←BACK  NEXT→


Page Start 1999.7.29 最終更新日【2013.2.27】
国鉄 美幸線  (びこうせん)
DATA
・国鉄美幸線
・美深-仁宇布 21.2km
・1985年9月16日最終日

・駅数 4 :  美深、東美深、辺渓、仁宇布


《GALLERY》
PHOTO→
TICKET→
STAMP→
解説
美幸線は宗谷本線美深から東にある仁宇布の集落まで伸びる、戦後作られた新興路線でした。この路線は名前のとおり、美深から枝幸までを結ぶ路線として計画されましたが、その後の国鉄赤字問題で建設は中断されます。

もともと沿線住民が少なく、さらに目的の途中で路線が行き止まっているので、毎回国鉄赤字ローカル線リスト上位3位に入っていました。

空気を運ぶ列車は国鉄職員の研修列車と揶揄され、国鉄改革が叫ばれていたときは、不採算路線の象徴としてよくテレビで登場しました。その赤字を逆手に沿線の美深町長が観光アピールのため東京まで来たこともありました。

私が乗車したとき、車内は鉄道マニアがほとんどで、地元のお客さんはほんの2~3人だったと思います。大阪環状線とほぼ同じ距離(500メートル短い)の路線で、この数では廃止はやむを得ないでしょう。

路線は美深を出ると原野をひたすら走ります。沿線にはこれと言った大きな集落はなく、終点の仁宇布も十数軒の小さな集落があるだけでした。観光地も松山湿原ぐらいで(といっても仁宇布からかなり距離がある)特に何かがあるというところではありませんでした。 廃線間際は1日4往復走り、キハ22の単行で運転されていました。

現在線路跡は草木が茂り、築堤や鉄橋跡が見えなければわからなくなっています。ただ、終点の仁宇布付近はトロッコ王国として路盤が活用され、廃線跡を使った自走式トロッコを走らせているそうです。(詳細不明)仁宇布駅跡には、鉄道が通っていたという石碑も立っています。

写真は美幸線に加え、美深駅での駅撮り写真もつけました。荷物列車に客車1両をつけた列車が、当時宗谷本線で活躍していて、名寄から美深までそれに乗っていったのを覚えています。


「鉄道がある風景」/RailScape
Copyright ; © Yukihiro Minami, All rights reserved. / 版權所有 不得轉載

当サイトの写真・ページ等の転載、商用でのご使用はご遠慮いただいています。また写真の貸し出し等は理由如何に問わず行っていませんのでご了承ください。リンクはフリーですが、トップページにお願いします。なお「相互リンク」は管理上お断りさせていただいてます。ご了承ください。
Copyright Notice: All images on this site are © Copyright and remain the property of the photographer "Yukihiro Minami" and other photographers, copyright persons. These images may be downloaded and be used for non-profit personal use. Any other use of these images is strictly forbidden.