新日本石油北信油槽所専用線
長野県埴科郡坂城町
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しなの鉄道坂城駅の専用線は、南に隣接する新日本石油北信油槽所への荷役線として使われています。ここではライトグリーンのスイッチャーが活躍します。油槽所は結構大きめで、2011年春に廃止となった西上田の能力もここでカバーしています。
この専用線は駅ヤードと荷役線が併設するタイプで、JR貨物編成が到着後、荷役線へ放り込む作業を専用線スイッチャーが担います。
スイッチャーは2台いて、基本、車庫を持っている25?t機がメインで使われます。予備機なのでしょうか、協三20t機が野ざらしで側線に留置されています。どちらもタンクの色に合わせたのか薄緑色の塗装でエネオスマークが記されています。
入換はJR編成到着後と発車前に行われるパターンで、神奈川県根岸と川崎浮島町から送られる石油類をタンクへ、作業終了後の空車を根岸へ返すという物流です。
ここは本線に張り付いて専用線が伸びているので撮影は工夫次第となりますが、いわゆる典型的な石油専用線で、昨今数を減らしている中、まあ貴重な存在とも言えるでしょう。
入換風景(2011年現在)
7時台朝イチ貨物到着前に機関庫からスイッチャーが出てきます(たぶん)。JR編成が到着すると入換スタートです。
まず側線にJR編成が入りELを切り離します。ELは中線の定位置?まで移動し、スイッチャーが持ってきた貨車を引き出します。貨車は2分割して(夏場は分割なしでもいいときもあるみたい)荷役線へ入れていきます。
スイッチャーは構造上東側にしかつかず、引いたり押したりで入換を進めます。荷役線への放り込みは東側にある高架橋先まで伸びる側線を使い、スイッチバックで入れていきます。同じ作業を2回行い、荷受けの入換は終了。油槽へ石油を引き出します。
10:00頃、空になったタキをまとめて根岸への空車返送の編成を仕立てます。2本の荷役線からタキを引っ張り出しますが、引き出しは軽いからなのか、1本目荷役線から出したタキを2本目へ押し込んで連結。一気にタキを1編成として引き出していきます。
このとき長いと高架橋を越えたところまでスイッチャーが出てきます。そのあと中線へ空タキを押し込んでいき、スイッチャーの入換は終了。単機で車庫前の定位置へ移動します。
JR機が編成の頭についたら仕上がり。1100前の出発にて根岸へ向かいます。
続いて根岸からやってくる列車も同じパターンで入換。夕方にも発着便があるので、同様の入換を行います。
冬場は3往復とも運行されると思いますが、夏場は灯油需要が減る分、入換が減ると思われます。閑散期には減車するのか列車がウヤになるかは不明ですが、多くの専用線のパターンから、朝イチ入換だけはしっかり動くのでしょう。
撮影ポイント
駅ホーム軽井沢方端っこか、前述の高架橋歩道から容易に撮影できます。
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