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Page Start 2008.12.27 最終更新日【2014.9.28】
専用線「青海原石線」 (電気化学青海工場構内専用線)
DATA
電気化学工業(株)
青海工場構内専用線

青海工場-採石場(通称:原石線)
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解説
北陸本線青海駅近くにある電気化学青海工場には採石場と工場を結ぶ企業専用線が走ります。通称「原石線」と呼ばれ、場内で作られるカーバイト用の石灰石を運びます。 2008年3月のダイヤ改正でこの青海工場と青海駅とを結ぶ貨物の取扱は廃止となりましたが、原石線は継続して運行されています。

自社所有の石灰石の山から切り出された石は大きさを2つに分類し、メインはセメント用としてベルトコンベヤーで、もう1つはカーバイト向けとして鉄道で場内に運ばれています。

かつては貨物鉄道と名乗れるほどの巨大なヤードを持ってましたが、貨物輸送終了後は整理されて原石線の入換側線程度だけが残ってる状態です。

使われているDLは2012年10月に北陸重機から新車を導入。クリームベースの以前のカラーリングから大胆にブルー系にイメチェンとなりました。DS-7導入前はDD16タイプの「DS-6」が主機として使われてましたが今は予備機扱いになった様で、当時予備機だった「DS-5」「DS-4」はどうなったのか気になります。

また、原石線は社線内しか走らないためか専用貨車が使われ、JRサイドには出てこなかったテコ300、テコ400という変わった名前の鉱石用貨車が使われます。テコ300と400の違いは鉱石を入れる荷台の形が大きく異なります。

編成はおおむね3~5両で、場内からは機関車をお尻に推進運転を、積載後はそのまま機関車が貨車を引いて場内に戻ります。カーバイト工場への側線は一旦スイッチバックして貨車を押し込みます。編成が長いとヤードが見渡せる陸橋からも見れますが手前まで来ません。かつてあった「ア」「ホ」の電光表示板のところまで来るのは機関車の給油や車両整備の時だけかもしれません。(車庫は旧ヤード西側のままなので)


入換風景(2012.9現在)

ここの運転ですが、午後の2本が確実に運行され、1時半前後、3時半前後に運行しているようです。操業度が高いときには朝の10時~10時半の筋にも入って1日3本は運転されます。(午前中運行する情報はありますが一度も見たことがありません)ちなみに空車に砕石を積んで工場へ持っていくだけなので、10~15分ほどの短い時間しか場外から出てきません。

基本は電気を食うカーバイト向けなので、自社で水力発電を持つ関係上、雨や雪解け水を使える春先~梅雨明けと晩秋が繁忙期のようです。修繕時期やカーバイト工場休業日は運転がありません。運行日は、かつては平日中心でなかなか読めなかったのですが、独立線となってからは日祝関係ない運行で難易度が大きく下がりました。

車両整備や給油等で旧ヤードの西側へ行くパターンについてはまったくでもって不明。通常は機関車+貨車は工場内留置をやっているようです。どなたか勇敢な方の挑戦を期待しましょう。

なお、現在の採石場を東側の山に将来移すとの報道があり、そのときにこの原石線も役目を終えるのでしょうね。


撮影ポイント

ひすい峡へつながる道を山のほうに進むと青海川を渡る御幸橋があります。そのあたりが撮影ポイントです。採石場と工場との間に公道と平行して線路が走ります。短い区間ですが安全に、手軽に撮影できます。(列車の撮影「だけ」なら比較的好意的です。)

ただ、公道から線路を越えると工場敷地になりますので立ち入りには注意してください。北陸新幹線ガード下から場内へつながる道路も進入禁止です。準構内なんて呼び方する人いますが「準」などありませんのでご注意。また、御幸橋付近からの河原へ降りての撮影は途中が会社敷地なのでアウトです。遠くヒスイ峡から歩くか河口近くから上っていくか。ただしこの川でうろつくとヒスイ盗掘とみなされる恐れもあるので(河川でのヒスイ採取は法律違反)くれぐれも通報されるなどトラブルないように。


「鉄道がある風景」/RailScape
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