令和改元スペ:フィンランド-VR②

今回は2011年実施のCI前の懐かしいVRをご紹介。10年前はまだコミュータートレイン(現HEL)のSm5導入前で古豪たちが活躍してました。今の風景とはまったく違った感じだったんですよね。↓

(写真:Pasila、2010.5)

こちらはすでに全車引退したSm1。正面窓が淵まで回ってないのが特徴で103系初期車みたい。側面もコルゲート構造になってるので古さが出てますね。1968年から投入が始まった自国製で2両1ユニットの50編成が作られました。↓

(写真:Pasila、2010.5)

こちらは1975年登場のSm2。Sm1と同じく自国製でカラーリングも同じとパッと見そっくり。ま、じっくり見れば正面窓が淵まで回ってるなど違うし、側面はコルゲートなしなのでSm1と区別付きますね。2両1ユニットの50編成が製造され、一部廃車が進むもまだ7割ほど残っています。最大6ユニットをつなげるのでかつては朝夕ラッシュ時に12両編成の長大編成を見ることができました。↓

(写真:Pasila、2010.5)

このSm2もSm5の投入でヘルシンキ界隈からは撤退。コトカやトゥルクなどの近郊列車として転属しています。車両カラーも赤の部分がライトグリーンに塗り替えられています。2024年にVRからの撤退が宣言されており、その後は大規模改修を経てトゥルクのコミュータートレインとして再就職するそうです。さて、どんな感じになるか楽しみですね。↓

(写真:Pasila、2010.5)

こちら、現在も活躍するペンドリーノの赤帯時代。色が変わるだけで雰囲気が変わっちゃいます。連結器カバーが壊れてますが、最近カバーレスになったのはこれが原因?!↓

(写真:Pasila、2010.5)

電機のSr2がけん引するインターシティも赤ラインが入ると感じが変わります。客車も2階建て車両と混成の長大編成ですが、これは夜行列車かな。↓

(写真:Pasila、2010.5)

こちらは現在運休中のトルストイ号、ヘルシンキとモスクワを結ぶ国際列車です。客車を牽引する機関車はVRの主力「Sr1」。なんとソビエト製で110両が作られました。軌間が一緒だったのと昔はソ連のほうが技術があったんでしょうか。ただSr1は登場から50年が経ち老朽化が進み、Sr2登場後はインターシティではあまり使われなくなってます。↓

(写真:Pasila、2010.5)

ヘルシンキ駅は行き止まりタイプなので、ここパシラの北にある操車場から入換用の電機が行ったり来たりします。CI後は機関車も赤部分がライトグリーンに塗り替えられてます。このSr1も近々引退の予定で、置き換えが進んでヘルシンキ界隈で見るのは難しいかもしれません。↓

(写真:Pasila、2010.5)

赤時代のヘルシンキ駅のワンシーン。赤系Sm4がならぶとスイスのような錯覚にもなります・・・ということでフィンランドの鉄道おわり!次はバルト海を渡ったエストニアです。↓

(写真:Helsinki、2010.5)