惜別!留萌本線(3)
一昨日全線廃止が確定した留萌本線。JR北は早くからの全線廃止を訴えていましたが、留萌~増毛が2016年12月、石狩沼田~留萌が2023年3月予定、深川~石狩沼田が2026年3月予定で廃止という、3段階のステップを踏んだ廃止となりました。2016年にすでにJR北は全線廃止を申し入れていたので、7年越しでの決着となっています。よくがんばりましたね。・・・ということで、最後に1回目の廃止となった増毛までの懐かし風景ご紹介。↓
じゃ、留萌から増毛に進んでいきましょう。まず、留萌駅近くにあったちょっと目立つトラス橋。↓
鉄橋は2つ並んでいるんですが、写真向かって右側は留萌港へ通じていた貨物線。今はどちらも使われなくなるも、まだ撤去されずに残ってるみたい。立派なつくりは建設当時は鉄道の地位が高かったことを物語っています。↓
続いてこちら、留萌小学校や税務署の崖下にあった瀬越駅。留萌の町は台地に作られているので、崖下を走るJRは使いにくいんです。それに瀬越駅は海に近くて風が強く、特に冬場は凍結した坂道を上り下りって危なく、立地そのもので敬遠される駅でした。↓
瀬越駅は朝礼台と違うちゃんとしたホームのある駅。↓
こちらは定番の撮影ポイント、国道231号線とのオーバークロスの跨線橋。歩道も広くて写真も撮りやすかったです。ちなみにこのあたりって今も白バイが獲物探しでウロつくポイントです。どうぞ安全運転のほど。↓
ここは撮りやすいから何枚も撮ってて・・・↓
この日は晩年留萌本線では珍しくなったキハ40が団臨で入っていました。上の写真と15年も差があるんですが、あんまり風景変わってないですね。↓
そして立ち位置を少しずらすと暑寒別岳をバックに。↓
もう少し海側へ立つと暑寒別岳と海というダイナミックな構図に・・・↓
残雪が結構ある5月はいつもと雰囲気かわってちょっと富山チックな撮影シーズンに。↓
ただ緑がないとこんな感じで殺風景なローカル線あるある風景ではありました。↓
礼受駅周辺は段丘ヘリを走り、民家が線路に迫る特徴的な区間。いい撮影場所がないんです。鳥居と絡めるなど攻めの写真じゃないとちょっと難しいところでしたね。↓
ここは阿分の大俯瞰。↓
とにかくダイナミックな風景なんです・・・↓
反対の信砂側もいろんな立ち位置で撮影できるスポット。バックに海がきれいに入る。↓
18年後の同じところで。営農放棄が増えました。↓
もっと海アップ。↓
6月になるともう線路端は巨大草が繁茂。下回りが写らない!・・・北海道あるあるです。↓
暑寒別岳をバックにした撮影もできました。↓
留萌本線らしからぬ絵になるのですがちゃんと晴れないといけないんで難易度は高かったです。
雲に隠れてたら下半分だけでも絵になります。↓
線路わきからも絵になります。↓
信砂駅停車中のキハ54。
夕方は俯瞰場所から撮れないので信砂近くの踏切から。↓
朱文別駅向こう側を切り取るとこんな感じ。↓
こちらもよく雑誌で紹介された箸別駅と増毛駅の間にある跨線橋からの撮影スポット。こちらもバックに海が写りこむ定番中の定番箇所。↓
跨線橋の反対側も海を絡めて撮影できました。運が良ければ暑寒別岳も一緒に入ってくれます。線路が湾曲しているのでいろんなカットを狙えました。↓
実はこのあたり、よく冬季に雪崩対策で運休となった元凶である災害多発地帯。夏場も超低速で運行していましたが大規模な防災工事はされないまま廃止となりました。晩年のこの増毛までの末端区間は輸送密度二桁数字というトンデモ路線だったのですが、積雪するとすぐ長期運休となるし、その対策すらしない。晩年はすっかり鉄道離れが進んで存在意義がなくなってました。↓
終点の増毛駅はずいぶん前から棒線1面ホームの駅。駅舎はありましたがそれ以外の施設はなく、側線すら撤去されてました。↓
もうこのように海沿いを走ることはありませんが、沼田~留萌を走る姿はあと半年ほどとなりました。ただ冬季は降雪量が増えると運休→なし崩し廃止や、葬式鉄対策でのサイレント廃止もあるかもしれません。2023年3月末廃止「予定」、とあくまで予定なんで、興味ある方は一刻も早いご訪問を・・・さらば留萌本線・・・本編終わり。↓