電化路線の非電化化が本格化?-奥羽本線(新庄~院内)
昨年夏の豪雨で被災し運行停止となっている奥羽本線 新庄~院内。昨秋に今春復旧時に架線撤去にて非電化化する旨発表されテツ界隈ではちょっとしたザワツキがありました。とはいえ、以前からJR東は「旅客減で過大設備となった路線で単線化や非電化化を検討してる」旨、公式にアナウンスしてたのですが、今回は災害復旧ついででの設備スリム化という、新たな手段に衝撃を受けたんですよね。↓

まあ、先に磐越西線の喜多方~会津若松での架線撤去というのがありましたが、あくまで電車運行がなくなり設備維持コスト削減での話でもあったので、今回のはちょっと踏み込んだ事例となりました。↓

対象区間はかつて優等列車が走った幹線でもあったんですが、山形新幹線や秋田新幹線開業にて都市間輸送のルートがかわり、完全なローカル線に転落してしまったところ。今回発表はありませんが、及位~院内は複線のままであり、ダイヤにゆとりもあることから併せて完全に単線化される可能性もあります。県境跨ぎで都市間輸送のニーズもほぼなく、そもそも人口が希薄なところで交流電車を運行継続してきたというほうがすごかったのかもしれませんね。↓

ただ、災害→非電化化までの発表があっという間だったんで、撮り納めさえできなかった方は多かったはず。まあ廃止されるわけじゃないんだけど、ちょっと気持ち的に複雑っていうか...↓

院内から先、大曲までの区間も非電化で対応できそうだし、大曲までやるなら秋田まで非電化とするのも可能になってくるから、701系の更新時期に併せて設備スリム化が実施される可能性は十分にあります。JR東での非電化化メリットがありそうなのはここ奥羽本線くらいなので(他の人口希薄域路線は貨物の幹線でもあるから触りにくい)沿線で災害があれば前倒しでの非電化化が進みそう。萎む日本経済が実感できるところになりそう。↓

ちなみにこの対象区間近く、真室川町「まむろ川温泉 梅里苑」にトロッコ列車が走ってます。これ、真室川森林鉄道の復元なのですが、遊戯鉄道の部類も1kmの路線長、機関車は加藤君(立山砂防から持ってきた?)とまあまあ本格的。冬季を除く休日運行ではありますが、近くへ訪問の際は立ち寄り価値あり です。↓
