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Page Start 2000.9.24 最終更新日【2012.4.24】
専用線:本巣 ―住友大阪セメント岐阜工場専用線 
かなりオープンだった工場ヤード。 ブルーのスイッチャーが印象的でした。
DATA
住友大阪セメント岐阜工場専用線
・樽見鉄道本巣駅-住友大阪セメント岐阜工場専用線 2.2Km
・最終運行日 2006年3月28日


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解説
住友大阪セメント岐阜工場専用線は、樽見鉄道本巣駅からセメント工場まで伸びていた企業専用線です。物流改革で2006年3月28日限りで鉄道貨物が廃止され、専用線の使命も終えました。

線路は結構へろへろの、なかなかいい感じの赴きあるところでした。本巣駅から北へ、左へゆるくカーブし、工場の煙突を正面に市街地へ入っていて工場へとつながっていました。約2kmほどとそれなりの路線長があったので鉄道らしい雰囲気もありました。

扱われていた荷はセメントで、樽見鉄道にはこの出荷用に1日1往復の貨物設定がありました。朝の便で本巣から満タキを出荷。大垣まで持って行って、帰りに空タキを持ち帰り昼前に工場に戻すという運用でした。

駅への出場は昼前の大垣からの貨物到着時で、工場と駅とのやりとりを空タキの到着から翌日の送り荷を出すまでを一気にやっていたと思います。まず翌日用の満タキを持ってきて出場。スイッチャーは解放後空セキを本巣駅手前で待つ。貨車が到着後機関車が付け変わって工場に持って帰るという運用だったかな(違ってたらごめんなさい、その逆かも)。

タキ車は有効長からか、確か2分割して搬入出していたと思います。晩年は1回の搬入出でOKだったり、隔日運行とかウヤも多かったですね。土曜日運行もやっていましたが、翌日曜は出荷がなかったのでスイッチャーは単機でやってきて空タキを持ち帰る変則運用だったと思います。

ここのメイン機は青の凸型DL。工場内ではセメント積み込みやタキの入換などで頻繁に動き回っていましたが、本巣駅では単に貨車の連結・解結だけを行い、入換作業は行っていませんでした。 樽見鉄道側はカラフル塗装の機関車が使われてました

樽見鉄道は開業当時、このセメント輸送のためにDE10クラスの機関車を持っていました。機関車所有を生かし、朝のラッシュ対応として客車を走らせていたりもしていました。今は客車列車も廃止され、機関車も廃車となっています。

となりの滋賀県にある同社伊吹工場にもJRと工場を結ぶ専用線がありましたが、セメント不況のあおりを受けて廃止され、工場も廃工場となってしまいました。今はセメント系で残る貨物と言えば三岐鉄道と秩父鉄道くらいでしょうか。

ちなみにこの専用線とセメント貨物列車が廃止されると樽見鉄道の業績が急速に悪化。ドル箱だった貨物輸送がなくなり、今や会社は存亡の危機に。こっちの動向も気になりますね。



「鉄道がある風景」/RailScape
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