お疲れ様、キハ281系
函館~札幌を結ぶ特急北斗。この北斗号に従事するキハ281系がこの9月末に定期運用から離脱します。↓
振り子気動車でかつ最高速度130kmという速達性を追求、当時主流だった183系北斗と一線を画すため、「スーパー北斗」と名で別扱いとなってました。↓
なんせ函館~札幌を3時間で結んだんですから驚き。↓
その後相次ぐ火災や事故で安全を優先し、これまでの高速運転は取りやめとなります。今の函館~札幌は昔通りの3時間半強の所要時間となりました。↓
このキハ281系、登場時は新しい車両でかつスピードアップもあって「どうせ乗るならスーパー北斗」って感じでしたね。↓
ただ振り子傾斜5度だっけ?結構深く、スピード落とさないので酔いやすい・・・ずっと寝てればいいんですが、噴火湾みて景色楽しみたいってときは乗り心地が落ちるんで普通の北斗を選ばないといけなかったです。↓
キハ281系の登場は1992年。今年でちょうど30年となります。キハ283系と違って引退することが決まっており、9月末にて定期運用から離脱、10月のイベントをもってすべての運用から退く予定です。↓
製造は試作車含め27両。晩年の通常運用(コロナ前)は2運用で基本7両編成。繁忙期に9~10両となるので予備車を考えるとこんな運用なのかな?↓
1日2往復で1800kmの走行距離で高速走行でたまに鹿と衝突。首都圏でのJRでの長い運用が宇都宮~沼津で235kmちょっと。私鉄の長い運用だと中央林間~南栗橋 で98kmちょっと。どちらも1運用で5~6往復と考えれば特段長い走行距離ではないのかな。ただ120kmとかのスピード出し続けてとなると足回りは弱りますから、ちょっと早い引退にも思えるも、今が適切な時期だったんでしょう。↓
キハ281系って四国の2000系気動車がベースだそう。見た目が全然違うんですが、ステンレス車体に振り子ってところからも推測できますね。↓
登場時、先頭車のゲンコツスタイルが印象的で、キハ183系0番台のストラントノーズを継承させたようなデザインに思えました。JR北の車両って内地にない、特色ある外観が多いので、鉄道旅行すると異国に来た感がすごくあります。↓
さて、9月末の運行終了を前に、8月末頃より試作車の先頭車「キハ281-901」に先頭部側面のロゴを登場時の「HEAT 281 - Hokkaido Experimental Advanced Train」にリプリント。かなり細かい芸ですがこんな感じで・・・↓
通常はこちら。もう振り子装置を止めてるからこの表示のほうが間違ってるよね。↓
引退まであと10日ほど。撮影チャンスは少なくなりましたが、撮影スポットは距離もある分あちこち多数。有名な宇宙軒カーブから・・・↓
野田生=落部・・・↓
駒ケ岳と大沼のセット・・・↓
山崎=黒岩の直線・・・↓
新函館北斗のカーブ俯瞰・・・↓
・・・きりがないくらいたくさん↓
・・・ってな感じで・・・
キハ281系導入はキハ183系の淘汰目的もあるも、その後の増備はキハ283系を開発し十勝/釧路での183置換にシフト。そして置換の中心はコスト問題も絡んでキハ261系が主流に。こちら、カラーリング変更前の261。281とデザイン性合わしてたんですよね。火災事故など一連の不祥事からのイメチェンを図ったのか、今は黄色ベースの色に変わってます。↓
釧路本線主体だったキハ283系も以前は函館本線でも臨時を中心に使われていました。SLとの並びなんてもう見れませんね。↓
281と283ってぱっと見そっくり。方向幕かLEDかで即判断。まあ前照灯とか、よく見ると違いはいろいろありますが・・・。一時期は281と283の混結もあったそうですが写真に収めてませんでした。 ↓
261の運行はあとわずか。高速走行は苦しいも、まだまだ躯体は大丈夫そう。タイへ渡るなど第二の人生があるといいのですが・・・↓
札幌名物の1つ、早朝キハ40との同時発車/並走。最初はキハ40のほうが早いも苗穂駅手前で一気に抜かれていくという、毎日行われているイベント。10月以降はキハ261との共演に変わるのかな。JR北キハ40も一気に風前の灯火になったんで、これからはキハ40狙いになるんでしょうか、こうした何気ない日常はきちんと記録しておきたいですね。・・・とにかくも、キハ281系、長い間、本当にお疲れ様でした。↓