あらかわ遊園 豆汽車ユウミミ号
遊戯鉄道 約300m
乗降駅1ヶ所ループ線
あらかわ遊園(公式サイト)
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東京23区内にある遊園地「あらかわ遊園」は、その名のとおり荒川区にあるこじんまりとした遊園地で、隅田川沿いの、都営荒川線「荒川遊園地前」駅北側に位置します。
公園は戦前からあったそうですが、もともと日本庭園風の温泉などが併設された大人向け公園で、戦後に再整備されて子供向けの公園になったそうです。
今の姿は1986年から1991年にかけて大改造されたあとの姿なのですが、なんとなくゆるーい昭和名感じが残っていていいところです。乗り物類はほとんどがちびっ子向けで、スピードや落下が大きいものなどはありません。また小さな動物園もあって、うさぎなどへの餌やり体験もできます。小さなお子さんにとっては最高の場所です。園内は都市部とはいえ意外と広く、また、混雑しているわけでもないので、親も安全に遊ばせることができます。
さらに、区営ということで入園料は大人200円と格安で、園内の乗り物も大体100円か200円のものがほとんどです。親にとっては財布のほうも一安心といったところでしょうか。
各乗り物はフリーパスや回数券だとさらに割引となります。回数券は1000円100円券11枚綴りで、昔ながらにちぎって使っていきます。券売機も機械は一昔前の駅そば風の券売機ですが、乗物券は紙印刷とあって、ゆるさに拍車をかけています。それなりに乗物に乗るならフリーパスがいいですが、コインを入れての機械設置型の遊具はパスも回数券も関係ないのでご注意ください。
さて本題、この遊園地内にはその名もずばり「豆汽車」と名乗る遊戯鉄道が走っています。入り口から少し奥に乗り場があり、乗り場は他の遊具である「スカイサイクル」と兼ねています。1階が豆汽車、2階がスカイサイクル乗り場となっています。機関車は平成の改造時に導入されたもので、SL仕立ての電気機関車が屋根つきオープン客車を牽引します。
機関車はよくあるバッテリーカーではなく第3軌条からの集電タイプのようで、レールの中央にはそれらしき集電レールが敷かれていますが、添乗員が座る石炭車にはバッテリーも併用されていると思われます。
また列車には「ユウミミ号」という名前がついています。これはあらかわ遊園のマスコットとなっているミーアキャットの「ユウ」君と「ミミ」ちゃんから取ったもので、かつてはこの2匹のマスコットが機関車先端に記されてました。
客車はウェスタン風で某有名テーマパークの影響でしょうか、赤を基調とした派手なもので遊園地の豆汽車らしい風貌です。
路線は左回りで駅を出てすぐに左へカーブし、遠く釣堀を見つつ最初の踏切を横断します。左手にはポニーが見え、すぐにカーブ。曲がると隅田川沿いを進みますが、公園境界柵を兼ねた樹木のトンネルを進んでいきます。景色がきれいに見えないのが残念ですが、直線区間ではありますがスピードは出さず、そのままゆるいいスピードで進んでいきます。
再び左に大きくカーブすると左手に動物園全体が見渡せます。最後の踏切を越えると乗車駅に到着。約3分のあっと間の旅が終わります。
列車は予備編成がないため、点検時には運休になってしまいます。また車庫も始発着駅自体が屋根付きとなっているため、車庫を兼用しています。
汽車はこの他にもコインで動く簡易設置型のものが2つあります。それぞれアンパンマンSLと新幹線の乗物で、デパート屋上的な乗物です。結構この手の遊具があちこちの遊園地などにあって、基本、鉄道とは言いがたいのですが、とある遊園地にはこいつの長いレール版もあって、これが鉄道に分類するか遊具にしてしまうかが悩ましいところです。
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