事業終了、惜別秋臨 (1)
昨年「事業終了します」とプレスリリースした秋田臨海鉄道。こんな感じで廃業宣言した鉄道会社って初めてじゃないんでしょうか。これにはちょっとビックリしました。↓
各地の貨専臨鉄は荷物が毎年減り続け、顧客が最後は1社だけっていうのもよくある話。↓
極端な1社依存って、八戸、福島、衣浦、西濃・・・あたりでしょうか。まあコンテナ扱いも含めたら全部の貨専臨鉄が対象になるけど。↓
さてさて、秋臨は北線と南線の2路線から構成されています。ただ、北線は2008年から休止状態となっています。もともと北線は終点の秋田北港からDOWA傘下の秋田製錬へ延びる専用線があり、小坂から送り出された硫酸を受け取っていました。↓
工場への送り込みは早朝。場内へは秋臨のDLがそのまま入っていきます。中には入替用DBがいました。↓
DLは一旦秋田港へ帰還します。↓
夕方、抜き取りが終わった空車を小坂へ帰す運用が入ります。↓
北線のほうが臨海鉄道っぽい風景の中を走ってました。↓
南線はほぼ日本製紙向けのための路線。コンテナ主体で北線とはまったく趣が変わります。写真のDD561は開業当時からの車両。晩年は国鉄色に変更されましたが車籍があるのに今はどこ?ですね。今では珍しいDD13系のDL。↓
南線は旧雄物川(秋田運河)の鉄橋がよく撮影ポイントにあげられてますね。↓
ただ、大半はごちゃごちゃした路地裏やら道路脇を走る風景。↓
秋田港周りは古いローカル私鉄らしい雰囲気もあります。↓
こちらはセリオンからの眺め。臨海鉄道らしい?のかな?↓
秋田港を出ると鉄橋までは国道7号線沿いを走行、工場などの出入り口とクロスするので安全確認がたいへんそう。↓
セリオンからみたら踏切だらけなのがよくわかりますね。↓
旧雄物川鉄橋あたりは高架になってカーブも相まっていい感じなんですがうまく写真が撮れない・・・。↓
鉄橋を向浜側からみるとこんな感じ。↓
最近DD562はめったに使わず車庫の一番奥に鎮座しています。↓
向浜駅から日本製紙までは秋臨のDLがそのまま入っていきます。到着時は向浜駅は通過、出発時のみ待機してるって感じの使い方をしてます。ここから先、日本製紙専用線については別途ご紹介します。↓
さて秋田港に戻って・・・最近メインのDE10-1250。見た目JR機そのものですが、サイドは秋臨の社名とロゴがちゃんと入ってます。↓
車庫を見ると、JRから来た3台のうち、1台が通常運用に、2台が予備というちょっと贅沢な体制。DD562は一番奥に鎮座中。↓
秋田港での入れ換えも秋臨の担当。秋臨DLは広い構内を行ったり来たりしています。↓
JR側は土崎~秋田港を運行、かつてはDD51が担当してましたが・・・↓
今はDE10が担当してます。そのうちDD200になるのかな。↓
秋田港の入れ換え作業って結構いったりきたり激しい動きをします。支線側にかなり飛び出してきますし・・・↓
まあこんな感じで入れ換え作業もいい被写体になってくれます。↓
国鉄色の機関車だらけになるんで、いったいいつの写真?!みたいな、こんな風景も日常!↓
秋田港駅には廃車待ちのDLたちも鎮座。↓
輸出を検討していた14系客車も残されていて、ちょっとした廃車センター状態。秋臨撤退後はどうなるのかな。↓
今後は入れ換え作業はほとんどなくなるでしょうから、秋田港コンテナヤードへ突っ込んでDLの頭を付け替えるだけのシンプルな入れ換えになるんでしょうね。。↓
セリオンから俯瞰の秋田港駅はこんな感じ。模型セットみたいですね。昔は有料だったセリオンも今は無料で登れます。ただ、今の風景は雪の中でしょうか。雪中風景はどうやら撮ることはできなさそうですが、最後まで頑張って。さよなら秋臨。↓