ハンガリーの鉄道 TITLE
鉄道がある風景

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Page Start 2007.7.29 最終更新日【2015.1.18】
「BKV-Villamos」 (ブダペスト交通トラム)




DATA
BKV(ブダペスト交通)

 Villamos
  (路面電車)
 


ブダペスト鉄道路線図(PDF)


撮影地ガイド
お好みのポイントでカメラを構えて下さい。

街並みがきれいなので絵になるところが多いです。
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解説
ブダペストを走るトラムは総延長200Kmを越えるスケールの大きい鉄道網で、地下鉄と併せ市内所要箇所を隈なく網羅しています。運行は地下鉄など市内交通機関を統括するブダペスト交通(BVK)が行っています。BVKのチケットで乗車可能で運転系統は市内中心や地下鉄駅に集まるよう工夫され5~15分間隔のフリークエンシー体制がとられています。

系統は全部で27(バス代行除く)あって、経路毎に番号がふられる形となっています。また区間運転は番号末に「A」が付きます。また「V」がつく系統はバス代行となっています。系統の基本構造は、環状運転系と郊外連絡の組み合わせであり、路線に概ね1~2系統が乗り入れ街中心部で重複区間を作って本数増を図るという感じです。

4番、6番は市内中心部の環状幹線、1番は高架道路を行く外環幹線、ドナウ川沿いに走る観光客が利用しやすい路線は2番と19番です。メトロ4号線の工事が終わり、ほぼ以前の形に戻りましたがモスクワ広場発着路線で番号改変と17番がバス転換されてしまいました。

トラムも地下鉄同様の信用乗車システムを採用しており、乗り降りはどのドアからでも自由です。ただし車内検札や乗降場での検札は頻繁に行われており、乗車券がなかったりチケットに刻印してない場合は有無を言わさずの罰金となります。

車両は旧共産圏らしい古めかしいものがチェコで作られたもの、90年代風のカクカクした外観のものは西ドイツからの中古輸入品で、全般的に連接車が多用されています。トラムカラーである黄色をベースとしたカラーリングは東欧らしく、ブダペストの古風な街並みにもよく似合います。

また一部路線には古豪車両が走り、吊革がほんものの革製で白熱灯に木床の古びた車両なんかあって、レトロな感じがなかなかGoodです。寒冷地なので冷房車はなく、たまに夏場に暑くなる日があると蒸し暑くなりますが、空気が乾燥しているため窓を開ければさわやかです。

郊外まで延びる線では専用軌道区間もありかなりしっかりとした路線となっています。特にモスクワ広場のトラム乗り場は乗り入れ系統が多く、敷地もかなり大きいので往年のトラム全盛期を彷彿とさせます。広場にならぶトラムは圧巻です。

2007年にはヨーロッパ各地ではやっている低床タイプの連接車(ジーメンス製:コンビーノシリーズ)が本格導入され、今後もこうした低床タイプの車両を増車していく方向にあります。この車両、1編成貫通路接続にて54mと、世界一の長さを誇っています。旅客の多い4番、6番の市内環状路線に新型車が投入され、いずれ全編成を置き換える計画になっています。ただしここ数年は財政難で新型車への置き換えはストップしてます。


[旅メモ]

回数券(左)と一日乗車券 有名どころはたいていトラムでいくことができます。泊まるホテルにもよりますが、1日券を使って地下鉄もうまく活用すれば最速の市内観光が可能です。歴史のある街なのでいろんなスポットを訪れてみてください。

旅行ガイドブック(地球の歩き方など)はトラムナンバーも地図に記されているので便利です。そちらをぜひ活用してください。


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