西武鉄道
貨物列車
1969年秩父線開業、東横瀬(貨)〜池袋で貨物列車運転開始
1973年JR武蔵野線開業に伴い、国鉄接続駅を新秋津に変更
1996年3月28日 貨物列車最終運行
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西武鉄道の貨物輸送は現在の西武秩父線が1969年10月に開業したのを機にスタートし、1996年3月28日まで6軸動力のF級電気機関車牽引の貨物列車が運転されていました。
貨物列車は現在の秩父線芦ヶ久保〜横瀬の間にあった東横瀬駅(貨)駅からJR武蔵野線新秋津駅(西武秋津駅そば)までの間で運転され、荷主は三菱鉱業セメント(現在の三菱マテリアル)でセメント輸送が主となっていました。JR武蔵野線が開業するまでは西武池袋駅または国分寺駅まで運ばれ国鉄に荷をつないでました。
さてここの貨物の見所は私鉄最大・最強を誇るF級機関車の「E851形」が正丸〜芦ヶ久保間の25‰の勾配を進むところ。セメントを満載した貨物列車も難なくクリア。以前は重連などあったそうですが、末期は荷も少なくなり、単機での運行が主体となっていました。またこの峠越え部分は景色も良く、丸窓の特徴のEF65似の「E851形」撮影にもうってつけでした。
この「E851形」はもったいないことに貨物列車廃止とともにE854以外の3両は解体されてしまいました。まあ、30年使ってきたこともあって使い道がなかったのかもしれませんね。また電機の部品系は手に入れるのが難しいものもあるようなのでそのあたりでも再利用には制限があったかもしれません。
ちなみにスケールの一回り小さい良く似た外観のE31形は当時主に工臨用機関車として使われてましたが、2008年に機関車を使った工臨は廃止。その後は車両搬送用として使われてましたが、2010年10月に保存の1両を除き3両が大井川鉄道に移りました。
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