令和改元スペ:スウェーデン-ストックホルム-SL(2)

今回も前回に続きスウェーデンの首都ストックホルムの都市交通のご紹介。こちらはSJ路線を走るSLのコミュータートレイン。近郊電車というか、ドイツSバーン的な存在なのかな。地下鉄より駅間が長くなります。↓

(写真:Älvsjö~Stuvsta、2019.6)

今はすべてX60タイプに統一されています。北欧らしいカラーリングで編成が美しいですね。たいてい6+6の12両編成で走っています。かなりのゆとり重視ですね。↓

(写真:Stockholms södra~Årstaberg、2019.3)

ベビーカーOKですし、キックボードもOK。自転車も時間帯でOKとなればスペースのゆとりは必要ですね。首都圏とあって利用者も多いです。↓

(写真:Stuvsta、2019.6)

ダウンタウンから近場の撮影ポイントはSLのポイント同様ストュブスタ駅ホーム。午後順光です。↓

(写真:Älvsjö~Stuvsta、2019.6)

午前ならこちら、アルスタ島にかかるアルスタ鉄橋のポイント。アルスタバーグ駅から線路沿いの遊歩道を歩いて10分ほどでポイントに到着。景色はいいんですが、来る列車はX60だけなのですぐに飽きてしまいます。↓

(写真:Stockholms södra~Årstaberg、2019.3)

続いてストックホルム北部の郊外へ延びる狭軌路線のロスラグスバナン。3路線の路線長65kmのまあまあの規模。狭軌も891mmという珍しいサイズで全線直流1500V電化の路線。起点駅の東駅からダンデリードあたりまで地下鉄レッドラインと並走します。↓

(写真:Stockholms Östra、2018.3)

車両はX10pタイプの1形式、3両1ユニットとなっています。ここストックホルム東駅も車両に合わせてこじんまりしており、ちょっとした中小私鉄のターミナル駅って雰囲気です。↓

(写真:Stockholms Östra、2018.3)

X10pは現在置き換え計画中、2024年までの更新を計画しています。地元アセア製の車両がまた消えていきます。東駅の車庫も新車導入時に移転の予定。↓

(写真:Stockholms Östra、2018.3)

そしてこちら、ストックホルム南東部へ延びる郊外電車のサルトショーバナン。単線で2系統運行もSJ本線とは接続しない、独立路線となっています(かつてはつながっていたようです)。↓

(写真:Henriksdal~Sickla、2019.6)

欧州標準軌ですがちょっとレトロな特徴的な車両が走っています。実は車両はすべて地下鉄を走っていたお古。現在はC10/11タイプが使われています。車両限界が地下鉄より大きいので、転落防止のため車両側面にスカートみたいなのを後付けしています。この発想はなかなか出てこないなあ・・とてもユニークです。↓

(写真:Sickla、2019.6)

最初は なんじゃ?このスカートは?!と思ってましたがホームで停車するとその役割がよくわかりますね。。↓

(写真:Sickla、2019.6)

2016年からは大規模な路線のアップグレードが進行中、もともとはスルッセンで地下鉄と接続してましたがスルッセン駅大改造で現在はスルッセン~ヘンリクスダールがバス代行中。また交換可能設備の増設も同時に行われ現在の20分ヘッド→16分まで増強したいとのこと。ただアップグレード完了が2026年となっているので、完成はしばらく先になりそう。↓

(写真:Henriksdal~Sickla、2019.6)

車両も置き換えが予定されていますが、なぜか現在地下鉄で走っているC6タイプを改造して投入するとのこと。C6の見た目は今のC10/11とそっくりなんで当面レトロ感が残りそう。Cxタイプは非冷房なんですが冷房改造してくれるかどうか・・・。・・・・ということでストックホルム首都圏の鉄道紹介は終わり。スウェーデンの鉄道は欧州の一般的なデザインの車両も入ってくるも、まだまだアセア製の個性的な車両が多いのでとても楽しいところです。次回はスウェーデンの地方都市へ。↓

(写真:Henriksdal~Sickla、2019.6)