運用離脱!京の深緑113系

地元民からは いったいいつまでお古を走らせるんだよー の代表格になってた京都エリアの113系。コスト削減で地域色として深緑1色になり余計にお古感が出てしまった感じに。京都=抹茶のイメージなんでしょうけど、もともと関西人からしたらそんなイメージなかったし、なんでやねん的なカラーリングにびっくりしたものです。京都は抹茶って、お茶の宣伝増えたからそんなイメージがついたんだろうなあ。↓

(写真:甲賀~油目、2017.8)

この独特の地域色は深緑色。抹茶色とも呼ばれてますが、色彩での「抹茶色」って実は違った色で、新緑でもなく、エメラルドグリーンでもなく、どうにも微妙な色を選んでるんです。購買担当がペイントメーカーから「一番安い色」「塗り替え頻度が少なくて済みます」・・などなど、セールストーク受けて採用されたんだろうな。赤・黄・緑・青などの基本色に近い激安&コスパ最高色を選んだに過ぎないのかなあと。この京緑はお茶のイメージってのは完全な後付けと思ってます・・・知らんけど。↓

(写真:甲西~三雲、2017.8)

この深緑色、夏場の木々の葉の色に近いんで草津線なんかでは完全な保護色。視認性悪くなるので保線の人とか結構怖かったかも知れません。↓

(写真:三雲~貴生川、2017.8)

で、この緑の113系、この春のダイヤ改正で予定通りすべて運用離脱となります。4両×16編成もいたんですが、昨今の減便ダイヤで浮いた車両を集めたら京都の113と117すべて置き換えられるとなって、新造作らずにコストセーブできました!ってことになりました。↓

(写真:山科、2019.4)

現在、車両置き換えの移行中のようで、今月末ですべて運用離脱になる模様。↓

(写真:唐崎、2018.9)

京都の113系、実はほとんど滋賀県で活躍してますよね。福知山所属の2両編成くらいががっちり京都で走っている編成でしょうか。ちなみに福知山所属は今回残るようですが2両編成調達次第リタイアってことなんでしょう(岡山のあとかなあ)。↓

(写真:油日~柘植、2017.8)

京緑113は更新工事の都合で3タイプ。外観原形ががらりと変わる「40N」を施されたグループ。製造から40年以上が経ったので大メンテしました ってグループ。環状線や阪和線の103系にもいましたが、窓開口部の全部変更で側面は大きく雰囲気が変わってます。内装も221系みたいになってます。↓

(写真:手原~石部、2019.8)

外観はそこまで手を入れないも内装は221系みたいにした「30N」を施されたグループ。客室二段サッシ窓は下段ロックのみで従前利用。↓

(写真:山科、2019.4)

さらに内装も手入れを最小限とした「延命N」を施されたグループ。運転席窓はステン帯でシールされてますがほぼ113系ってやつ。C編成がこれでしたね。↓

(写真:山科、2019.4)

3つが混ざる節操ない編成も103系と同じかな。L編成は40Nと30N、延命Nが混ざり、さらにラッシュ時は4+4の8両編成も多く走るのでこんな感じのデコボコ編成も。↓

(写真:柘植~油日、2017.8)

ちなみに方向幕、草津線で「草津線」ではなく「普通」ってのがありますが、これは京都から送り込まれてくるやつ。京都へ戻るときも「普通」表示のままなんです。↓

(写真:手原~石部、2019.6)

関西外からだと草津線って目立たない存在なんですが、朝夕は通勤と通学で結構混みます。8両も走るし、117の6両も使われてましたが朝夕に限れば車両不足ぎみだったのかな。かつては9両だったっけ?長編成50系客車を走らせてたくらいなんで。↓

(写真:手原~石部、2019.6)

今春のダイヤ改正で朝ラッシュも1運用?減らしたのでお客さん自体は右肩下がりのよう。柘植駅の留置もそのうちなくなるかもしれませんね。ただ8両がなくなるほど減ってないと思う。沿線の道路が混むから電車通勤へのシフトを推奨している事業所も多いみたいだし。↓

(写真:手原~石部、2019.6)

問題は日中かな。30分ヘッドだと2両編成で十分という感じになる。貴生川以南は1時間ヘッドだけどさらにスカスカになる。集落あるのは油日まで。県境越えの需要って旅行者以外は基本ないんですよね。↓

(写真:貴生川、2017.6)

ただ夕方は学生帰宅で結構混む。なのに1時間ほど間が空くときがあったんですが、細かい編成の調整をするなら4両で走らせておいた方が楽ちんってとこなんでしょう。↓

(写真:三雲~甲西、2019.4)

結局今回の改正で日中の貴生川止まりが廃止されて減便になっちゃった。実態に合わせましたってことなんですが。↓

(写真:三雲~貴生川、2019.4)

湖西線も沿線はベッドタウンとあって、朝夕ラッシュは結構混みあいます。たまに来る4両編成にあたると大津京~京都までが結構きつい・・・↓

(写真:大津京、2019.4)

なので基本ラッシュ時は4+4の8両が基本。↓

(写真:蓬莱、2016.1)

沿線に高校も多いので途中での乗り降りも多く朝夕は8両が多く走ります。6両の117系も多用されてたのもそのため。↓

(写真:比叡山坂本、2018.8)

湖西線では新快速が走るも、それら221や223と混じって結構な本数を113が担ってました。↓

(写真:唐崎、2018.9)

湖西線ではサンダーバードが爆速で走るので113系もモーター音マックスにて爆速対応します。路盤もコンクリートとあって乗り心地も悪くなかったかな。一方で草津線はめちゃくちゃ揺れて乗り心地最悪でした。いつも乗る人にとっては221や223になってよかったかも。↓

(写真:大津京、2019.4)

今回113と時同じくして離脱する117とのツーショット。色が変わって雰囲気も変わってどこぞの鉄道?みたいになってます。↓

(写真:大津京、2019.4)

甲賀忍者をあやかったラッピングトレインもありました。当のL6編成が故障続きで草津線で走れたのってそんなになかったんじゃないかな?意外にも似合ってたんでちょっと残念でした。↓

(写真:山科、2018.8)

深緑の前はカフェオレまとってましたが、これがまた似合わん(私だけ?)。↓

(写真:柘植、2014.2)

深緑になったほうが見栄えはよくなったかなって思ってました。↓

(写真:蓬莱、2015.12)

更新工事受ける前は湘南色をまとった113系でしたが223との内装差がデカかったんで外れ車両だったんです。が、知らないうちに馴染んでしまっていたわけで・・・↓

(写真:比叡山坂本、2001.2)

・・・普通の電車として溶け込んでいました・・・↓

(写真:比叡山坂本、2018.9)

さよなら、京緑の113。たいへんお疲れさまでした。↓

(写真:堅田、2019.4)