首都圏は更新ラッシュ(20):運用減でどうなるレア系-JR編

コロナ禍が長引き働き方も大きく変わったこのご時世、通勤利用者も2割3割と大きな減少となっている首都圏。この春減便主体のダイヤ改正となりましたが、さらにこれからは人口減少を控えてるとあってこれまでのようなサービス提供はできなくなりそう。そしてラッシュや行楽シーズン波動用として残っているレア系さんたちも予定より早い引退がささやかれるようになりました。たとえばこちら、登場から30年近くが経つ255系、今の青と黄色の房総色きっかけの車両群ですが、東京湾アクアラインの開通で行楽客の房総方面への鉄道利用は激減。↓

(写真:小岩~市川、2020.8)

さらにコロナが追い打ちをかけ乗車率は一段と低迷も9両編成固定ということもあって減車できず近年はいつもスカスカってイメージついてます。ダダ余りNEX車両もあって30年経過時にそのまま廃車?って話もチラホラ。インバウンド復活を信じて待っているもののこれだけ変異株が出続けるとそろそろ限界かもしれませんね。5編成という小世帯もあってターゲットにされやすい・・・丸みのフォルム、独特の顔つき、結構格好いいんですけどね。↓

(写真:四街道~物井、2022.1)

同じく房総旧国鉄型置換で走り始めたE257-500番台も20年近く経ち、運用減で他線区への置き換えが進んでます。前述の255系を置き換えるだけの余剰編成があるので次の運用減で255系引退ってのもあるかもしれません。房総エリアの優等列車劣化はまぎれもなく高規格道路の整備によるもの。そして人口減で利用者そのものが減っているというダブルパンチ。追い打ちをかけるコロナ禍・・・そう遠くない時期に房総エリアにはNEX以外の優等列車は走らなくなるかもしれません。↓

(写真:葛西臨海公園~舞浜、2020.8)

続いて中央快速線で最後の走りを見せている209系1000番台。現在E233系グリーン車増結のための車両工事が進められており、足りなくなる編成を補う目的で常磐線から転籍してきた車両群。群と言っても登場時から2編成のみ。↓

(写真:中野~高円寺、2020.8)

常磐線時代は小田急線に入れないため識別記号の「E」を掲げてました。東急のサークルKと同じ感じ。↓

(写真:松戸~金町、2017.5)

209-1000番台は2編成というマイノリティだったも今回の中央線12両化に伴う運用減にはピッタリはまる感じとなったのか、2編成ともフルで活躍しています。とはいえ、12両化工事の目途がつけば引退することがほぼ決まっています。↓

(写真:神田~東京、2020.9)

209系と言えばこちら房総用2000/2100番台。京浜東北線からの転用車両で総勢300両強の大集団で2009年からの運用開始で走り始めてまだ10年ちょっと。とはいえ、末端部分にはE131系が導入され廃車や譲渡が発生しています。種車の0番台から登場30年近くとなっているので何らかの形で置き換えが始まるかもしれません。↓

(写真:四街道~物井、2022.1)

こちら京葉線を走る209系500番台ケヨ34編成。今春のダイヤ改正での運用減となったことから引退説も出てましたが209-500自体は同じ路線を走る武蔵野線に大量にいるのでなんとも・・・京葉線で1編成なので乗れたらラッキーの車両。↓

(写真:葛西臨海公園~舞浜、2020.8)

同じく209系流れで・・・数年後の置換が決まっている東京臨海高速鉄道の(ほぼ209系)70-000形。埼京線ではデザイン違いで異色を放った存在となっています。登場から25年が経ってますが内装リフォームしており、まだまだ使えそう・・・ちょっともったいないなあ。↓

(写真:渋谷~恵比寿、2022.3)

一部JRへ転籍した70-000形は209系3100番台として八高/川越線で活躍も、今春のダイヤ改正前に運用離脱してしまいました。↓

(写真:北八王子~八王子、2017.11)

続いて209系話題つながりで・・・209系の交直流タイプと言われているこちらE501系も少数派。登場が1995年と25年以上経過し処遇が気になるところ。交直切り替えでの故障多発で小山線から撤退、主に常磐線水戸~いわきで使われていますがバリバリE531系と競合。ワンマン化の拡大と、特に10両固定編成は運用のフレキシビリティに難があり、この先の処遇が気になります。↓

(写真:水戸~勝田、2022.3)

そして209系よりも前世代の205系の処遇はどうなるのか。。。現在は鶴見線で205系1100番台、つながる南武線尻手支線で205系1000番台が活躍中。同線区で燃料電池車「HYBARI」の試験走行が決まりましたが、置換本命はこのHYBARIになる?もちろん走行結果次第なんでしょうけど、架線がいらないからわざわざここでなくてもって感じ・・・まあ、工業地帯を走るため水素の調達が楽ってのがあるかもしれません。どちらにしても205系はくたびれモード、鶴見線のワンマン対応も考えるなら先にE131に置き換えちゃうってこともありそう。↓

(写真:国道~鶴見小野、2021.1)

こちら尻手支線の2両205系。2運用で3編成というキチキチ運用ですが最近故障が多発のようで実は置換待ったなしだったりする。。。↓

(写真:浜川崎~武蔵白石、2021.9)

尻手支線、日中30分ヘッドなんですが結構人が乗ってるんです。3両化もありなんですがホーム長の問題もありなんとも・・・ここは貨物と併用でHYBARIは必ずいるわけでもなく、HYBARIの実用化まで待てないだろうし・・・で、噂に出てきたのが・・・↓

(写真:小田栄~浜川崎、2021.9)

・・・今春で新潟エリアで運用離脱したE127系の転属。ただこちら2両編成ワンマン対応も2編成しかなく、供用にて205-1000の1編成だけはしばらく踏ん張るじゃないかって言われてます。ちなみにこのE127もこの写真の関屋分水路鉄橋上で4時間超故障で立ち往生していますから信用度は205-1000と同類かもしれませんね。↓

(写真:関屋~青山、2019.10)