日本製紙岩沼工場専用線
JR東北本線岩沼-工場 約2km
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東北本線岩沼駅から延びる専用線は南東方向にある日本製紙岩沼工場(旧大昭和製紙)へ伸びる約2Kmの工場専用線です。岩沼駅南側にある貨物ヤードから分岐する非電化路線で、常磐線との分岐位置より仙台側から分岐します。
この専用線の荷の中心はもちろん紙。コンテナ車による運用となっています。また、線路はよくあるヘロヘロ系ではなく、PC枕木が使われるなどバラスト状態が良い、本線並(とまでいかないかな?)に手入れされた線路です。
途中の沿線風景は、住宅街を抜けて工場の裏道風のところを南進。立体交差のトンネル(国道4号線とのオーバークロス)を越え、工場シンボルの煙突が間近に迫ったら到着となります。工場までは途中に踏み切りが何ヶ所かあり、遮断機のないところもあってか、かなりゆっくりとしたスピードで運転されます。
終点の工場構内は少々ややこしくなっており、南北線と短い東西線とが平面クロスする作りになっています。場内の出入場には専用線延長で東西線に直進するのではなく、一旦南進して列車をスイッチバックさせなければなりません。荷の積み下ろし場は南北線沿いにあるため、コンテナ車はスイッチバックで出てきます。入口から東西線が使われるケースは以前化学系タンク車の出し入れに使ってましたが現在は休止線になっています。
ここで使われるDLは何両かありますが、基本的に表に出てくるタイプはDD40が中心です。DD40はパイロットランプがクルクルまわる、鮮やかなライトブルーを身にまとっており、結構目を惹きます。以前は専用線DLらしい黄色でしたが、荷役業者が今の南光運輸に変わってからブルーに塗り替えられました。
入換風景(2013年4月現在)
この移動工程は工場出入場口と工場南側の阿武隈川堤防、岩沼駅構内で拝むことが出来ます。
運転は、平日土曜日運転となっており、午前と午後、1日2回の出入場があります。
まず、朝。7時過ぎから場内で入れ替えがスタート。南北線北側から南側に出荷用コキを集結していきます。8時少し前、工場から線路沿い道路を南光運輸の車が出てきます。係員は途中の踏切遮断と岩沼の入換支援に行くのかな?
編成をまとめた後、概ね8:00頃に出場します。出場の合図は工場内から発車の警笛です(鳴らさない時もある)。列車は工場線路向かって右端からゆっくり出てきます。と同時に入口に付近にある踏切の通行制御のため係員がチャリンコで出てきます。
列車を通した後、チャリンコはそのままにして係員は列車に乗っていきます。列車は住宅街の中をゆっくり走ります。朝の通勤通学時間と重なりますので安全確認をしながらのゆっくりの移動。約10~15分で岩沼駅に到着します。
岩沼駅ヤードは駅の南側に位置し、貨物駅も兼ねているのでいくつかの側線が並びます。ここで荷物を引き渡すと同時に受け入れを行い、列車が仕立てあがったらすぐに発車(入れ換えはだいたい20~30分くらい)します。約10分で工場に戻り、概ね工場着が900前くらいになります。
引き込み後は持ち込んだコキを場内で入れ換えします。場内入換は堤防上からの観察がベスト。南北線へ機関車がそのまま突っ込んできて堤防のある南端ギリギリまでやってきます。
コキは3分割され(他のバリエーションもあるかもしれない)、1つは工場入り口あたりで切り離され、2つは南北線へ入れ込みます。編成のお尻にあたる北側には場内用のDLが待機。切り離されたコキ3編成を北側へ持っていきます。場外へ出てくるDLは南側について北へ送り込むアシストをしていきます。
この堤防からの眺め、南端での作業しか拝めないので、岩沼からの引き込み時だけのお楽しみとなります。
午後便は狙ったことがないので正しい情報かわからないですが、概ね1330に出場、1430工場入場といったダイヤのようです。次回は午後便ゲットが目標です。
工場の出入場口あたりで待機するのがベター。場内から自転車に乗った係員が出てきたら出場となります。撮影場所はこの工場周辺、岩沼の貨物ヤード付近が手軽で楽チンです。
また、踏切前の道をずっと南進して阿武隈川堤防まで出ると、南北線南端の撮影が容易にできます。なお工場内は入場禁止となっていますのでご注意を。
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