解説

リラフュレド国有森林鉄道「LÁÉV(ラーイーヴ)」はハンガリー東部の中核都市ミシュコルツと避暑地で有名なリラフュレド(Lillafüred)を結ぶ観光鉄道です。開業は1921年と歴史がある路線です。

路線はリラフュレドをへてガラドナ(Garadna)へ行く路線と途中パピールジャール(Papírgyár)から分岐してマホーツァ(Mahóca)へ行く路線があります。

起点のミシュコルツ・ドロッチャ・ウッツァ(Miskolc-Dorottya utca)駅はMÁVミシュコルツ駅から離れたところにあります。 かつてはミシュコルツ駅までの路線だったらしく、ドロッチャ・ウッツァ駅から先に廃線跡が今も残ります。

この鉄道に走る列車はDL+屋根つきオープン客車のまさに観光列車で、レール幅もナローゲージということから遊戯鉄道のような感じです。使われる機関車はブルガリア製の古めかしい顔つきで、自転車並みの速度でゆっくりと走ります。

運転は夏季シーズンを中心にダイヤが組まれ、曜日によっても時刻が変わります(左の時刻表参照)。城ホテルなどがあるリラフュレドへは数往復の設定がありますが、Papírgyár – Mahóca線は夏季シーズンのみ1往復の設定しかありません。

路線の風景はドロッチャ・ウッツァからマイラート(Majláth)まではミシュコルツ市街の風景、その先は山間の風景の中を走ります。途中にある駅はホームなどない広場のような駅も数多くあります。

パピールジャール(Papírgyár)駅はガラドナ(Garadna)とマホーツァ(Mahóca)の分岐駅。北西へ行くほうがマホーツァ線となります。なおマホーツァから先、ファルカシュゲデル・エルヴェーニュケー(Farkasgödör-Örvénykő)まで路線がありますが現在運行が休止となっています。

DL+客車の編成以外にもSLが運転されたりもしています。

[LAÉV;時刻表]

 1999年旧時刻表
 下り(JPEG 74KB)
 上り(JPEG 69KB)
  (C) MÁV

Tips

ドロッチャ・ウッツァまではミシュコルツ駅前から出るMKVのトラム「1」系統に乗ってLÁÉV電停で下車。駅は廃線跡のような感じなので見落とさないようにしてください。小さな駅舎には乗車券販売窓口とちょっとした売店があります。

観光目当てならガラナド方面のリラフュレドがお勧め。城ホテル(Palota Szálló)やイシュトバーン鍾乳洞(István Barlang)が見所です。

PHOTO GALLERY

■Miskolc-Dorottya utca (ミシュコルツ・ドロッチャ・ウッツァ)

・ひなびた構内がなかなかいい感じ。軽便鉄道の始発駅にはぴったりです。

   -1999.8.12

・今のようにグーグルマップもなかったので駅が見つけられず行ったときは発車後でした。かつて線路はミシュコルツ駅までつながっており、トラムと平面クロスしてたそうです。

    -1999.8.12




■Diósgyõr~Diósgyõr-Városközpont

・草ぼうぼうの線路を進んできました。

    -1999.8.12



■Diósgyõr-Városközpont

・駅名はディオーシュジュール・シティセンター。え?でもホームないんですけどって駅です。一応3名のお客さんがいました。

     -1999.8.12

・リラフュレドへ向け出発進行。ほとんどトロッコ列車です。この少し先に車庫があります。

    -1999.8.12



・シティセンター駅は駅名標がなければただの空き地です。

   -1999.8.12