引退近し横浜ブルーライン3000A

昨年度から始まった横浜市営地下鉄ブルーラインの車両更新。今回は3000形1次車である3000A形8編成が対象となっています。↓

(写真:上永谷、2022.2)

経年30年とはいえまだまだ動きそうですが、2005年導入の3000Sと並べたら古臭さが出てきますよね。↓

(写真:上永谷、2022.2)

新しく入るのはこちらの4000形。登場時は恒例の浜オリジナルデビューステッカー貼ってくれてました。↓

(写真:センター北~センター南、2022.5)

現在ステッカーは剥がされましたが、予定編成のうちすでに5編成が稼働に就き、残りは今年度に3編成となっています。神戸の川崎車両には製造中~出荷間近の3編成分が揃いつつありますので、早ければ秋口までには置き換え完了できる状態になりそうです。↓

(写真:上永谷、2022.12)

ということですでに5編成が引退済みなんですが、まずはトップナンバーだった3241F。横浜の車番のつけ方は線区別に当初導入編成を01として下2-3桁目の2桁で連番を打っていくというもの。つまり3241Fは開業時から24編成目ってこと。下4桁以上の頭につく数字は形式番号ですね。3000形だと3。下1桁目は編成での車両個々の番号で1号車2号車の割り振りと同じ。ブルーラインは6両編成なので1~6だけが使われます。↓

(写真:新羽、2022.5)

登場から30年で引退ってのは関西私鉄目線だとなんてもったいない!ってなるんですが、これは首都圏では標準的な寿命の考え方。故障強度率を上げることと冗長性を重視してるんでしょうね、なんせ平日ラッシュ時に列車が止まるととんでもないことになるので古い車両を使い続けるのは潜在的に大きなリスク。どっちが正しいというのではなく、何を重視するかでスタンスが変わるんでしょうね。↓

(写真:センター北~センター南、2022.2)

こちら、第25編成の3251Fもすでに引退。↓

(写真:下永谷~上永谷、2022.2)

デザインは確かにひと昔前って感じですが車両自体は整備されてまだ使えそうなんだけどなあ。↓

(写真:新羽、2022.5)

こちら、第26編成は残る3編成の1つ。↓

(写真:新羽~北新横浜、2022.5)

最近の運用では積極的に使われている模様。検査後の走行距離が余っているなら優先的に使いたいでしょうね。↓

(写真:上永谷、2022.12)

第27編成はすでに引退。順番通りではないけどどれも同じような時期に作られているので車検残の走行距離とかで入れ替えタイミングを決めてるんだと思います。↓

(写真:上永谷、2022.2)

ここのセンター南の撮影ポイントは割と割と安全に撮れるんですがキャパがあんまりないので引退前はご注意の程。↓

(写真:センター北~センター南、2022.2)

第28編成は残る編成の1本。↓

(写真:仲町台~センター南、2022.5)

新羽駅ホームのこのポイントは夏場早朝のみ日が当たります。今がシーズン。↓

(写真:新羽、2022.5)

第29編成は引退済み。↓

(写真:センター北~センター南、2022.5)

よく見かけるこのフレームは大原みねみち公園から。枝葉の処理や立ち位置がちょっと難しく、日も当たらないので難易度高い撮影ポイントですが安全に、人に邪魔をせず撮影できる好ポイント。↓

(写真:仲町台~センター南、2022.5)

こちらの第30編成も引退済み。↓

(写真:上永谷、2022.5)

こちらの上永谷ホーム端は立ち位置で若干撮りにくいってのはあるけど、場所も広く安全に撮影できる手軽なポイント。ただ強いて言えばいつまでたっても抜いてくれない邪魔な雑草がいつも気になる。背が伸びる雑草って床下に入って悪さするかもしれないから基本除草すべきなんですがねえ、JRが率先して除草やめちゃったからみんな真似してるのかな。↓

(写真:上永谷、2022.2)

3000Aラストの第31編成は現在も運用に就いています。↓

(写真:センター北~センター南、2022.12)

ラストランは26、28、31のどれになるんでしょうね、お楽しみに。↓

(写真:上永谷、2022.2)

ちなみに次の置き換えは3000N形、32~37編成の6編成。おそらく現在進めている新百合ヶ丘への延伸工事の完成に合わせ、増便分と一緒に置き換えするんでしょう。一応2030年開業予定らしいんですが、ちょうどその頃に車齢も30年超えるんでタイミングはバッチリだ。↓

(写真:新羽、2022.5)

ついでに残り形式ご紹介。3000形3次車の3000R形は14編成の一大勢力。1000形置き換えで2004年に投入された新しい車両群。第39~52編成あります。(飛び番号の38は脱線事故で廃車になった3000N3381F)当然ながらこいつの遭遇率は高いです。R以降、車体側面からコルゲートがなくなりヘアライン仕上げとなり今っぽい外観となりました。↓

(写真:上永谷、2022.2)

3000形4次車の3000S形は2000形置き換えで2005年に投入、第54~60編成あります。(飛び番号の53は脱線事故で廃車)同じような時期に作ってるんで外観はそっくり、正面の窓下のブルーのフィルムがあるかないか・・くらいかな。ただ電装品や足回りは2000形からの流用品で作られてます。部品問題もいずれ出てくるでしょうから、3000R更新時にはこちらも併せて更新されるんでしょうね。↓

(写真:新羽~北新横浜、2022.5)

3000形5次車の3000V形は孤高の1編成のみ。もともと3000Aの大規模更新用の予備車として入ったんですが更新のほうが新車より金がかかるということで中止に。じゃ置き換え用にしましょうってなるんですが、設計から時間が経っちゃって3000Vから4000形の増備に変わっちゃったんです。N、R、Sと違って前照灯が吊り目に変わったのが印象的。↓

(写真:センター北~センター南、2022.1)

ってなことで4000形登場が久しぶりの更新となったブルーライン。ま、こういうことがないとなかなか写真撮ることなんかない路線でもあったりして。↓

(写真:北新横浜~新羽、2022.5)

意外と地下区間が多い(というかトンネルなのかな)ので撮影できる場所は限られるんですが、まあ、地下鉄系としては比較的いい写真が撮れる。↓

(写真:北新横浜~新羽、2022.5)

この俯瞰はなかなか地下鉄ではないだろうしね・・・↓

(写真:下永谷~上永谷、2022.2)

おまけ!でグリーンラインもご紹介。現在4→6両化が進行中。全17編成中10編成を6両化するんですが、半分だけにする意図はわからず中途半端な増備となってます。6両編成は乗車位置間違わないよう?先頭部にステッカーが出されてます。↓

(写真:センター北~センター南、2022.12)

なので4両編成が少数派にはならず、まだまだ馴染みの10000形は見れそう。まあ、日吉行きの朝の混雑はとんでもないんですが、ラッシュ時以外は割と空いてるので日中6両はちょっと過剰・・・ってのもあっての4両編成温存なんでしょう。↓

(写真:センター北~センター南、2022.5)

ちなみにグリーンラインの車両って線名のグリーンの配色は側面だけ。正面並びは緑色はなくてどこの電車?って感じになります。↓

(写真:センター北~センター南、2022.5)

同じ車両ばっかりですぐに飽きてしまうんですが、ちょっと前まではいい感じのラッピング車が走ってました。すでにラッピング解除されてステン地に戻ってしまいましたがちょくちょくこうしたイベントするといいかな。↓

(写真:センター北~センター南、2022.2)

こちらは10000形2次車。増備時にブルーラインみたいに大きな仕様変更せずに1次車ほぼコピペ車両になりました。そして次の増備、おそらく中山から二俣川の延伸時になるんでしょうか、となると2040年くらいになるのかな。気の長い話だ。この路線、二俣川から先は東戸塚、上大岡、根岸を通って元町・中華街につながるっていうんだけど、今のペースだと完成するのは22世紀になりそう・・・生きてねえな。以上、3000Aのお話でした。↓

(写真:センター北~センター南、2014.8)