首都圏は更新ラッシュ(18):小田急1000系未更新車

1988年に運用開始となった小田急1000系、登場時はステンレス車体にロイヤルブルーの帯という、これまでのクリームにロイヤルブルーだった雰囲気がガラッと変わった印象を受けたものでした。そして登場からかれこれ30年を越え、一部編成から廃車が始まりました。より古い8000系よりも先ってところがちょっと悲しいんですが・・・こちら、1000系4両+6両で先頭に立つ1053F。この4両編成はすでに廃車。↓

(写真:参宮橋~南新宿、2020.8)

箱根登山鉄道専従レイティッシュカラーを纏うこちら1059Fもすでに廃車となってます。↓

(写真:参宮橋~南新宿、2020.8)

このときはレイティッシュカラーが新宿口に来る!となって沿線で何人かの撮り鉄が騒ぎを起こして世間の目がより一層厳しくなったとかあったような・・・貨物カマ狙いや試運転、甲種や疎開なんかのレア系となぜか京成、小田急周りは昔からマナー悪い人ちょっと多いって感じてます。なんでだろう?偏見かなあ。↓

(写真:参宮橋~南新宿、2020.8)

さてさて1000系リニューアル車登場は2015年から。外観はスカートの変更と方向幕がLEDとなって帯が若干青みが入ったくらい?一方で内装は新車みたいにとてもきれいになりました。たとえば外観比較、10連のこちら1093Fは・・・↓

(写真:参宮橋~代々木八幡、2015.11)

こんな感じで・・・。ステン車体も美しく磨き上げられましたね。↓

(写真:本厚木~厚木、2020.8)

リニューアルでやってる大きいことは機器や内装更新だけでなく10両化でしょうか。4+6の10両編成だと中間の運転席同士の部分が収容人員が減ってしまいます。混雑がひどい小田急としてはそうした小さいところもなんとか改善したいってのがあったんでしょうね。こちら1455Fもリニューアル時に6→10両化されました。↓

(写真:参宮橋~代々木八幡、2015.11)

1092Fの方向幕ももう過去のもの。10両編成はすべてリニューアルとなってます。↓

(写真:参宮橋~代々木八幡、2016.1)

4+6で新宿側で頭に立つことが多かった1000系4両編成は半数がリニューアルされず離脱してます。こちら1062Fは昨年5月に廃車。↓

(写真:南新宿~参宮橋、2020.8)

3000系6両編成と併結の通勤急行幕で走る1068Fもすでに廃車。↓

(写真:南新宿~参宮橋、2020.8)

同じく3000系6両編成と併結で走る1054Fも廃車。↓

(写真:南新宿~参宮橋、2020.8)

4+6の6両編成側についていた1254Fは今も未リニューアルで健在もこうした新宿口運用がなくなってしまいました・・・↓

(写真:参宮橋~代々木八幡、2016.12)

・・・が、今春のダイヤ改正までは6両運用多数の江ノ島線や多摩線、新松田~小田原なんかで活躍していました。↓

(写真:六会日大前~善行、2022.2)

ただ、この春のダイヤ改正は全社で減便ダイヤとなったことで運用減が発生、細々と生きてきたワイドドア車最後の1754Fが離脱し、ワイドドア車の運用がなくなりました。↓

(写真:六会日大前~善行、2022.2)

残る未更新車は4両編成が2本でこちらはもっぱら登山鉄道内で、6両編成3本は引き続き江ノ島線と小田原口での6両運用に就いていると思われます。↓

(写真:栢山~富水、2022.1)

また今回のダイヤ改正で町田~小田原の6両急行も復活したので、ここでの急行運用もあるでしょう。↓

(写真:鵜沼海岸~片瀬江ノ島、2022.3)

とはいえ、全体的に車両余剰となっているので増備なくして運用離脱ってのがまだまだ発生しそう。未リニューアル車がなくなると小田急の幕車が消滅となります。興味ある方はお早めに。↓

(写真:六会日大前~善行、2022.2)