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台灣鐵路管理局
舊山線 15.9km
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舊山線(旧山線)はその名の通り、昔使っていた山線という意味。で、山線というのは台中線の俗称で、台北~高雄の縦貫線中段の、海廻りか山廻りかという区別で「海線」、「山線」という俗称です。かつて台中線は本線扱いも途中単線区間が残り、ダイヤ設定を難しくするボトルネックとなっていました。
台鐵近代化の一環として台中線の全線複線化を進めるべく、1887年に豐原~成功が複線化、1997年后里~豐原が複線化、1998年に苗栗~南勢、三義~后里の新線への付け替えが完了し台中線の複線化が完了しました。
そのうち三義~后里は途中の名勝地「龍騰斷橋」を通るなど山間の風光明媚な中を走るため、いつか観光鉄道にと、廃止後もレールや鉄橋など施設は残されたままとなっていました。龍騰斷橋は1935年の大地震で崩れたレンガ造りの鉄橋のことで、信越本線横川~軽井沢の旧線にあったレンガ造りの鉄橋を模して造られた鉄橋です。
2010年6月5日、三義駅の改造工事が終わって旧線との接続が完了し観光鉄道「舊山線」として復活。SL+旧型客車の記念列車が運行され、以降、春~秋にかけて臨時列車が運行されるようになりました。以前は電化されてましたが電気施設はポール以外すべて撤去され非電化に。また実質1列車しか運行しないため全線閉塞化されています。
現在は2010年開業の三義~泰安(旧駅)までが運行区間。泰安から后里までは線路は維持されるも運行は未定となっています。途中駅だった勝興駅は台鐵で最高地点の駅で、下り列車のたいていは休憩をはさんだ停車をしています。
また龍騰斷橋に近い、旧「167信号場」そばに龍騰駅が設けられ、龍騰斷橋の見学時間を設けての停車が組まれています。旧泰安駅は施設がそのまま残され、臨時列車運行時は駅前に出店が出たりしてにぎやかになります。
現在の泰安駅は旧駅から西へ1km強のところにある高架駅。以前と比べるとずいぶん様変わりしています。
ちなみにここの列車の人気は高く、SLじゃなくても満席になり、当日現地で乗車するのはむずかしいでしょう。確か事前予約でしか乗れないルールだったような・・・。
沿線風景
三義駅ホームは本線ホームと区別された専用ホーム。運行される列車は台中の南、彰化から送り込まれます。線内でのポイント切り替えはしないので、客車列車はすべてプッシュプルのスタイルとなります。
三義を出ると台中線と並行に走るもすぐに旧線へ入って行きます。三義の市街を抜け勝興へと向かいます。途中台中線をクロスしますが、台中線はトンネルの中で、旧線はその上を走っています。
勝興駅は新線移行時に引き継がれなかった駅。山の中にありどちらかといえば単線区間の行き違い設備の色が濃いです。
続いて旧信号所の龍騰駅。舊山線として復活した際に作られた駅で龍騰斷橋の最寄駅。ここは崩れたレンガ橋とトラス鉄橋を組み合わせて撮れる、旧台中線の撮影ポイントの1つにもなってました。
トンネルを抜けるとダム湖の鯉魚潭水庫に掛かる鯉魚潭鉄橋を渡ります。よく舊山線の鉄橋写真が使われれているのはここ。
長いトンネル、七號隧道を抜けると大安溪に掛かる大安溪鐵橋を渡ります。山沿いをそのまま進むと終点の泰安(旧駅)。駅ヤードに隣接して売店が店を構え、列車到着時はお客さんでごった返します。
駅前も普段は静かも列車運行時はすごい人となります。列車が折り返すと再び静けさが戻り、単なる廃駅に戻ります。
撮影ガイド
いいところがたくさんあるのですが、車がない海外からの旅行者だとちょっとしんどいポイント多数。簡単なところは三義駅発車シーンを駅に並行する道路から。SLだと煙をドドっと吐くのでそれなりの写真が撮れます。あとはアクセスが容易の泰安(旧駅)構内。到着する列車、出発する列車を駅周辺から撮影可能です。
大安溪鐵橋はすべてがトラス組みされているのでサイド以外はとても撮りにくいです。あとは観光列車に予約して途中停車する駅撮りなんかがいいかもしれません。
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「鉄道がある風景」/RailScape
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