解説

「千葉こどもの国 キッズダム」は千葉県市原市にあるテーマパークで、開園は1971年と古くからある施設です。以前は「千葉県こどもの国」と名乗っていましたが2006年秋に休園。その後第三セクターに経営が引き継がれ2007年2月に再開業し現在に至ってます。

場所は小湊鉄道海土有木駅から徒歩20分くらい、丘陵地にある山倉ダム湖に面して作られています。敷地は広大で、大半が芝の広っぱとなっており、小さな子供が走り回るのに向いています。テーマパークとはいえ、遊園地というよりは、ゴーカートやバーベキュー、サイクリングなどのファミリー向け遊び場という感じです。

園内はゲート入って西側と東側の大きく2つのブロックに分かれ、園内を走る豆汽車は東側にあります。ゲート入口にはからくり時計があって、毎時00分毎にそのからくりが働きます。

キッズダムトレインと名付けられた豆汽車は湖畔近くの隅っこにレールが敷設され、乗車駅と降車駅が同じの、典型的な遊戯鉄道です。1回300円で1周500m、約5分ほどの小さな旅です。時計まわりに運行され、ヘアピンカーブ2カ所で路線長を稼ぐ楕円の軌道を進みます。

機関車はおそらく朝日テック製の600mmゲージタイプのもので、機関車+テンダー+客車の構成です。テンダー部分に運転手が乗るタイプで、バッテリー類もテンダーにあると思われます。集電は乗車駅停車中に補う強制充電タイプです。

客車は屋根付き半オープンのもので、これもよくある仕様のものです。めずらしく機関庫を持っており、運転終了時にはちゃんと入庫してるみたいです。足りまわって遊ぶタイプの公園なので雨の日などは運転しないのかもしれません。

この鉄道自体には特にテーマ設定などしておらず、単に小さな旅を味わうという豆汽車です。

なお、ここの公園は公共交通機関のアクセスが悪いため車利用が便利でしょう。ほとんどのお客さんはマイカーで来ています。とにかく広くて走り回れるのでストレスたまった小さなお子様には楽しむことができます。入園料は大人500円とリーズナブル。1日子供を放し飼い状態にするにはお手軽な公園です。

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◆乗り場

・とってもシンプルな汽車乗り場。

     -2010.9.12


・発車時刻がその日その日で決まっています。訪れた日は20分ごとだったかな?キップはなぜか駅のそばに売ってなく、ちょっと離れたところまで買いに行かないといけません。

     -2010.9.12



・駅の屋根は蒲鉾状のしぶいつくり。運転台の屋根がなんかゴルフカートみたいに見えます。

        -2010.9.12





◆周回軌道

・結構Rのきついカーブが多数あります。

    -2010.9.12


・松と芝生が風景の中心なのでやっぱりゴルフ場を走る豆汽車に見えてしまいます。

      -2010.9.12




・きついヘアピンカーブを回ってきました。バックに遊具が並びます。

     -2010.9.12




・ぐるっと回って方向転換。

     -2010.9.12




・松の中を進みます。かつて使っていた廃踏み切りを通ります。ただ、なぜか遮断機は下ります。

       -2010.9.12




・もうすぐ駅に到着です。最後のカーブを回り込んでいきます。

    -2010.9.12




・ぐるっと回って駅に到着。

       -2010.9.12





◆車両類

・客車は典型的なセミオープン2名掛けの4両編成。機関車はテンダー部分が操作台。

     -2010.9.12

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