さよなら国鉄電機(9)-EF64②
今春のダイヤ改正で壊滅的となった国鉄電機の運用、PFは定期運用なしで代走はあるも想定より少なく、サメは4仕業に、九州は代走すらなさそう。残るメインはこの64だけということになりました。↓

中央西線で1仕業、伯備線で4仕業、まあ予備入れて10機あれば十分という体制になりました。すでに運用落ちしているカマも多いですが、新しい代替機関車が2026年度にも竣工するような話もあるので、まあ、それまで持てばいいやってことになってるんでしょう。↓

こうした64×2の重連は見納めとなりましたが...↓

...伯耆大山~岡山では当面ガンガンに走ります。↓

でも伯備線貨物って中長期的に存続できるのかどうか、不安要素結構あるんですよね~、財源がほぼ王子の紙製品1本足打法なので米子工場の稼働計画次第ってとこがあるわけで・・・↓

もともと伯備線の貨物列車って(伯耆大山発着も確かあったけど)米子貨物駅までの運行にて、王子からの集荷目的で伯耆大山~米子でシャトル便を設定してたんです。日野川鉄橋を渡る貨物も普通に見れたんですが・・・↓

2015年春に米子貨物駅を廃止、扱いは伯耆大山にコンテナ荷役の設備を造って集約し、伯耆大山~米子貨物駅まで撤退したんです。ほとんどの荷が王子だったし、王子が当面貨物輸送を続けるという確約もあったのでしょうか、米子に比べてかなりコンパクトになりましたがコンテナ荷役場は新設したんです。↓

ところが紙の使用量が大きく減り、特に新聞雑誌向けペーパーはデジタル化で大きく減少。製紙各社は全国各地の工場のリストラを進めることに。この10年ほどで製紙貨物が減った大きな要因ですね。↓

米子工場での製造メインはカタログなんかで使われる塗工紙なので新聞雑誌向けに比べて影響は少ない品目。とはいえ、全体的な需要は低下傾向で4台ある抄紙機の維持ができるかどうか。。。チップからパルプを取り出す蒸解釜も持ってるので、こいつが動いている間は生産縮小する可能性は小さいけどちょっと不安。↓

64をしつこく使う理由って、手のひら返しされないかのJR貨物の不安感そのものなんですよねぇ。↓

安中貨物のように市況悪化で撤退なんて普通に起こりえるし、特に今回は64後継機にて新型機関車も必要となると、この投資は王子米子工場と運命共同体みたいになるんで、車両償却が終わるまでに鉄道貨物撤退したらペナルティ払え的な契約をしたんだろうなあ、で、王子も飲んだと。もちろん新型機が出る前提だけど。↓

まあ、米子工場の縮小なんか計画したら地域経済の打撃が大きいからすっかり大ニュースになってるだろうけど、そういう話が出てこないし、EF210ベースの更新機作りますってリーク情報出てるから、まあ予定通り貨物は温存&新型機へ更新ってなりそう。↓

それにしてもEF210ベースの新電機ってどうなるんだろうねえ。。。↓

EF210-300って100番台に連結器の緩衝強化ぐらいしか差がない(のかな?)みたいに、勾配対応のシステムを100番台に乗せる的な、簡易的な開発にて製造されるんだろう。カネないから新規の仕組みで電機をってのは210後継機を考える20年後くらいだろうなあ。↓

神戸の川崎でまだ300番台の製造が続いているので、これが終わってから新210が継続して作られるのかもしれない。まあ相当値切ってるだろうから川崎が怒って作りません!ってなってるかもしれないけど。↓

で、伯備線用電機が中央西線にも入るのかどうか・・・EH200は価格が高いので増備はしないって宣言されてるし、200-1号機が死んだままで全体的に車両不足。↓

関東周りは押桃投下でPF置き換えとEHの運用置き換えで必要EH数をギリギリ確保してる状態。もしかしたら新電機は上越線にも入ってくるかな?まあEH500で代替できるからそれはないか。↓

・・ということで話の内容と違って撮影地ガイドみたいな写真並びをしていましたが、やくも詣で冷めやらぬまま64詣でまたひともめしそうな伯備線2025。白レンズ極太三脚の無法ガチ勢も多数集結しそうで沿線住民は引き続きピリピリしそうです。うーん、なんとかならんのかいな、マナーレスの人たち・・・↓
