首都圏車両更新進捗状況-2023春節

本日は旧暦のお正月・・・とあまり関係はないですが首都圏車両更新の現状を取りまとめ(網羅的にはできてないのでそこはご容赦のほど)。まずはこちら、東急8500系。この1月での運用離脱が宣言されてますが、最後の1編成、青帯8637Fが残って孤軍奮闘しております。爆音モーターも首都圏では聞き納めですね。この土日は走ってないみたい、さ、来週も走ってくれるのかな・・・※この1/23が最後の定期運用となり1/25廃車回送となったそうです。大変お疲れさまでした。

(写真:二子新地~二子玉川、2022.8)

そしてこちら、超ラッキーで走り続ける都営5300形5320F。新しく導入された5500形にデジタル無線をつける運用上、予定編成数の5500が揃った後も走り続けてます。春までにはデジタル無線工事も終わるとかで本当の見納めが近づいてます。こちらもこの週末走ってないみたい、さ、来週も走ってくれるかな・・・※この2/23が最後の定期運用となったそうです。大変お疲れさまでした。

(写真:品川~北品川、2022.11)

次はこちらの中央線快速で運用に就く209系1000番台。昨夏は運用にあまり入らず引退の噂もありましたがE233のトイレ工事はまだまだ続きますので今年はしっかり走ってくれるでしょう(たぶん)。先週平日は2編成とも運用に就いていたようですし、今日も予定の1運用にちゃんと入ってますね。↓

(写真:西荻窪~吉祥寺、2021.1)

続いてこちら、40000系増備で脱落が進む西武2000系。すでに8両編成は引退、残るは6両1編成と2両4編成となってしまいました。方向幕が3色LED車はすでに引退、幕式は2両1編成だけとなりました。2両編成は8⇔10両で重宝するので最後まで残りそうですが、新2000系の廃車も出てきてるため、来年度までには消滅してしまいそうな勢いです。↓

(写真:下落合~高田馬場、2021.4)

そして大々的な置き換えをぶち上げたもののコロナ禍と営業赤字で?置き換え具合がトーンダウンしているE217系。E235系が全編成の3分の1くらいになってきてるようですが、乗車機会が多いのはまだまだE217・・・どこかで加速度的に置き換えていくのかな?それとも205系代替の新車のほうが先?↓

(写真:北鎌倉~鎌倉、2023.1)

続けてJRネタでこの651系1000番台。今春にE257系5500番台への置き換えが発表されましたが、651系はもともと常磐線で活躍していた交直流特急電車。1000番台は2014年に185系置き換えのため高崎線へ再就職したグループで基本編成7両6本と付属編成4両3本がやってきました。ただ付属編成はすでにリタイヤ、基本編成も昨春1本リタイヤしてますので、残る7両編成5本のみというレアグループになってます。すでに一部車体は痛々しい風貌となっており、部品調達の難易度もあってかちょっと急いだ置き換えとなってます。なおE257系5500番台は3本しか使えないようで、波動用と検査時の代走で当面2編成程度は残るかもしれません。また、踊り子用のE257が運用に入るって話も出てきましたが、さあ、どうなることやら。↓

(写真:岡部~深谷、2022.12)

こちらは丸の内線02系。引き続き2000系への置き換えが進んでいます。すでにB修未対応車は廃車、残るは18編成となってます。コロナ禍後の旅客減対応として運用数を減らしているので予定数量の2000系が入ってくるのか微妙なところ?キャンセル料払ったほうが安いなら導入予定52編成が減るかもしれません。最近は毎月2本ずつ置き換えていってるので2024年度には02系が引退してるって感じになりそうです。↓

(写真:四ツ谷、2022.1)

こちら、平日朝ラッシュの混雑が半端ないレベルと悪名高き存在となった都営舎人ライナー。交通空白地帯をカバーする画期的な路線でしたがそれが災いして?平日朝ラッシュ時の混雑レベルが東西線を超えるとか。都は対策として300形16編成のうち開業時導入の12編成を330形へ置き換えるとのこと。この初期車はクロスシート車で立ち席余地が少ないためロングシート化して定員を増やすという考え方。ただラッシュ時を除けばガラガラなんで、コストのかかる車両数増などはやらず、さらに混雑緩和を図るならかつてJRで走ってた6ドア車のラッシュ時全員立ち席車両みたなので対応するしかなさそうです。↓

(写真:熊野前~足立小台、2022.6)

続いてこちら、横浜市交通局のブルーラインを走る3000A形。昨年から4000形への置き換えがスタート。半導体不足で車両製造が遅れるなどの話もありましたが、ここへ来て順調に4000形が定期的に搬入されています。すでに5編成が搬入、残る3編成となり、3000Aの廃車も進んでいます。すでに3241F、3251F、3301Fが廃車搬出され稼働編成はあと5編成となってます。↓

(写真:上永谷、2022.12)

こちら、京成3600形もすべて引退か?との噂が飛び交うも、4両編成3668Fは牽引車として当面残りそう。一方で、6両となって残った3688Fはイベント用?になって赤帯を巻く異色の存在に。ただ界磁チョッパ車なのでそう遠くないタイミングで引退するものと思われます。↓

(写真:千住大橋~京成関屋、2022.5)

京成のもう1車種3400形もどうなることやら状態。3100形で置き換えするものと思われてましたがコロナ禍の旅客減からでしょうか、2編成が運用離脱してから更新がストップしています。電装や足回りは初代スカイライナーのものを使っており結構くたびれモード。さ、残り3編成、2023年度でどうなるんでしょう・・・↓

(写真:千住大橋~京成関屋、2022.12)

同じ千葉ネタで・・・こちら首都圏とはいえ超ローカル線のいすみ鉄道。国鉄型車両を中古で購入し県外からの利用者増を狙ったユニーク経営で注目を浴びました。ただ購入の中古車もかなりガタが来て、とうとうキハ28が昨年11月に定期運用を離脱。この2月にも引退となる予定です。なんせ走ってる姿は国鉄時代そのもの。日本でもっとも成功した動態保存列車といってもいいでしょう。↓

(写真:総元~久我原、2022.6)

続いて千葉ネタの小ネタ・・・営業係数が最悪の数字を叩き出す久留里線久留里~上総亀山。今春のダイヤ改正で朝の4両編成を3両編成にしますとのアナウンスがありました。わざわざプレスリリースするって何の意味なんだろうって思いますが、まあ、久留里~上総亀山って人口希薄なのに車両運用上3両編成や4両編成の回送まで走らせてるため、そりゃ営業係数びっくり数値になるわなってところ。組合問題もあるとかないとか、まあ、利用者目線で考えてよってことなんでしょうけど、車両やりくりや夜間停泊の扱いにコスト抑止の発想がなく不採算最悪路線ですって言い切るのはちょっと昭和な風景ですねぇ・・・今は令和だぜ。自治体も実質無視してるし、困ったもんだ。山一つ越えたいすみや小湊と何が違うのか、よーく考えよう!↓

(写真:久留里~平山、2022.6)

同じ千葉ネタのここ流鉄。今あるインフラを精一杯使ってローコストオペレーションで存続する中小鉄道の経営模範的なところ。とはいえ過去はいろいろ経営サイドで問題あったようですが、ここ数年は小さいネタを拾って地元密着で頑張ってるイメージありますよね。西武のお古を走らす台所事情悪いところですがオムライス電車なんて偶然の産物をなんとか逆手に売り出そうという努力、いいですよね。このオム電も一時しのぎなんでそろそろ終わりそうですが、これからもしっかり応援したいですよね。↓

(写真:平和台~鰭ヶ崎、2022.8)

最後は東上線ネタ。昨年12月に大々的なダイヤ改正が発表されましたが、全体的には輸送力スケールダウンの内容だったりします。大ネタは快速の廃止。まあ都心から離れると実質各停となる駅はどこ?の差で準急・急行・快速・快速急行があっただけなんで、快速廃止というより停車駅見直しとダイヤの単純化&運用削減なのかな。さらに森林公園以遠のワンマン拡大ってなことで、この写真のような快速小川町行きなんてのは完全消滅します。ちなみに被写体の9101F、何かと休んでいますが、先日廃車となった11004Fから必要部品を調達できたとかで復帰予想が出てますね。ちゃんと動くんかな?↓

(写真:ときわ台~上板橋、2021.2)

で、廃止される快速は快速急行が代替するってリリースから読めますが、日中のFライナーは東上線内快速急行になる とのくだりから、池袋口には快速急行は走らないってことになるんでしょうね。で、なんとなく池袋口の速達列車はTJ・川越特急・急行・準急だけになるような・・ということはこうした幕車を使った快速急行も見納めになりそうです。以上、首都圏鉄道の車両更新進捗状況でした。↓

(写真:上板橋~ときわ台、2022.12)