見納め近し?105系:懐かしの広島エリア
来春までに紀勢線からの撤退が表明された105系。1981年に登場してから早40年、車両新製に消極的だったJR西日本も重い腰を上げ、広島エリアから撤退を開始、2019年春のダイヤ改正で227-1000番台に置き換えが完了しています。↓
可部線の105系投入は1984年で旧型国電と呼ばれた72系を置き換え。国鉄末期でお金がなく、和歌山線電化で投入された4扉車105系と同じく、常磐線103系改造車がメインで、103系先頭車は改造されずそのままの外観で走ってました。内装も中古感たっぷりで72系の木質の高級感からランクダウンした印象があります。↓
白に赤・青帯のカラーリングはJR発足後の新広島カラー。宇部界隈の105系も同じカラーリングとなりました。もともと登場時はオレンジパンダ・イエローパンダという呼び名があって、宇部・小野田・可部に入った105系はオレンジ一色、福塩に入った105系はイエロー青帯でした。2009年からは地域色設定がされ広島は黄色一色になりました。↓
105系4扉車は新型列車導入とはいえ首都圏の中古ということもあり、かつ、雑多な113/115系が混じり、広島エリアの車両状況は227-1000が登場するまで電車ゴミ箱状態が続くこととなります。↓
可部線電化区間沿線は広島のベットタウン、朝夕のラッシュ時は結構な乗車があります。↓
2016年の春のダイヤ改正で3扉車の統一、広島エリアの105系は大半が消滅となります。地域色になった103顔の105系は旧型国電みたいな風貌になり、よりヘタレ感が出ましたね。↓
宇部/小野田で余剰となった3扉車も広島へ。可部線だけでなく呉線でも運行されてました。2両編成というハンドリングの良さからでしょうか。113/115は3両最短なので閑散区間では能力オーバーの印象がありました。↓
こちら定番の撮影ポイント。先頭のK06編成は宇部/小野田で第二の人生を歩んでいるようです。↓
こちらも定番の撮影ポイント。4扉車は手直しほぼなしの常磐線103系。広島の皆さんはよく我慢されました。↓
103顔の105って、鉄道好きは懐かしさがあったかもしれませんが、利用する人にとってはボロっちい感じがより一層漂い、愛着とまではいかなかったかもしれません。227-1000との格差がデカすぎ。↓
4扉車廃止後はラッシュ時の105系だけでは可部線対応ができなくなり、本線運用から外れた113/115が結構な割合で運行されてました。写真の関西更新色113系P-07編成は岡山へ転属し地域色になって活躍中。↓
ただ日中閑散期は2両運転ができることから3扉105系が中心の運用となってました。このK-01編成は宇部/小野田で活躍中。↓
宇部/小野田にいた105系4扉車も、広島から再度宇部/小野田へ戻る組で玉突き廃車となりました。写真のように2+1運用があり、ラッシュ時の+1に使われてました。今は3扉車の105が+1をこなしてます。↓