メトロ化完了!?:くまでん(2)

旧東急5000系の置き換えから始まった東京メトロ車両の導入。昨春に日比谷線03系3編成目を受け入れて予定終了となりました。くまでんでは旧メトロの車番をそのまま受け継ぎ「03形」として走ります。↓

(写真:上熊本~黒髪町、2022.9)

そして銀座線を走っていた01系は「01形」として車番はそのまま、ただし集電装置の変更など手が加えられましたが、外観の変化はなくこれまた東京メトロ。2編成が入りましたが、そのうち1編成は現在の銀座線1000系そっくりのラッピングに。そして2編成ともくまモンラッピングとなりこれまた派手になっちゃってます。↓

(写真:上熊本~坪井川公園、2022.9)

01形導入時はラッピングなしのまさに銀座線01系でしたが、こんな感じでくまもんラッピングとなり・・・↓

(写真:上熊本、2022.9)

エスカレートして銀座線1000系ランピング+くまモンになってしまいました~ かな↓

(写真:池田~韓々坂、2019.4)

アルミ車体なのでちょっと冷たい印象があったんですが、1000系&くまモン化で温かさが前にでて雰囲気変わりました。こっちのほうがいいな。↓

(写真:上熊本~韓々坂、2019.4)

01形は基本上熊本~北熊本の区間限定運用。旅客数も少ないので16m車がちょうどいいんでしょうね。途中交換設備がないので終日1運用のみです。2編成あるのでたまに藤崎宮前~御代志の運用に入ることもあるようですがかなりレア。↓

(写真:池田~韓々坂、2019.4)

そして主力となった03形。これまでの旧都営車両は20m車体だったんですがサイズ的には03形の18m車がベスト。ホーム長が短い上熊本~北熊本にも入線できるのでこの区間の冗長性もアップとなりました。↓

(写真:黒髪町、2022.9)

で、ここ、くまでんと言えば・・・の定番併用軌道の場所。線路を挟んで高校もあって登下校時がちょっとカオス・・・↓

(写真:黒髪町~藤崎宮前、2022.9)

併用軌道とはいえ自転車みんな電車に近くねえ?いえいえ、これ昔からの日常。ご安心のほど。↓

(写真:黒髪町~藤崎宮前、2022.9)

線路と道路の関係だと江ノ電のほうが車両までの距離は近いかも。でも車体はくまでんのほうが大きいのでちょっと恐怖を感じます。↓

(写真:藤崎宮前~黒髪町、2022.9)

もともとこの区間って軌道線として作られたところ。現在本線である藤崎宮前~御代志は2つの路線の合成。実は上熊本~北熊本~御代志で菊池線、北熊本~藤崎宮前で藤崎線なんです。かつては藤崎宮から先、県道1号線に入り、国道上を走っていた熊本市電と接続してました。なのでこの区間は路面電車で構わなかったわけ。さらに藤崎宮前から上熊本駅まで、わが輩通りを走る市電もあった・・市電とくまでんは軌間が違うんですがどうやら一部区間が三線軌条だったらしく、くまでんが入線できたみたい。現存してたら有名な鉄道スポットとなっていたことでしょう。現在は孤立感たっぷりの藤崎宮前もかつては交通の便がよかったんです。市電部分はすべてバス化され接続性は継続してますが、バスが渋滞で遅れまくるんで電車でそのまま中心部まで乗り入れてほしいってのが利用者の声なんですよね。特に雨の日が最悪・・・↓

(写真:藤崎宮前~黒髪町、2022.9)

くまでんも一時廃止前提だったも、メトロ車両が入ってきたくらいから持続的な考え方に変わってきました。くまでん自身でLRT化を推奨したりして考え方が変わりましたし、中堅都市の新たな交通体系再構築って新しいモデル都市を国家として「熊本」にしたらいいのにっていつも思います。宇都宮に突っ込んだLRT新設のコストがあれば、くまでんの中心部への乗り入れも可能でしょう。道路に近い亀井あたり~堀川の部分もLRT化して道路整備したら今より安全な道になるような気がします・・・ま、車両更新したばっかなんで、次の更新タイミングに合わせてトライかな。↓

(写真:八景水谷~亀井、2022.9)

・・・って交通体系論にどうしてもなっちゃう中途半端なくまでん。でもそんな中でも車両をきちっと置き換えて少しずつ更新を進めてるってなかなかな事業者ですよ・・・で、今回はメトロからの車両は前述の5編成で終了も、置き換え対象で残る6000形はあと2編成。1編成は先日紹介の新御代志駅の試運転列車として閉じ込められ、現在は残る1編成が運用に入るかどうかって感じになってます。↓

(写真:黒髪町~藤崎宮前、2022.9)

本線(藤崎宮前~御代志)での平日ラッシュ時は4運用、土日祝日と平日日中は3運用の。現在はたいてい03系3編成が運用についているので6000形遭遇はややレアとなっています。↓

(写真:藤崎宮前~黒髪町、2022.9)

本年3月から運行を開始した元静鉄の1000形(写真奥)は来年にもう1編成やってくる予定で、これに代わって6000形の定期運用が終わる予定です。↓

(写真:上熊本、2022.9)

他社からの車両譲受はこれでいったん終了となる予定なんですが・・・6000形1編成はどうやら残すみたい。本線4運用+予備1、上熊本線1運用+予備1にて、今後は01形2、03形3、1000形2、計7編成で回すのが平時運用となるでしょう。となると、さらに安全を見て車検対応時の故障予備で6000形1なのかなと。であれば、6000形は残ってもほぼ定期運用には入らないでしょう。↓

(写真:上熊本、2022.9)

さ、6111A+6118Aと6211A+6218Aのどちらが残るのかな・・・なんとなく、新御代志駅に閉じ込められている三田線カラーのままの6111A+6118Aが残りそう。↓

(写真:黒髪町~上熊本、2022.9)

てなことで、くまでんの6000形はもうすぐ見納めとなります。↓

(写真:上熊本、2022.9)

フロントマスクで黄色の警戒色が入ってると東南アジアの電車に見えてしまうんですが。↓

(写真:上熊本、2022.9)

こうした並びもあとわずかですね。興味ある方はお早めに。↓

(写真:上熊本、2022.9)