風前の灯・・・日高本線

苫小牧から様似まで伸びる長大路線の日高本線。来年は全線開通から80年の節目を迎えますがこの先列車が走ることはないかもしれません。2015年1月・2月の護岸流出から鵡川以東で長期運休となり、その後もあちこちで護岸流出やがけ崩れなど発生。↓

(写真:様似、2012.8)

さらには台風10号で鉄橋流出という致命的な被害も受けてしまい、巨額の復旧費用も相まってこのまま廃止される可能性が高くなっています。もともと戦前に海岸べりに敷設された路線とあって災害リスクは高く、下の写真、有名な撮影スポットである判官館公園のがけ下部分は、高波とがけ崩れの挟み撃ちとなる災害スポットでもありました。↓

(写真:節婦~新冠、2006.12)

でもそのせいで自然と一体感ある線路となって、写真を撮るのに魅力あるところがたくさんありました。写真は跨線橋からの何気ない写真なんですがいい感じでしょ?結局全部行ききれないうちに列車が走らない・・・高千穂鉄道パターンになりそう。↓

(写真:日高幌別~鵜苫、2012.8)

一番好きなところはここ、浦河の少し先にある月寒地区の区間。コンブ漁でコンブを並べる石ころと海岸、線路が一体となって独特の風景となってました。↓

(写真:東町~日高幌別、2012.8)

ここまで海に近いと災害も受けてしまいます。潮風ももろに当たるので車両は結構痛むのかな。でも車窓は最高・・・。↓

(写真:東町~日高幌別、2012.8)

このあたり、写真にするとどのカットでも味があるですよ。↓

(写真:東町~日高幌別、2012.8)

こちらは有名な夕日をバックに撮れる厚賀の鉄橋。天気であること、そして日没と列車のタイミングが合わないとダメという、ちょっと難易度高いところでしたね。↓

(写真:厚賀~大狩部、2012.8)

現在運行されている苫小牧~鵡川は下の写真が区間唯一の撮影スポット。お手軽に湿原の中を走る風景が撮れます。ちなみに1両だけ作られたこのキハ160、ハイブリット化などのいろんなテストでいじくられて、結局廃車になっちゃったかわいそうなやつでした。↓

(写真:勇払~浜厚真、2006.12)