首都圏は更新ラッシュ(終):運用減でどうなるレア系-私鉄編

まず確定ネタから。こちら横浜市交通局ブルーラインを走る3000形ですが、導入時期でA、N、R、S、Vの5つの仕様に分かれています。この春から新たに4000形がデビュー、今後3000形一次車である3000A形を置き換える予定です。老朽化でのリニューアルをせずの車両交換も30年使用ということで堪忍ってとこなのかな。↓

(写真:センター北~センター南、2022.2)

続いて京成。3100形の増備に伴い徐々に古株の運用離脱が進む展開が続いています。こちら、わずかに残る3600形もすでに優等列車から離脱し、リバイバルカラーになった3688Fは8→6両編成に。たまに本線走行あるもおおむねイベントで活躍する低稼働となってます。↓

(写真:堀切菖蒲園~京成関屋、2020.8)

あと残る3600形は4両編成1本。概ね金町線の運用に入る状況になっています。代替の3500形は数が多く、すでに首を洗った状態なんでしょうね。↓

(写真:柴又~京成高砂、2020.11)

3100形玉突きはこちらの3400形も対象。すでに2編成離脱済み。来年には見れなくなりそう。↓

(写真:八広~京成曳舟、2017.3)

魔改造が功を奏して?意外に長寿命となった3500形も離脱が始まっています。こちらは時間をかけて数を減らしていくのかな?すでに優等列車に入ることなく普通列車メインで運行されてます。↓

(写真:千住大橋~京成関屋、2017.3)

こちら京急も顔違い1000系形が毎年増備される中、今の一番の古株1500形も初期導入の鋼製車の離脱が始まりました。ただ大半のアルミ車、こちらは50年は使いたいと京急が言ってるのですぐに系列消滅とはならない模様。でも琴電が待ってるんですが・・・

(写真:京急川崎~港町、2022.2)

車両運用の一般論が通らない?東武、つい先日は古豪の8000型を差し置いて10030型が廃車。故障車も多くて車両不足と言いながら何編成も車庫にいるなど不可解ネタ多しなんですが、こちら9101Fも復帰したりお休みしたりとよくわからない編成。有楽町線乗り入れ用に作られましたが第1編成は試作部分が多く、ホームドア対応などを理由にリニューアルされず東上線内でのみ運用となってます。10両編成は不足気味なんで動かしたいんでしょうけど、故障多くて40歳も超えているので先行き不安。今も車庫でお休み中。

(写真:上板橋~ときわ台、2021.2)

9101Fだけでなく9000型はリニューアル車両も内装は汚く、よく故障してる感じを受けます。大規模更新をして継続使用するのか、はたまた短編成にしてローカル運用に持っていくのか・・・どうなるんでしょうね、利用する側は内装きれいにしてよってのだけでも早くしてほしいな(ほんと車内は汚い)。特に東横線乗り入れで9000型来たら大外れって感じ。新車を入れる余裕はないでしょうから有楽町線乗り入れ9000型はすべて50000系列に置き換えて東上線固定運用になるかも。半直を追い出された30000系みたいになる日も近い?

(写真:大山~下板橋、2020.6)

こちら10000型も登場から40年近くになります。幕車で、かつ、実車で走るのは東上線に就いている11003F、11005F、11006Fの3編成のみ。老体にムチ打ち状態ですが、なんせ10両編成足りないんで、動くものは全部走らせるってことで、ほぼ毎日ガンガン走っております。が、9101Fみたいな11004Fってのが長期休暇中、こいつもどうなるんだろう・・・

(写真:上板橋~ときわ台、2021.2)

そして古豪の8000型、一体どうなるんでしょう、少しずつ数は減らしてはいるものの、特に野田線。60000系投入で8000型を淘汰すると思いきや、いまだ幕車まで健在という状態。10030型転用も一時的にストップしており、一体どうなるんでしょう・・・まあ、8000型は製造から50年近く経とうとしてる編成もいるんで、今春のダイヤ改正後は余剰感ある10030型の転用が再スタートされそう。

(写真:藤の牛島~春日部、2020.9)

あとローカル支線運用にもまだ大量の8000型や8500型が健在。10030型が余っており徐々に転用されていくんじゃないかって噂。まあ故障せず動いてるんなら動かしゃいいんじゃない?って感じなのかなあ、10両編成は故障休暇が多くて短編成は余っているって、車両繰り大変だぁ。

(写真:玉淀~鉢形、2020.9)

続いて西武さん、2000系初期車群の引退が進んでいますが、新101系も昨春の多摩湖線撤退で毎日確実に運用するのは多摩川線のみに、ほぼ確実運用が狭山線だけと活動範囲がかなり狭くなりました。中小私鉄へ再就職し活躍している仲間も多いんですが、本家での活躍もそろそろ終焉が近づいてきた感じがあります。ただ写真の263Fは機関車扱いの牽引車も兼ねており、狭山線間合い運用やイベントなんかでしばらくは活躍しそう。

(写真:西武球場前~下山口、2021.3)

こちら、西武版東武の9101F的な、ホームドア対応から外れてしまった元地下鉄乗り入れ車だった6000系。6101Fと6102Fの2編成が地上のみ運用となったも活躍中。9101Fと違って故障しないし御年30歳になっておらず、レア車とはいえしばらく活躍すると思います。

(写真:下落合~中井、2020.9)

ただこうした2000系(旧)との離合はもうすぐ見納め。方向幕もいつまで持つやら・・・。

(写真:下落合~高田馬場、2021.4)

001系導入で12編成中7編成が離脱したNRAこと10000系も新宿線限定で営業中。001系を増備するのか、車両更新で延命するのか、はたまた40000系の着席保証タイプとするのか・・・まだ30歳には達してませんがそろそろ考え時。ちなみに写真右のリバイバル塗装編成はすでに引退しています。

(写真:小平~花小金井、2021.4)

続いて8500系更新の目途が付いた東急さん。当分更新はないのかと思いきや、大井町線の9000系の置き換えを発表。新横浜線開業で大変な中かなり積極的な姿勢です。まだまだ数年かけて増備のようですが、久々の運賃値上げに対する過剰なリップサービスなのかな?東急って運賃激安なんでこのご時世、値上げもそんな抵抗ないんですけどね。ちなみに長電って8500系の置換予定発表してるんですが、後任はこの9000系って噂も。でも9000系は伊豆急にほぼ内定って話もあって、さあ、どんな車両が行くのかな。メトロ車を追加で買う話もあるんで、そうなるとまだまだ状態がいい8000系が行きそう。赤帯の8000系、いいですね~。

(写真:宮前平~宮崎台、2018.8)

続いて首都圏外周へ移動・・・こちら江ノ電の顔的存在の305F(前の2両編成)。すでに仲間の300系は姿を消し孤軍奮闘中。他形式と車長が若干短く、インバウンド爆発中は混雑緩和で夏場運用外れるなんてこともありましたが、今は通常のローテーションに戻ってるみたい。車両は完全な昭和顔とイカしてるんですが、江ノ電だけじゃなく、江ノ島界隈の顔中の顔なんで、置き換えるならそっくりさんかかなり特徴的な車両を用意しないと住民は納得しない!・・・まあ当分活躍してくれると思います。

(写真:稲村ケ崎~七里ヶ浜、2022.3)

同じような状況なのがこちら箱根登山鉄道のモハ1形/2形。写真の緑の109は引退してしまって今は残る3両となってしまいました。こちらも箱根の顔中の顔、簡単には引退させられません。江ノ電も登山鉄道も小田急グループ。偶然にしてもおもしろいですね。

(写真:大平台、2021.2)

いまだ全車非冷房の山万。1982年の開業から3編成がそのまま運用されています。とっても昭和なこの車両たちも来年で開業40周年となりそろそろ更新タイミング。とはいえ、さらなる改良で済ますか、新車とするか、はたまた廃止もありうる微妙なところ。延長計画もあるので、実現するならそのタイミングで大規模更新もありなのかもしれませんね。

(写真:中学校~井野、2016.4)

1997年に一般車の小田急お古から京王車総入れ替えをしてから四半世紀。現在はその京王車からJR205系へ総入れ替え中の富士急。残る京王車2編成も、1編成は特急仕様ともう少し生き残りそうも、一般車の1編成は引退間近。かつての京王色にリバイバルされ、特定運用にて最後のお勤め中。

(写真:三つ峠~寿、2021.2)

昨秋のなの花編成故障から生まれたなの花&あかぎ混成の2編成が走る流鉄。いつまで続くかわかりませんが、流鉄としては珍しい状態が続いています。旧西武の新101系が再就職しましたが、列車自体はちょっぴりくたびれ感があります。すぐの更新はないと思われますが混成状態は近いうちに解消されそう。

(写真:平和台~鰭ヶ崎、2022.4)

最後はもう存亡の危機が続く奇跡?の銚子電鉄。昨年は車両故障と定期検査で3編成のうち1編成しか運用に就けないと大騒ぎがありました。地元商工会議所からはもう無理しなくてもいいのでは?とのご意見も・・・さ、この先どうなるんでしょう。昭和感たっぷりだし令和の次の時代までもってほしいものですが・・・・・ということで更新ラッシュネタはこれにて終了!(キリがない!)

(写真:君ヶ浜~海鹿島、2021.8)