引退開始、キハ85系①-ひだ編

JR発足後の1998年に登場したキハ85系。新造から30年経過し今年7月からは特急「ひだ」より後継車のHC85系への置き換えが始まっています。↓

(写真:下麻生~中川辺、2022.4)

12月からはHC85の富山までの1運用にも充当、「ひだ」の定期列車については来春までにHC85へ置き換えるという話もあるみたい。↓

(写真:西富山~婦中鵜坂、2022.7)

今回の車両置換に合わせ、特急ひだの飛騨古川以北撤退の噂もありましたが、ひとまず杞憂に終わりホッと・・・コロナ禍が一段落しインバウンド復活となると、このエリアの観光客の動線から今同様の運行継続が妥当な判断じゃないでしょうか。↓

(写真:東八尾~笹津、1998.5)

大阪発着の1往復も継続運行されるようです。まあ、こちらはアメちゃんいっぱい持ってる温泉目当ての関西おばちゃん専用みたいな列車ですから、なくなったら暴動もんかもね・・・↓

(写真:山崎~高槻、2001.3)

ただ残るといっても富山発着は現行の3両編成から2両へ減車となるようで・・・大阪発着もそうだろうなあ・・↓

(写真:速星~千里、2022.7)

というのも、HC85系はハイブリット車両。気動車のように増車を1両単位ではできません。2両と4両のユニットで1セットなので、現在の旅客数からだと末端部には4両が入ることはないんじゃないのかな。そうなると、大阪発着はどうするのかな・・・↓

(写真:速星~千里、2022.7)

しかしキハ85って、登場からもう30年経ってましたって、そんなに時間たったんですね~、投入が始まった時の写真が残ってましたが・・・↓

(写真:渚~飛騨小坂、1989.11)

・・・キハ82系引退での訪問でして・・・↓

(写真:渚~飛騨小坂、1989.11)

国鉄色の長大編成だったんでかっこよかったー↓

(写真:渚~飛騨小坂、1989.11)

そういや、この時以来高山本線の山岳エリアにはまったく行ってないですね、なんかキハ85のステンがこれまでの高山本線に似合わない気がして・・・キハ82系の印象が強すぎたのかな。↓

(写真:渚~飛騨小坂、1989.11)

それにまだ北アルプスも走ってましたからね、急行たかやま もなくなって、普通列車もみんな東海カラーのキハ40なんかになったんで萌え度急落線区になって・・・今秋は置換最後の紅葉だったのに撮り直しはいかずのまま。↓

(写真:渚~飛騨小坂、1989.11)

旅行途中にスナップみたいに撮ったのが最後の山岳エリアの写真でした~↓

(写真:上麻生~飛水峡、1989.11)

このキハ85系、先頭車は2タイプあり、こちら、ワイドビューの由来となった全面大窓の0番台。先頭部おでこ部分にサンルーフがついている珍しいスタイル。もともと採光目的らしいんですが実はこれがどこに効いてるのかがよくわらかん代物だったり(運転席?いつも閉まってたような印象)・・・↓

(写真:中川辺~下麻生、2022.11)

そしてこちら、貫通路のついた100番台&200番台。その後100番台はバリアフリー対応で1100番台になってますが外観の変化はありません。100番台は主に高山本線で、200番台は紀勢本線でという棲み分けがあるようです。編成の増解結が多いので3+4の組み合わせとかの+部分の前後が貫通路先頭車に使われます。また多客期の増結で先頭+先頭+先頭・・・のようなつなぎ方にも使われてます。↓

(写真:西富山~婦中鵜坂、2022.7)

かつて中京エリアに住んでいたころキハ85に乗る機会が何度かありちょっと思い出がある車両。特徴の1つがエンジンの加速とマッチした独特の重低音。うなる音がこれぞ気動車特急って感じで好きでした。そして1段高くなった座席床。後年バリアフリーの阻害となり一部車両で改造が行われるも、1段高いっていう特別感がちょっといいんですよね。↓

(写真:下麻生~中川辺、2022.4)

HC85系の導入は2023年度で完了とのこと。ただ将来の利用者減を見込んでか、キハ85系80両に対し64両の製造にとどまります。そのため、キハ85系は当面の多客臨対応で少し残るみたいです。とはいえ、特急ひだへのHC85系の優先投入が続いており、少なくとも定期列車はすべてHC85系となります。興味ある方は、乗り収めまたは撮り収めをどうぞお早めに。↓

(写真:美濃太田~坂祝、2022.4)