解説

#捷運全体はこちら、淡水線はこちらで別途紹介

捷運新北投支線はもともと台鐵淡水線の新北投支線を忠実に置き換えたもので、淡水線建設と合わせて新規開業となりました。

1988年に台鐵淡水線(支線含む)がいったん廃止され、その跡地を中心に新線として作り直されることとなりました。当初は今の捷運文湖線と同様、新交通システムで作られる予定でしたが輸送力が限られることから鉄道方式に転換。

この際のゴタゴタで工期が遅れ、完成は廃止後10年近くがたった1997年3月に淡水~中山までの部分開業となりました。同時にこの新北投支線も開業となり現在に至っています。全線高架上を走り終点新北投は付近の北投温泉や陽明山への入り口となっています。

運転系統は北投~新北投だけの区間運転となっており、支線用3両編成の列車がいったりきたりしています。日中の運転間隔は10分程度となっています。

もともと淡水線との乗り入れを考え、新北投発台北方面行き列車が行き来する予定で、複線構造になっているのもそのためでした。現在は単線扱いにて1編成が行ったり来たりする運転になってます。 

使用される車両は以前はC301の無理やり改造車が使われてましたが、今は最近導入されたC371の3両編成仕様が使われています。専用のラッピングも施され、雰囲気が変わりました。

開業後は騒音問題などで沿線住民ともめ、スピード制限がかけられてかなりのノロノロ運転をしてました。また早朝夜間はバス代行になっており、 一時廃止も検討されたとか。その後防音壁の設置などで住民と和解したのか、今は定常運転に戻っています。

現在、陽明山への観光客の足を確保すべく、猫空のようなロープウェイを新北投から陽明山公園までつなごうという話が出ています。


沿線風景・路線紹介

始発の北投駅は4線4面ある立派な駅。新北投支線折り返し列車は一番端の専用ホームから発着します。

列車はゆっくりと走りますが風景はいたって単調。路線も短いことから新北投にはあっという間の到着です。新北投は北投温泉の最寄駅となっており、大きな作りのシンボリックな駅となっています。


撮影ポイント

全線高架橋を行くのでホーム端からくらいしか撮影できません。陽明山のどこかから俯瞰撮影もできるようですが、行ったことはありません。

PHOTO GALLERY

■北投

・支線ホームは一番端っこのみの利用となっています。初期車は途中でぶった切ったところに運転台を設けたため結構グロテスクな正面になってました。

    -2001.5.2      -2005.11.4   -2007.5.1

・懐かしい中和線折り返し編成との顔合わせ。もともとの設計は右が新北投行き、左が台北方面行きというコンセプトでした。北投駅南側の線路の進入設計がそれを物語ります。

    -2011.9.16




■北投~新北投

・全線複線ですが現在は右側のみの利用となっています。専用の3両編成の電車が行ったり来たりします。北投どまりの列車を新北投まで運転すりゃいいのにと思います。

    -2001.5.2    -2005.11.4

・防音工事が完了しもとの運行ダイヤに戻ったことを記念してなのか、今はラッピング車両が行ったり来たりしています。これだけでも車両の雰囲気、結構変わりますね。

        -2011.9.16




■新北投

・支線とはいえ作りは立派な駅舎。北投温泉街の入り口でもあります。日本の老舗温泉旅館「加賀屋」が進出し話題になりました。

    -2001.5.2    -2007.5.1

・駅全体はほとんどオブジェのようなでかい外観。期待して作られたのですが、その役目はまだ中途半端なままです。

   -2001.5.2   -2007.5.1




□C371系専用車両

・3両固定用編成が導入され、台北方向は座席の少ない新しい内装の車両となりました。

   -2007.5.1


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