さよなら石北の40(ヨンマル)

今春のダイヤ改正で石北本線でのキハ40ならびに54形のH100への全置き換えが発表、かつての国鉄型気動車が見れるのもあと2か月ちょっととなりました。特にキハ40に関しては来春での全道での定期運行を終了するとのアナウンスもされています。 ↓

(写真:旧白滝~下白滝、2002.10)

石北本線については2022年の春のダイヤ改正で旭川~上川でのH100化が完了、この区間でのキハ40/150は上川以遠で使われる送り込み回送/普通列車の上下1本のみの運転となっていました。 ↓

(写真:伊香牛~愛別、2022.10)

現在は上川までの区間でキハ40を見ることはほぼなくなっています。 ↓

(写真:愛別~中愛別、2017.7)

こちら、現在残る遠軽から旭川へ向かう2両ヨンマル。たまに回送車がついて3両編成となります。こちらもH100化されて消滅予定。 ↓

(写真:愛別~伊香牛、2022.10)

こちら、上記の逆で上川発遠軽行きの列車。北見峠を超える唯一の下り普通列車ですね。 ↓

(写真:上川~中越(信)、2022.10)

上川発って変だなあと思うかもしれませんが、H100の運用上の問題で、実は北旭川~上川は回送で運行され、上川から客扱いするという超赤字列車。18きっぷ利用期間以外だと上川~白滝を通しで乗るテツ以外の一般客は皆無なのですが、どうせ回送にするなら客扱いするか...というのと、特急料金不要の特例逃れのためだけといってもいい列車。かなりの経営圧迫要因の1つ。 ↓

(写真:中愛別~愛山、2022.10)

いつも上川エリアでも日中の車内はかなり閑散となるも、H100に置き換わり後もなぜか大きな減便をすることもなく、地域交通の担い手として踏ん張っています。でも廃駅で年100万円浮くとか、その単位で切り詰めたいってなってくるとこれでいいの?とも思っちゃう。 ↓

(写真:上川~東雲、2017.5)

とにかくここんとこ、寂れる一方の石北本線。こちら奥白滝駅の引退セレモニー。現在は信号所として引き続き使われていますが、廃駅時にはまわりに民家はほぼない状態でしたね。集まった人にどっから来たの?って感じで・・・昔使っていた人たちなんだろうなあ。↓

(写真:奥白滝、2001.6)

こちら、特快きたみが運転停車していた?(たぶん)中越駅も奥白滝駅と同時期に信号所となっています。こちらも周辺に民家もまったくなかったので妥当な判断だったのでしょう。実質天幕あたりから白滝までの北見峠前後には工事事務所はあっても定住者はいないんじゃないかなあ。↓

(写真:中越、2001.6)

こちらは2021年春に廃駅となった東雲駅。なんか毎年廃駅が出てる感じの石北本線なんですが、利用者減の実態を表してますね。まあ、廃駅も定期券利用者がいなくなってからという優しい基準で1人でも利用者がいたら残してきたんですよ。定期券利用者って実質高校生なんで、夏休みなど休暇期間は利用者居なくなるけどそのまま運行。1人でも使うなら残しておくってのも冬季の厳しい環境の中での配慮というもので、まあ北海道独特の助け合い精神なんだろう、ちょっとほっこりですね。↓

(写真:東雲、2017.5)

こちらの愛山駅も今春終了予定。愛が続く3駅は愛別と中愛別だけに。。。↓

(写真:愛山、2022.10)

白滝~遠軽の列車もほぼ高校生のためといってもいいかもしれない現状。特に白滝は高齢化が加速、日中の利用者ってゼロのときもある。旅行者利用(ほぼテツ)のほうが多い区間となっていて宗谷本線名寄以北のように、普通列車の廃止も検討されそうな状況。↓

(写真:白滝、2022.10)

常紋峠越えの遠軽~留辺蘂の区間も危うい・・・紋別遠軽経済圏は生田原まで、高校の学区も常紋を境に分かれるので、特に峠越えの日常的な利用者は大きく下がる。特急も走っているので特に普通列車は旅客のためというよりは北見地区との車両運用上の運行という方が適切な表現かもしれない。運行列車の特急化が可能ならこのあたりの普通列車は白滝~遠軽~生田原のみか、さらに踏み込んで町民利用者は減額となる特急のみ、普通列車はバス化となるんだろう。↓

(写真:生田原~金華(信)、2022.10)

現状石北本線は特急がなければ区間廃止のレベルになってます。特急も1日4往復のために長い距離の保線と除雪に金をかけるの?みたいな状況で・・・ただ大量輸送の役割はあるんで、なんとか持ってる感じ。とにかく上川~白滝の区間は単に北見網走方面への移動のみでニーズがない。↓

(写真:中越(信)~上越(信)、2022.10)

そんなことでH100化されるって沿線住民にとってはかなり前向きな対応に見えているはず。↓

(写真:上川~中越(信)、2022.10)

半面懐かしさは薄れてしまいますが・・・こうした遠軽の国鉄な風景も見納め。↓

(写真:遠軽、2015.10)

今回の車両置き換えは特快きたみに使われるキハ54も対象。↓

(写真:上川~東雲、2017.5)

特快きたみって登場時は2両または3両という人気列車だったんですが、いつの間にか単行で十分な利用客に。ヘッドマークも知らないうちになくなっちゃいました。↓

(写真:上川~東雲、1993.10)

まあ、今も繁忙期は増結したりしてますが、基本単行の運転。↓

(写真:愛別~伊香牛、2017.7)

あと登板能力の問題もあって基本キハ40充当がない列車。54+54+40ってのはあったけど、40+40みたいなのは見たことがない。たぶんダイヤ上のスピードを維持できないからだろうな。↓

(写真:旧白滝~白滝、2017.7)

最近は鹿衝突とかでの車両整備の都合でキハ150の代走も多発。まあ夏場は冷房が効く150のほうが優等列車らしくなるけど。↓

(写真:愛別~伊香牛、2022.10)

きたみとたまねぎ貨物の交換も長らく続いてますが、こちらはH100とDF200の組み合わせへ。↓

(写真:東相内、2002.2)

とにかくH100化で雰囲気はすっかり変わりそう。こちら、遠軽から北見へ向かう朝の3両編成。このエリアで最長編成の普通列車です。途中生田原までの絵姿ですが、この日は真ん中のキハが150でした。本当は54が入った混血編成希望だったんですがこっちのほうがレアみたいで・・・↓

(写真:安国~生田原、2022.10)

かつての北見峠越え普通下りは上川早朝始発の18キッパー泣かせのダイヤ。秋は落ち葉の空転がひどく運転手泣かせでもあったはず。現在は日中運行に変わったので撮影も用意に。今も非力なキハ40エンジン対策で峠越えは2両必要と金食い虫の列車は変わらず。↓

(写真:奥白滝(信)~上白滝、2002.10)

キハ40×2がダメなときはキハ54が入るも54って使いやすい車両のようで常に不足気味。↓

(写真:奥白滝(信)~白滝、2017.10)

旭川へ向かうヨンマルは基本2両編成でたまに後ろに回送がつく貴重な列車。特急が通常3両編成となったので回送付くと同じ長さになるんです。↓

(写真:下白滝(信)~白滝、2002.10)

ってなことで、石北本線でのキハ40/54はこの3月まで。釧網本線もH100化となるので網走駅にはステンレス車両のみってことになる。これはこれですごい革新的な風景だけどね。↓

(写真:緋牛内、2017.7)

今は冬景色で風景を絡めた写真はしんどいも...↓

(写真:愛山~中愛別、1999.4)

...183系狙いでたくさん訪れた人も多く撮り損ねな人は少ないんじゃないかなあ。↓

(写真:金華~西留辺蘂、2002.2)

ま、新しい車両になってもバックの風景は変わらずなんで、何度行っても飽きないところ。↓

(写真:下白滝~丸瀬布、2012.10)

ただ、こんなサボはもうおさらば。あと1年は滝川~富良野や、たまの宗谷北線で残りそうも終焉の日が近づいてきました。さよなら石北のヨンマル。↓

(写真:白滝、2022.10)