたい置き換えでしたが、大和路線の各駅停車まで221化されるんで、これまた驚きというか・・・ ↓

(写真:新大阪、2019.11)

現在は大和路線のみで201系が運用に就いてますが、網干から追加の221系がこの春にも手配できそうで、消滅ほぼ確定と言われています。 ↓

(写真:三郷~河内堅上、2016.11)

引退でのさよなら運転などのイベント予告は今のところなく、今回の運用離脱は以前の奈良線103系みたいにさっぱりとサイレント引退となるかもしれませんね。まあ、セコいJR西なので最後に安全な車庫とかで高額料金の撮影会なんかをしてひと稼ぎしそうですが、とにかく最後に走行写真を収めておきたい方はお急ぎ大和路線へ。201系は制御系部品が廃番だったり中古品も枯渇してるみたいで他社他路線への転出もなさそうで、ここでの引退が201系の最後となりそうです。 ↓

(写真:河内堅上~三郷、2016.11)