さよなら、としまえんと遊戯鉄道たち

この8月末に閉園が決まっている都心の遊園地「としまえん」。広大な敷地も晩年は少し懐かしい感じのゆるゆる遊園地で、小さな子供を連れていくのに便利なところでした。駅前もなんか豊島園らしいというか昭和な風景というか・・・近年は日帰り温泉などもできてちょっとにぎやかにはなってましたが、大都会の超ローカルというう独特の空気があるんですよね。コロナ禍で閉園発表後の実営業はわずかしかなく、あっという間にあと2週間足らずでの閉園となっています。

(写真:としまえん、2020.8)

で、鉄道ネタということで、ここには「模型列車」という遊戯鉄道が走っています。周回運行で乗って楽しむタイプです。軌間は600mm、526mの距離を約5分で走ります。けん引するのは米チャンス製のディーゼル駆動機関車。DL+3両の客車がセットです。外観はよくあるアメリカ開拓時代のデザインです。

(写真:としまえん、2020.8)

編成は2本あり、この赤と青のボディーの編成「フラワープリンセス」と・・・

(写真:としまえん、2020.8)

シルバーと黒のボディーの「ウェスタンシルバー」が在籍します。石炭車あたりにある番号はチャンス社の製造ロット番号とのこと。ウェスタンシルバーは#265とフラワープリンスの#193より後の製造ってことなんでしょうね。

(写真:としまえん、2011.7)

2011年当時はフラワープリンス編成は側線でほこりを浴びててこのまま廃車かなという状況で、ピカピカのウェスタンシルバーが模型列車をリードしていました。

(写真:としまえん、2011.7)

有名なアジサイのトンネルは今も健在。。

(写真:としまえん、2011.7)

9年後上と同じところで撮影すると・・・サイのオブジェが増えてますね、模型がチープなところがまたとしまえん的だったりします。

(写真:としまえん、2020.8)

模型列車はかなり歴史があるんでしょうか、大半はぱっと見森林鉄道みたいな草木が繁茂した森の中を進みます。

(写真:としまえん、2020.8)

あと鉄道ネタとしては2017年9月登場という、まだ稼働3年の施設「チャレンジトレイン」がありますね。大宮の鉄道博物館にも同系統のものがありますが、ここは西武鉄道の列車5タイプが一周180mのコースを走ります。線路から給電と制御を行います。車両はとっても西武っぽくデザインされていて、こちらは昨年登場した001系特急ラビューを模したトレイン。よく作ってますよね・・・

(写真:としまえん、2020.8)

こちら新鋭の電車、30000系と40000系。小さな駅プラットフォームもあって、律義に停車します。

(写真:としまえん、2020.8)

こちら20000系と4000系。20000系は銀河鉄道999のラッピング使用とこれまた凝ってます。でもこんな新しい施設なのに閉園とともになくなるみたいです。まだ新しいから同じグループの西武ゆうえんちとかに移設するかもしれませんね。

(写真:としまえん、2020.8)

あとこちら、これも古い!見た目は鉄道もレール部分はジェットコースターと同じパイプ形状の軌道「スカイトレイン」。その名の通り高架を走ります。

(写真:としまえん、2020.8)

サ・昭和というような乗り物ですね、こちらもなくなります。

(写真:としまえん、2020.8)

他、遊戯鉄道とはちょっと言えない、コインライドがあちこちにあります。

(写真:としまえん、2020.8)

豊島園駅は閉園後も残るも、構内にあるとしまえんの看板は見納めになりますね。

(写真:としまえん、2020.8)

#追伸:模型列車、チャレンジトレインはともに西武園ゆうえんちへの再就職が決まりました。よかったですね。