定点観測:福井鉄道

えちぜん鉄道と乗り入れが始まった福井鉄道を覗いてきました。まず田原町。えちぜん鉄道含め2面3線構造となってるんですが、えちぜん鉄道乗り入れ列車はえちぜん鉄道側ホームを使います。かつての倒れそうな木造駅舎が様変わりです。朝のラッシュ時は学生がかなりの数なんですが、ここ田原町で降りちゃうんですね、だからラッシュ時の乗り入れはないのかな。ダイヤ大改正後の平日午前の大型車運用も健在でした。フクラムが3編成となって予備車になっちゃったかもと思ったんですが、学生利用がかなりあるので小型車ではさばききれないのでしょうね。

(写真:田原町、2016.4)

乗り入れ運用車は当面フクラムとキーボで決まってますので、そのあとの急行運用に610形が入ります。田原町からの折り返しは田原町で小休憩後、9時代の急行運用について武生へ戻ります。 さらにビア電車から急遽通常運用に戻された600形もまだ運用に入ってました。保留車がまだ多いからでしょうか、4本目のフクラムが入るか故障中の200形が戻ったら運用は一旦終わるのかも。 この日の600/610形の運用は、越前武生729発田原町行き急行と749発田原町行き普通でした。帰りは田原町840発のあとに600形回送(赤十字社行き?)、田原町932発急行に610形が入りました。

(写真:市役所前、2016.4)

ちなみにヒゲ線の終点だった福井駅前駅は乗り入れ開始と同時に、福井駅西口のロータリーへ乗り場が移動、駅名も「福井駅」に昇格しましたが、もともとあった福井駅前停留所は移転からわずか3週間ほどだったんですが、みごとに撤去されてました。道路舗装も完了しており元あった場所も周りの風景に溶け込んでいます。

(写真:福井駅~市役所前、2016.4)

あとキーボの運用。車庫から福井口駅に出てくるのは実際の目撃から839M列車と909M列車の間。このあとは推定になりますが、パターンダイヤと同じような時間で鷲塚針原まで回送されてるんでしょうね。 キーボはフクラムより少し短め(2連接)で万葉線のMLRV1000形みたいです。今のところ朝のラッシュ時の運用がないので小ぶりでも大丈夫なんでしょう。

(写真:田原町、2016.4)

別の日に訪問したらまた越前武生749発田原町行き普通には600形が入っていました。しばらく平日運用に就き続けるのかもしれません。 この列車、田原町についたら回送としてすぐに折り返します。(ちょうど折り返し時には田原町線路先には610形が待機しているので一瞬昔の光景になる) 田原町側の方向幕は入ってないようで、行先プレートを運転席に掲げています。

(写真:福井駅、2016.4)

田原町900前に回送として出て行った600形は、1024発の普通列車として再び田原町まで回送されてきました。ダイヤを見ると確かに1024発となる折り返し列車がない・・・。 市内近くで留置できそうなのが赤十字前駅と神明駅。どっちまで行ってるんでしょうね~、時間的には赤十字前かな。 越前武生749発は田原町1024発と運用が同じってことになります。平日749発に600形が入ったら1024発にも入るって事になります。たぶんね。

(写真:福井駅、2016.4)

600形は昔の急行色をまとってるのですごく絵になります。610形も塗装が剥げてきたので次の塗装は上品な急行色にしてほしいなあ。あと600形に田原町方向の方向幕、いい加減直したらいいんですが。 新しい白・緑・青の福鉄カラーってあんまり馴染めなくて、いまだにちょっと昔の三セク代表カラーみたいに見えてしまうんですよね。旧名鉄路面組も急行色にしたら雰囲気変わるんですけど(さらにヨーロピアンな雰囲気なっていいんですけど)。

(写真:市役所前、2016.4)

写真は3年前の田原町。風景はすっかり変わりましたね、やればできるじゃんの典型的な事例です。富山駅の地鉄市内線の変わりようもすごいんですが、ここ福井も変わり方がすごい。えちぜん鉄道のほうは福井口まわりはまったく変わってしまいましたし、今の福井駅も新幹線用ホームを使った仮駅。新高架駅はこれから建設され、一連の鉄道整備が完了した後お客さんが増えたら面白い事例になりそうです。 結局地方鉄道って自治体の思い入れ次第でこんなに変わるんだなあと感心した次第。フクラムが連なって走る風景なんか見たら鉄道先進国ヨーロッパのとある街みたいに思いました。

(写真:田原町、2016.4)