衝撃?の西武サステナ計画

2022年5月に発表された西武鉄道のサステナ車両導入。他社の中古車両を購入してVVVF化100%を目指すというもので、大手私鉄が中古車を買うなんて?!ということで驚きの発表でしたが、先日のリリースで譲渡元が公表され、東急は読めたもなんと小田急って?!とさらに驚く内容でした。置き換え対象となるのは支線で運行される4両編成や6両編成で・・・この古株2000系や・・・ ↓

(写真:恋ヶ窪、2023.9)

本線からも離脱が始まった新2000系・・・ ↓

(写真:恋ヶ窪~国分寺、2020.9)

飯能以北の池袋線&秩父線が中心で運用される4000系・・・ ↓

(写真:高麗~東飯能、2022.10)

多摩川線と狭山線で運行される新101系がターゲット。 ↓

(写真:西武球場前~下山口、2021.3)

で、多摩湖線メインで走るVVVF化されている9000系はどうなるのか、処遇がわからないんですが、最初掲げてた無塗装化がどうやら中古車で調達できなくてとん挫したみたいで・・・塗装有無の要件が重要じゃなくなったから残っちゃうんでしょうか。 ↓

(写真:一橋学園~国分寺、2021.3)

2030年度までにVVVF化100%って言ってるんで4000系改造の「52席の至福」も更新対象だけど、好評続くならVVVF車へ継承、ブーム終焉なら引退ってとこかな。 ↓

(写真:高麗~東飯能、2022.10)

サステナは支線メインの話も、全車両VVVF化ってことで、残ってるお古特急10000系たちも消滅確定。1編成だけVVVFがいるんで、そいつが短編成化されて52席の至福後継車になるかもしれない。 ↓

(写真:小平~花小金井、2021.4)

で、譲渡を受ける東急の車両は現在大井町線で活躍する9000系。2025年度からってことでまだ先だけど、東急は9000系の置き換えを先に発表していたので、昨年の西武のサステナ表明のときにはすでに東急からある程度の内諾を得てたんでしょう。 ↓

(写真:下神明~大井町、2022.8)

私にとっては東急の9000系といえば東横線で走ってたイメージがいまだ強いんですが、フェイスは方向幕がLEDになって、誤乗防止のステッカー着いちゃった今の9000系がチャラく見えてしまうのは気のせい? ↓

(写真:桜木町、2001.2)

で、田園都市線で走ってた2000系は短編成&改番にて9020系として大井町線に入ってますが、こちらも譲渡対象のターゲットになっているはず。9000&9020は5両15+3編成の総勢90両なんですが、ほしい100両にちょっと足りない・・・で、4両編成が特にほしいので1両抜いた全18編成もらうと72両。東急からは60両ほどというニュースもあるので1両抜き15編成でちょうど60両となる、9000系のみ転出かもしれませんね。じゃ9020はどうなるんだろう?やっぱり伊豆急?! ↓

(写真:二子新地~二子玉川、2022.8)

伊豆急8000系も更新時期になっており、早急な対応が必要だった2編成はJR東から209系を導入してアロハ電車として置き換えましたが、まだ13編成39両が残ってます。前述の9000系の中間車15両と9020の3編成15両、併せて30両は東急グループ内で調達するのかもしれません。ただ先頭車化改造とトイレ設置が必要なのでデビューには時間がかかりそう。 ↓

(写真:片瀬白田~伊豆稲取、2023.8)

急ぐ分や足りない分は追加で209を調達するのかな?まさかサステナ候補No1だったりんかい線70-000形が行ったりして。10両8編成あるんで、中間付随車を抜いても種車としては十分な数があります。 ↓

(写真:渋谷~恵比寿、2022.3)

それで・・・真の驚愕ってのが小田急8000形の導入ってヤツ。今は8000形はすべて6+4の10両固定編成で運用されてますが、こいつの6両編成を国分寺線に当てると。本当は無塗装の1000形がほしかったんだろうけどリニューアル化完了したタイミングだったんで小田急側が難色示したんだろうな。 ↓

(写真:参宮橋~南新宿、2020.8)

小田急って今も混雑が半端ないんで8000形は6+4の運転台向かい合わせ部分での収容力ダウンはなんとかなくしたいはず。1000形リニューアル工事でも6+4での運転台取っ払った10両フュージョン化をやってたから。製造から40年ちかく、リニューアルから20年ほど経ち、そろそろ置き換えかなってところもタイミングばっちりだったんでしょう。 ↓

(写真:新松田~渋沢、2022.2)

小田急車は国分寺線限定みたいな表現になってましたが、これは6両編成としての導入ってことなんでしょう。現在運用は5運用で予備2って感じですから、記事を鵜吞みするなら7編成42両の譲り受けですね。最後の2000系6連の2031Fが今月いっぱい?で運用離脱の予定。ただでさえ6両編成が不足気味なんでつなぎはどうするんだろうね、2+4の6両編成もぶっこんでいる状態だから。小田急来るまでは空き車両を容赦なく放り込むってことかな。・・・でもどんな配色になるんだろう、黄色や4000系みたいにってのはないだろうな、6000系みたいにするのかな? ↓

(写真:小川、2021.1)

あと、牽引車はどうするんだろう、まあ、9000系のどれかを4M化すればいいだけなんで大きな問題にはならんかな。 ↓

(写真:下山口~西所沢、2021.4)

で、先述の通り西武9000系5編成がどうなるか・・・VVVFだけど種車は101系だから車体と制御系以外はお古なんです。4両編成の置き換え対象は新101系が多摩川線で4編成、狭山線3編成、池袋/秩父線の4000系が11編成で合計18編成にて72両になる。あれ?これだと9020の3編成も入れないと数字が合わない・・・9000/9020の18編成から1両抜いて持ってきたら・・・4×18=72で、数がぴったり合うじゃん!ってことは西武9000系は温存だな。東急9000/9020の伊豆急への転用もなしか。 ↓

(写真:武蔵大和~八坂、2021.3)

もちろん多客臨など用途が減るなら4000系は同編成必要ではないから3編成分くらいは減らせるかもしれないが・・・ただ小田急42+東急72が最適解のような気もするが、リリースでの約100両ではなく112両まで膨れ上がることになる。うーん、数が合わないなあ。西武園線も1本必要だけどこれは運用見直しでうまくさばきそうだから、やっぱ112両必要じゃないのかな。。。ってな感じで、まだまだ妄想の世界ですね。 ↓

(写真:高麗~東飯能、2022.10)

しかし多摩川線に東急9000系って、もう池上線みたいになっちゃう。なので、ちゃんと西武鉄道を意識した配色を考えて配置してほしいな。 ↓

(写真:新小金井~多磨、2018.3)

・・・ってなことで西武サステナにビックリ!なお話でした。この先、西武の支線は車両置き換えまで鐵たちでにぎやかになりそうです。もちろん本線の2000系も見納めってことなんで全体的に西武詣が増えそうですね、興味ある人は混雑前にお早目の訪問をお勧めします。 ↓

(写真:西武園~東村山、2018.3)