三菱製紙八戸工場専用線
青森県八戸市
八戸臨海鉄道 北沼駅-工場
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八戸臨海鉄道終点の北沼からさらに伸びる線路は北沼駅と三菱製紙八戸工場とを結ぶ三菱製紙の専用線。八戸臨海鉄道の列車到着前に出荷する荷物を受け渡し場所まで搬出して待機、八戸からの列車が到着したら工場内へ引っ張っていくという単純な運行ダイヤです。
現在八戸臨海鉄道の荷のすべてが三菱製紙のものとなっており、八臨自体が三菱製紙の専用鉄道といっても過言ではないでしょう。実際、八臨の大株主が三菱製紙になっていることから、一体経営してるようなもんです。工場と駅との距離はそこそこあり、専用線ならではのへろへろ線路をトロトロ走る風景を拝むことができます。
ここで使われるスイッチャーは3台ほどいるようで、かつてはちょっと古風な風貌の顔つきで、屋根がぺったんこのスイッチャーが主力機でしたが、今は馬淵川対岸の県営専用線にいたクリーム色の35t機が主力のようです。ちなみにスイッチャーの所属は八戸臨海鉄道だったりしますのでそのままDL入っていってもいいんじゃないとって思います。
2011年3月11日の震災では北沼駅、三菱製紙も津波に襲われ被害を受けましたが、その後急ピッチで復旧が進み、6月に運行を再開。以降三菱製紙の能力も戻り11月からは震災前と同じ状態に戻りました。貨物列車も再開時は間引き運転となっていましたが今は昔の2~3往復体制に戻ったものと思われます。
運転の基本は平日中心で日曜祝日は運休となります。土曜日はわたしが訪れたときはウヤられましたが、紙需要はそこそこあれば土曜も朝イチは動くようです。また、平日であっても、1便目と3便目が走ったり、1便目と2便目で終わったりとちょっと適当。4便目やそのあとの臨時便は基本走らないようです。
かつては馬淵川対岸の専用線(米軍用燃料輸送)も八戸臨海鉄道が運転管理していたようで、2便目の時間帯は八臨のDLがそっちへ行ったりしてた様です:詳細不明。なお対岸側はすでに廃止になっており、使われていたスイッチャーは八戸工場へ引っ越ししてきてます(クリーム色の35t機)。
入換風景(2013.10現在)
八戸臨海鉄道の貨物列車が北沼駅に到着する前後に必ず動きます。八臨の貨物が運休だとこの専用線も運休です。
運行パターンは2013年?から変わって、今まで北沼駅までやってきたスイッチャーは途中の受け渡し場所までしか出てこなくなっています。
出荷はスイッチャーが推進運転でコキ編成を出してきます。スイッチャーは駅まで2つある踏切をクリアし、北沼駅手前にあるスイッチャー停止位置で一旦停車。
北沼駅では八臨貨物が持ってきたコキ編成を2番線へ入れて一旦停止。機関車だけが離れて、スイッチャーが出してきた出荷編成まで進んで連結、続いて1番線へ引き込みます。これで八臨貨物の出発編成が仕立て上がります。
続いて八戸臨海のDLが北沼まで持ってきた編成のお尻について推進運転し、スイッチャーが待機する受け渡し所まで押し込みます。受け渡しが完了すると臨海DLは1番線へ戻って引き出し貨車に連結され出発を待ちます。スイッチャーはさきほど持ってきた編成に連結し、そのまま先頭に立って工場内へ戻ります。
これにて一連の入換が終了。八臨は貨物時刻表どおりの運転を行っているので、北沼駅折り返し時間内ですべての入換をやってしまいます。
なお、荷役線は場内の奥のほうで外からは見えませんが、場内ではコキの入換などを行っているようです。
撮影ポイント
製紙工場から出てくるシーンは工場縁を走る道路の踏切から容易に撮影可能。北沼駅でお荷渡しも広けていて道路わきから手軽に撮影できます。ただ途中のスイッチャー一時停止位置あたりは奥まったところにあり公道からは見えづらいです。
工場からの出場は八戸臨海鉄道の貨物が到着する20分ほど前くらいから粘っていれば撮影できると思います。なおスイッチャーは貨車の受払が終わるとそそくさとすぐに工場へ戻っていきますのでご注意ください。(おかげで八臨貨物との掛け持ち撮影も可能)
なお、工場内での入れ替えは工場内の奥深くで行ってるようで外からは見えません。もちろん中に入るのは禁止されていますのでマナーを守った撮影に心がけましょう。
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