高雄捷運環狀輕軌

この6月30日に路線延長が行われた台湾高雄のライトレールに早速訪問してきました。

(写真:駁二大義、2017.7)

2015年10月から籬仔內~凱旋中華の4駅分が部分開業。翌16年6月に凱旋中華の先、高雄展覽館まで開業。そして今回は駁二大義まで延長し、高雄MRT橙線の西子灣(ライトレール駅は哈瑪星)まであと2駅延びれば完成というところまで来ました。予定ではこの9月に完成ですが、軌道工事などまだ途中(哈瑪星)で少し遅れそうな雰囲気です。

(写真:高雄展覽館~軟體園區、2017.7)

このライトレールの目新しいところは全線架線レス。車輌にバッテリーを搭載し、停車中に給電をするという仕組みです。各停留所には給電用の架線が設置されており、途中駅でも必要に応じて給電のためにパンタグラフを上げ下げしています。

(写真:高雄展覽館、2017.7)

沿線風景も臨海地域の再開発エリアを貫いており、おしゃれな建物が並び、とても台湾とは思えない風景です。哈瑪星まで全通すると利便性がかなりよくなり、このライトレール自体が新たな台湾の観光スポットになりそうです。

(写真:駁二大義、2017.7)

もともと貨物線跡を再利用する計画も、軌道はすべてやり替える新線としての建設。愛河を渡る鉄橋部分は高架橋を新設し、かなり大掛かりな工事になってます。

(写真:駁二大義、2017.7)

軌道は芝敷きで見た目もかなりおしゃれでエコ。日本も見習うべしでしょう。架線レスなんで街並みもとてもすっきり。

(写真:旅運中心~高雄展覽館、2017.7)

ラッピング車も登場してました。

(写真:光榮碼頭~旅運中心、2017.7)

ライトレール部分だけ切り出したら、これ、本当に台湾? で、マジで高雄なの?! ってすごいイメージギャップなんですよね。

(写真:光榮碼頭、2017.7)

ただ、従来の街角を切り出したら、やっぱり台湾じゃん。台湾人は「高雄だからさ、みんな2年もしたらボロボロになるよ」って言ってますから、この先が正念場ですね。確かになにかとボロになるのがなぜか早い台湾。

(写真:光榮碼頭~真愛碼頭、2017.7)

愛河脇にある駅「真愛碼頭」は高架の立派な駅。貨物線で使っていた鉄橋とは別に新設してるんで完全な新線建設。この日は開業2日目とあって地元の人も大勢来てました。

(写真:真愛碼頭、2017.7)

暫定終点駅の「駁二大義」はほんと、海の波止場横。船が近くに並んでいて臨海感いっぱい。おしゃれなカフェが並ぶ大義倉庫群もすぐそばです。

(写真:駁二大義、2017.7)

ライトレールだけでなく周りは再開発真っ最中。かなり大規模であちこちが建設中。2年もすればさらに風景が変わりそうです。

(写真:駁二大義、2017.7)