ロマンの森共和国 ミニSL弁慶号
遊戯鉄道 360m
乗降駅1ヶ所ループ線
ロマンの森共和国(公式サイト)
ロマンの森共和国所在地(GoogleMap)
|
|
《GALLERY》
PHOTO→
TICKET→
STAMP→
千葉県君津の山間にある「ロマンの森共和国」には「ミニSL弁慶号」という豆汽車が走ります。この施設、テーマパークというとちょっと大げさな感じの、かなりゆるい、くたびれた施設で、富津市、君津市、鴨川市の境界近くの、国道410号線沿いの山奥に位置します。オートキャンプ、キャンピングロッジ、コテージ、ホテルなども併設。日帰り温泉もあります。
開業は1976年と意外にも昔からある施設で、オーナー会社は東京に本社を持ち、主として老人ホームなどを手がけています。
公園入り口は国道から南へ向かって右側に目に付くゲートがあり、汽車の走る公園側は坂を上って左に国道を跨いで入場します。ゲートは駐車場と一緒になっており、ここで入場券を購入します。入場券は3ヶ月有効で、次のもう1回はタダになります。
公園に入るとすぐ目の前にSL乗り場があり、少々くたびれた豆汽車とプラットフォームがあります。公園真ん中にある「滴翠湖」という池の周りを周回する軌道があり、約350mを左回りに一周するループ構造となっています。
軌間は400mmのいわゆる遊園地の豆汽車ですが、路盤がへろへろで、廃線さながらです。開業当初から大きな手が入れられてない感じで、このくたびれ感がいい味をだしています。
列車は機関車である弁慶号とオープン客車3両の編成となっており、二人掛けの座席は大人2人では少々きつい感じです。機関車はバッテリー駆動(朝日テック製?)で電源接続の強制充電タイプです。車両は線路と同じく塗装がはげて錆びも浮いてたりして、なかなかのくたびれ感があります。
乗車料金は大人400円、子供でも3歳以上300円と結構いい値段を取りますが、目立った乗り物がない当公園としてはちびっ子には大人気です。休日は1時間に1本、午後30分1本の運転ダイヤとなります(30分間隔が限界:充電の都合だそうです)が、お客さんがいないと動きません。全体的に人であふれかえるという状況ではないので、乗車タイミングは良好です。
沿線風景
発車する駅「ロマンの森共和国」駅はミニ編成がちょうどの小さなプラットフォームと屋根つき券売機がある仮乗降場のような駅。発車すると桜の木々の下を進み、春にはいい景色となるのでしょう。少しいくと左へクランク、池の釣場を左手に、池全体が見渡せます。池の端で左へカーブするとホタルのトンネルがあり、ホタルのシーズンにはこのトンネル上の辺りで集団発光が見られます(なかなか圧巻)。
トンネルを出ると左に池の上に立つ食事処の紹介があり、小さいながらしっかりした踏み切りもあります。踏み切りを越え左にカーブして崖下を走り、再び池のほとりへ左にカーブを切ると、今度は運転士が鯉のえさやりで運転停止。群がる鯉を見ながら桜並木の下を走り、出発駅に到着です。
一応、運転士さんが公園のガイドをしながら進んでいきますが、まあ、なんというか、遊園地のような派手さはなく、ゆるゆる風景の、なんともいえない味わいがあります。この感触、行ってみるとすぐにわかりますよ。
旅メモ
訪問は不便なところにあるので車がお勧め。近くには他の公園もあるので家族での日帰りプチ旅行にはお勧めでしょう。ロマンの森には汽車以外にも、おもしろ自転車、迷路、ペダル式ボート、アスレチックコースなどがあり、小さなお子さんは退屈しません。
もちろん、どれもかなりへたった設備なので、大人はゆるゆる感を楽しんでください。大きなバーベキューハウスもあるので、売店で注文して焼き物を堪能するのもいいでしょう。家族で1日のんびりするにはいいところかもしれません。帰りには日帰り温泉で汗を流すのもいいでしょう。春先にはイチゴ狩りも楽しめるようです。
なお公園内の乗り物・施設利用料は1回1回結構な値段を取るので、終日いるようでしたら、子供たちにはフリーパスを買ってあげたほうがいいでしょう。→詳しくはロマンの森ホームページで。サイトには入園割引券もあります。
大人だけで行くには・・・あまりお勧めしません。鉄道だけの訪問も可能ですが、ちょっと浮いてしまいそうですね・・・お客さんが多い行楽シーズンを狙いましょう。乗る人がいないと列車が走りません。
|