懐かしの117系

もう風前の灯火となった117系。かつては関西圏での新快速で登場、大活躍も2ドア&簡易転換クロスシートでのラッシュ時乗降遅延が頻発。その座を221系へ、さらに223系へとシフトしていきます。自らはローカル運用の快速車両として第二の人生を歩んでいくのですが、優等列車感があるお得車両として引き続き活躍してたんです。こちら、奈良線みやこ路快速についていた原色117。↓

(写真:山城青谷、2001.1)

新快速を降りてからは普通運用もこなすオールマイティに。ここ、宇治川鉄橋も昨今の複線化で雰囲気が変わってしまいました。↓

(写真:黄檗~宇治、2001.2)

こちらは福知山線用に改造された117系300番台。福知山線から奈良線へ転属してきた編成はその後も湖西線&草津線運用について活躍しました。↓

(写真:京都、2001.2)

117系300番台は乗降口周りをロングシート改造しているのでラッシュ時は比較的スムーズな乗降が可能。↓

(写真:京都~東福寺、2001.2)

こちらは日根野に在籍した和歌山地域色となった117。もとはオーシャンブルーを纏ってましたが例の単色化でこの色に。↓

(写真:田井ノ瀬~千旦、2018.3)

和歌山線と・・・↓

(写真:千旦~田井ノ瀬、2018.3)

・・・紀勢線のラッシュ時の運用に就いてました。↓

(写真:紀三井寺~黒江、2018.4)

2019年春のダイヤ改正で和歌山口の117はすべて引退。227-1000の増強が完了した2020年春に同僚だった105系も引退してますね。↓

(写真:田井ノ瀬~千旦、2018.3)

こちらは深緑117ですが、晩年はイベント用として活躍したT2編成。8両編成ながらイベントサイズで中間車両を抜き差しして4・6・8両を作ってました。現在はうち6両を改造、WEST EXPRESS 銀河として生まれ変わりました。↓

(写真:垂水~塩屋、2017.11)

そしてこちら。名古屋地区にも117は投入されており、JR東海になってから一気にコーポレートカラーに塗り替えられました。6両→4両化で窓形状が違う先頭車が登場。こんな感じでちょっとチグハグな117が走ってました。カラーリングも試験塗装のほうですね、晩年は雨どいのオレンジも塗らなくなってました。↓

(写真:大垣、1989.8)

JR海の117は2013年春に一足早く引退。名鉄対抗の高速化のため313を増強したことで働き場所がなくなったのが大きな要因でしょうか。2ドアがラッシュ時の乗降に影響するので本線では使いづらいってのと、JR西と違って転用先があまりなかったので早くの引退となったのでしょうね。ちなみにこちらのカラーリングは初代標準色。雨どい、お腹の帯2本の計3本帯でした。・・・ということで117系シリーズは終わり。↓

(写真:穂積~大垣、1999.1)