変わる富良野線①-見納めキハ150
この春のダイヤ改正で「全列車をH100形に置き換える」と発表があった富良野線。最新の電気式気動車が入り雰囲気がかなり変わりそうです。↓

現在富良野線の運行はキハ150形0番台で固められています。キハ150形は冷房車仕様の0番台と非冷房仕様の100番台の2種類あります。外観の違いは客室窓、非冷房車は窓が開けれるよう上半分が内傾する構造となってます。↓

0番台の登場は1993年、7両が富良野線へ投入され、1995年に追加3両が入り10両で運用されることとなりました。この10両は富良野線カラーとして、他のエリアに投入されたキハ150塗装とは違う、ラベンダー色をあしらった帯と乗降扉が特徴です。↓

2020年春に函館本線山線で運用されていた11~17番7両が新たに転属。これまで繁忙期などにキハ40や54の増結もありましたが、これ以降キハ150オンリーで運用されています。↓

山線に投入されたキハ150はJR北海道色。ちょうど富良野色のカラーリングと対称の配色。ラベンダー色も正確には富良野線仕様色はライトパープル、標準仕様色はスカイブルーと少しだけ色が違うよう。うーん、よく見るとそうですね・・・↓

萌黄色配色のキハ150だと山線のイメージになりますね・・・↓

2連2両とも萌黄色だと山線のかつての風景じゃん・・・↓

萌黄色が入ってきたあとはこうしたオリジナル色2連って見かけるのが減りました。↓

ただ萌黄色とオリジナル色混成って結局2年ほどの短期間で終わっちゃうんですね。↓

富良野線での普通車運用は1両または2両のみ。ただ、朝イチ旭川発は美瑛始発の送り込みで3両で運転されます。H100になっても3両運転残るかな?↓

さてさて、キハ150が導入される前の富良野線って・・・↓

北海道あるあるだったキハ22&40の世界だったんですよね~、今の姿からは信じられないでしょ。↓

今も撮影スポットの富良野川の鉄橋ですが、これ、興浜北線ですって言っても大丈夫なような風景。今のような世界的な観光地になる前だったんでそこらへんのローカル線って感じだったんです。↓

その後美瑛あたりの畑風景が有名となり、観光化が進んだからでしょうか、当時最新だったキハ54-500が旭川と釧路に集約され、一部が富良野線へ投入されました。↓

確かキハ22の置き換えが目的だったような・・・↓

原野第一線踏切からも今のように線路脇の枝葉が伸びておらずアップダウンが強調できる写真が撮れました。↓

そして1993年にキハ150が投入され一気に洗練された風景となるんですよね。しかも初の冷房車。上川内陸エリアは盆地で夏は結構暑い場所だったんでかなりありがたい存在となりました。↓

昔を知ってるとらしくない風景になった?美馬牛。でもカラーリングの影響でしょうか、何か垢ぬけた感じとなり、富良野線は観光路線っていう風にイメージアップとなりました。↓

ただ夏の繁忙期は車両が車両が足りず、キハ40が応援でよく入ってました。冷房と非冷房なんでサービス格差がデカい。↓

そしてファーム富田のラベンダーが全国区となり、富良野=ラベンダーのイメージが強くなりました。富良野エリアは北の国からファンだけでなく、幅広い層に受け入れられる観光地となっていきます。↓

こちらはファーム富田に隣接する北星山ラベンダー園からのショット。富良野らしい風景ですねぇ・・・↓

地上側からもラベンダー畑を絡めて撮れるんですが・・・ファーム富田バックだとこんな感じかな・・・↓

北星山バックだとこんな感じ。↓

なお、こんな写真を撮れそうなところ、舗装道路からじゃないと付近農家がいると罵声を浴びせられます。事情を知らないと気分かなり悪いんですが、美瑛や富良野の農家は軒並み観光客が大っ嫌い。撮影時は配慮を怠らず撮影場所には注意しましょう。(限られた人だけとはいえ、畑に入ってくるわ、ゴミ捨てていくわ、でもたまにじゃなく、そんなやつらが毎日いるってなったらそうなりますわな)↓

もちろん、富良野線はラベンダーだけではないのでいろんな富良野線らしい風景と一緒に収めるポイントは多数。ただ、残念ながらかつての撮影ポイントは大半が樹木の繁茂や施設更新で撮影できなくなってたりするんです。たとえばここ、富良野川の上流側の鉄橋・・・↓

・・・立派なコンクリート橋になってしまいました。↓

富良野川の下流側の鉄橋、晴れると十勝岳をバックに河原からのんびり撮影できましたが・・・↓

・・・ハチの巣とかあったら怖いから河原まで下りて撮りたくないですね・・・↓

冬場は木々の葉が落ちて目立たなくなるも背が高くなってるんでどうなってることやら。十勝岳バックで撮れる冬だけスポットになったかもしれません。↓

そして有名どころの原野第一線踏切。かつてはこんな感じでアップダウンの写真が安全に撮れましたが・・・↓

・・・今は沿線の木々が成長してこんな写真しか撮れず、わざわざ行くところではなくなりました。↓

ここ、北美瑛近くの旭岳がバックに撮れるところ・・・夏場は半端ない雑草で車両が写りません。コスト削減で線路脇の草刈は踏切付近だけになったので仕方ないけど・・・↓

まあ、冬場は下草が雪に埋もれて撮れなくはないんですが、旭岳って冬場はなかなか出てこないからなあ・・・↓

ちょっと角度つけて十勝岳をなんとか・・・↓

この辺別川鉄橋付近も草木が繁茂して雪解けすぐくらいにやっと撮れるかどうか・・・夏場はえらいことになってます。↓

そしてここ、記憶がうっすらになってしまいましたが、原野第一線踏切から見える築堤を走る場所が撮影できたんです(確か道路脇から)。撮影場所や両脇の草木が増えすぎて車両は写らなくなった、懐かしのポイントです。(25年以上前なんで記憶違いならごめんなさい)↓

深山峠近くの俯瞰ポイントも草木の繁茂で撮影がかなり困難となりました。↓

隙間見つけてなんとかこんな感じ・・・数年すれば懐かしの撮影ポイントとなりそうです。↓

西聖和~千代ヶ岡界隈も線路脇の草木が処理されず、昔のような写真を撮るのは一苦労。こうした飛行機と一緒に車両足元まですっきりってのは難しくなりました。もう雪が積もった冬晴れの日だけかな・・・↓

旭岳をバックに・・・これも下草次第なんですが最近は草刈しっかりやってくれないんですよね・・・↓

今は亡き快速狩勝。大雪山連峰をバックにする大パノラマには草刈必須。JR北さん、草刈してくれ~↓

昔は踏切脇だけじゃなく、しっかり刈り込んでたんですよ。↓

一般的に線路脇の草刈って稲田の部分しかしないらしい(沿線農家談)。種が飛んできて雑草として生えると稲刈りの時にやっかいだから。中富良野あたりはこんな感じで今もしっかり草刈やってます。(バックは噴煙上げる十勝岳。雄々しいですね。)↓

ただ畑作の場合だと草刈しっかりしないんですよ。鹿討あたりは畑作多いのでこんな感じで夏場はイタドリが大繁茂。↓

でも西聖和あたりは水田多いんですが昔からあんまり草刈に興味ないのか、線路と田んぼの間に水路がある関係からか、線路脇の草木が邪魔なところが多い。十勝岳バックのここも草が伸びる前の春先だけの場所となってます。↓

このあたりは冬でも下草気になりますね~↓

まあ、昔ほどダイナミックな写真が撮れるところが減ってはしまいましたが、まだまだ魅力的な風景はたくさん。富良野駅近くの跨線橋からの風景は今も変わらないし・・・↓

ローカル風情の駅・・・↓

昔からまったく変わらない美馬牛駅・・・↓

プチ俯瞰場所も健在・・・↓

あとは踏切脇利用で・・・↓

・・・こんな感じかなあ。春からH100になったらどんな感じになるんだろう?17両のキハ150たちも再就職先がどこになるのか心配ですね。ネット上では函館エリア投入って話が多いんですが、私は北見地区のキハ40を追い出して旭川はキハ54とキハ150、H100だけにするって想像しております。さ、どうなるかな?・・・つづく↓
