志摩スペイン村パルケエスパーニャ
三重県志摩市
周回軌道(乗降車駅1か所)
約600m
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関西/東海の観光地として地位を築いている伊勢志摩エリアにある志摩スペイン村の中には「フィエスタトレイン」と呼ばれる遊戯鉄道が走ります。
その名の通り、ここパルケエスパーニャは太陽の国スペインを模したテーマパークで、的矢湾に面する丘陵地を利用して作られています。1994年開業とバブル期に計画されて作られたテーマパークで、近鉄主導で開発が進められました。
バブル崩壊にて予定通りの集客が成り立たず、経営は開業以来苦しい状況です。テーマがスペインということですが、一度行ったことがある人ならかなり違和感を感じるでしょう。ディズニーシーのような街づくりとまでいかず、なんとなく中途半端さが残ってる分、リピーターとして遠く志摩まで来て再訪しようと思わないのでしょうね。
関西人から見れば、鳥羽水族館、伊勢神宮、朝熊山にもう1つ加わったって感じで、宣伝を観て聞いて一度は行きたいと思いますが、また行こうって感じになれないところが微妙です。
ここの最寄駅は近鉄鵜方駅。駅からスペイン村までは三重交通のバスが接続しています。大半の来園者は周りの観光を兼ねての車利用ですが、近鉄利用だとスペイン村の入場券もセットになったかなり安いパッケージが発売されています。
公園内は4つのブロックに分かれ、エントランスの「シウダート」中は行ったところの広場付近の「ティエラ」、海沿いの「マール」、遊園地エリアのガウディ風建物がある「フィエスタ」と呼ばれています。遊戯鉄道はこのフィエスタエリアを走ります。
フィエスタトレイン
フィエスタトレインはフィエスタエリアの真ん中にあるフィエスタ広場の外周をぐるっと回る、よくある遊園地の豆汽車です。乗り場降り場が同じの乗車を楽しむアトラクションで、右回りに約600mを約6分で1周します。
乗り場は広場東側にあり、ゲートから進んでくると中央にあるグエル公園風建物の向こう側に位置します。
フィエスタエリアは他のエリアと違ってスペインらしさはあまりなく、単なる遊園地という感じです。アトラクションは結構出来のいいものが多く、小さなお子様向けというより学生向けという感じです。
運行される機関車は色彩ケバケバ系で、赤とライトグリーンの2編成があります。閑散時は1編成が、繁忙時には2編成が同時運転できます。客車は屋根つきオープン客車で定員50名とそこそこ乗せることができます。料金は300円/回です。
軌間は600mmの遊園地規格で、機関車はディーゼル、客車はセミオープンスタイル2人掛け4両でどちらもアメリカの遊園地機器メーカーのチャンス製です。としまえんに走る「模型列車」とは親戚ですね。
沿線風景は結構変化に富んでいます。乗車駅は1面1線のシンプルなホーム。列車は南進して池のほとりを走ります。すぐに分岐線がありますが、つながる先には車庫があります。木々の中を進むと最初の踏切。広場のメイン通りと横切るところで、遮断機は細いカラフルな飾りのついたおしゃれな踏切です。
踏切の南側にはピレネーという吊り下げ型コースターがあり、天から悲鳴が聞こえてきます(そばで見てても面白い)。
踏切を回ると公園裏のようなところを走ります。ちょうどジェットコースターのグランモンセラーの裏側を通ります。しばらくすると急流すべりのスプラッシュモンセラーの下をくぐります。滝の中を進む感じで、このあたりは趣向が凝らされています。
再びクロスする踏切は入場ゲートから広場へつながるフィエスタ広場の入り口。ここまでくるとすぐ終点です。
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