三世代テーマパークみろくの里
ウェスタン村エリア「ウェスタン列車」
最終日
・2012年6月17日
路線キロ:約750m
各駅(ループ線)
1)いつか来た道松丘亭前
2)神勝寺山門前
3)第2駐車場前(グリーンセンター前)
4)いつか来た道松丘亭前
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広島県福山市にあるテーマパーク「みろくの里」は210万平方メートルの広大な敷地を持つ総合レジャー施設で遊園地、プール、美術館、温泉、ホテルなどの施設を有します。地元の造船会社である常石造船のグループ会社で、とにかくデカイ施設というのが正直なところです。また施設内には非公開の映画ロケセットもあって時代劇を中心に今もセットが使われているそうです。
さて、このみろくの里には2つの鉄道がありました。1つは遊園地ゾーン、入り口入ったお子様ライドが並ぶエリアにあった「おとぎ列車」。もう1つは施設西端にあるサッカーグラウンドを周回する形で敷設されていた「ウェスタン列車」です。
「おとぎ列車」は軌間250mmくらいでしょうか、イベント時に駐車場などで車両にまたがって乗るタイプの小さなもので、2011年のどこかで運行中止になったようです。2012年現在、施設や車両は残るもかなり古びており、いずれは撤去されてしまいそうです。
もう1つの「ウェスタン列車」はかなり本気の鉄道で、軌間600mmでしょうか、約750mの周回軌道に駅が3つも用意され、うち2つは遊園地場外からも乗車できるという、ほとんど鉄道じゃんっていう乗車ルールまでありました。
車両はその名の通り西部劇風の外観のSLと客車で構成され、うちSLは最近ではめずらしいディーゼル駆動のものが使われてました。車体や軌道の状態から、そんなに年数が経ってない感じでしたが、2012年6月17日をもって最後の営業となり、その後運行休止となって撤去されてしまいました。
この列車、園内でもとにかく不便なところにあって遊園地ゾーンから小高い丘まで登らないとたどり着けず、もともとこの鉄道とセットだったと思われる西部劇風のアトラクションが休止していたため、列車を乗るだけに山へ登らなきゃならないという、ちょっとかわいそうな状況下で運行されてました。
また、周回軌道内側はサッカー場となっており、有名な欧州クラブの少年サッカーチームが練習にも使っていました。そのためサッカー場に入るにはこの鉄道の踏切を通らねばならず、路盤も一部流出したりもしてたことから、列車の安全運行の観点から廃止に傾いたのでしょう。
ウェスタン列車廃止から2013年までにみろくの里のテコ入れで大幅な改造が行われました。その流れでウェスタン村エリアはすべてサッカー場へ。2013年7月には老朽化していた宿泊施設や体育館も整備して「ツネイシしまなみビレッジ」として再出発。
昭和30年代を模した「いつか来た道」の一角にあった「思い出横丁」は壊されて2012年12月に天然温泉にリニューアル。建物一部は温泉に組み込まれるも、有楽町駅を模した模型電車は撤去されてしまいました。
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