首都圏は更新ラッシュ(19):関鉄キハ0形/310形
平日朝ラッシュ時しかお目にかかれなくなった関東鉄道の古豪キハたち。関鉄カラーに統一されることなく、往年のツートンではないも、クリームに朱帯の外観は国鉄カラーを彷彿とさせます。現在はキハ0形と310形の2車種が活躍しています。↓
新車が入るたびに徐々に数を減らしてきた0/310形、昨秋のダイヤ改正で朝ラッシュの運用を1つ減らし、005-006編成が定期運用を離脱。運用減での引退もありうる時代となりました。こちら引退した005-006編成。昨夏かなり外観はボロボロで引退近そう感を醸し出してました。↓
そしてこの春さらに減便となって朝ラッシュ時にさらに2運用ほど減らしたんでしょうか、現在は目にすることが珍しいとの情報もあります。車両状況から多くて平日朝に2運用入れば御の字、通常は0~1運用程度と思われます。↓
下館行きの方向幕とこのカラーを見てるとかつての常総線の風景ですねぇ。005-006のこの姿はもうありませんが。↓
クリーム&朱色のカラーリングが減ったからなのか、この組み合わせの車両を見ると写真を撮りたくなる・・慢性疾患の国鉄色病ですな。↓
2021年度に行われた2つのダイヤ改正はつくばEX開業に合わせた大改正ほどないも、旅客減対応で運用減もやむなしという後ろ向きな改正になってしまいました。↓
新車増備で代替ってのじゃなくて運用減で一気に減ってしまうってのはなかなか読めないですね。コロナ禍というのもあるものの、高齢化社会を先取りした感じかな。↓
こんな昭和な水海道ももう簡単には見れないみたい・・・国鉄時代のちょっとした中堅乗り換え駅みたいな雰囲気あったんで好きだったんですが。↓
2100形たちと混じっても違和感ない。一昔前の地方非電化私鉄って感じだなあ。↓
現在0形はこちら001-002と・・・。↓
・・・003-004が在籍中。でもどれくらいの頻度で走るんだろう・・・↓
そして310形はすでに315-316の1編成のみと、運用される旧色車両は残り3編成となりました。↓
0形は1982年登場で40年が経ってますが種車からの改造。種車はキハ20なんで結構な古豪さんです。エンジンの更新や冷房化もしてますので能力的には2100形と遜色ありませんが内装はお古感が出てます。赤のモケットに扇風機でとっても昭和。↓
見た目一番きれいなのがこの001-002。最後まで残るかな・・・最後は上クリーム下朱色の懐かし旧標準色カラーで走ってほしいですね。↓
一方、近日中にもやばそうなのが310形の315-316。こちらも0形同様種車機器流用の車両でもと車両がキハ10系という時代物。↓
昨年末撮った315-316、塗装がやばい。検査入場しなければそのまま廃車かも。↓
かつてのいろんな改造で外観は0形とほとんど瓜二つになりました。雨どいが埋め込みか否か くらい。↓
状態が状態だけになんかすでに運用離脱してるかもですねぇ、GWに夜行列車が運行されるのでここでは登場することに期待!ちなみにこのC寝台D寝台と謳ったキハ0/310形でのイベント列車、とってもユニーク。これ、一度は乗ってみたいです。鈍行はやたまや山陰で旅行した人にとってはこちらのC/D寝台のほうが絶対快適ですよ。↓
関鉄さんは企画上手かな、車両の引退の時はいろんな工夫をしてじっくり時間かけて。たとえばこのキハ100形なんかもそうで(元キハ30)水海道以北の単行列車で使われてましたが・・・↓
・・・引退前にはタラコ色に。↓
ラッシュ対応で大量導入した元キハ30/35のキハ300/350形引退時も通常はいらない休日運用に入れたりサヨナライベントもロングランで・・・↓
・・・ゆっくりと離陸してくれるので一時的なバカ騒ぎや葬式鉄からも上手に免れているかもしれません。↓
竜ヶ崎線のキハ532なんかも土曜日中運転など限定しほとんど動態保存状態(今春から当分不定期運用)。キハ20流用で0/310形の方向幕取付前の原型をとどめてる貴重な車両。電装系に結構ガタきてるみたいなんですが大切に使われてます。↓
常総線からの0/310形引退の予告?(表向きは創立99周年)からか、2401が旧標準色に塗り替えられてます。↓
あと常総線で気になる車両はキハ2100形一次車の2101-2102と2103-2104の2編成。幕式の行先表示器で登場時の塗装のまま(他は新塗装)なんでちょっと心配。まだ走り出して30年弱なんで大丈夫かな・・・↓
ま、時間とともに0/310形の運用離脱は仕方ないですが、最後の昭和顔としてイベント車両として長生きしてもらいたいですね。↓