香港鐵路―東涌綫
香港(ホンコン)~東涌(トンチュン)
全8駅 31.1km
港鐵サイト
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港鐵東涌線は、香港島中環と大嶼山(ダーイユサン)=ランタオ島とを、九龍を経て結ばれる路線です。開業は1998年6月で香港新国際空港の開業時にあわせて作られました。大半は香港市街地と空港を結ぶ機場快綫(AEL)と線路を供用し、東涌手前で空港線が分岐します。
また、九龍~青衣までは複々線となり、機場快線は東涌線にある奥運、南昌、茘景をスルーパスできるようになっています。ただし、機場快線との接続は始発駅の香港と九龍、青衣の3駅のみで、かつ、改札が別々になっているため、機場快線列車を東涌線の快速列車としては利用できません。
使われる車両は開業当初入ったA-Stockタイプとその後増強された韓国ロテム製K-Stockが運用についています。A-Stockタイプは機場快線用のブルーの列車と同じ形式ですが、内装はまったく違った仕様となっています。
東涌線の車庫は欣澳~東涌、機場快線分岐点近くの小濠湾にあり、機場快線車両もこの車庫を使います。
沿線風景
香港駅は中環の地下深くにあり、機場快線とも同じ発着駅です。ただ乗り場が階で分けられていて、同一ホーム・コンコースでの乗降ができない構造になっています。香港駅は荃湾線・港島線中環駅との乗り換えも可。ただし連絡通路が結構長くて乗り換えには時間の余裕が必要です。
香港駅を出ると、列車は海の下をくぐり、次に着くのが九龍駅。ここも機場快線と駅を共にしますが別ホームになっています。線路は次の奥運駅手前まで地下を走ります。奥運からは地上走行となりますが、高速道路の下の、高い防音壁の高架を走るため、眺望はほとんどありません。
南昌駅は西鉄線と、続く茘景駅は荃湾線との接続駅とあって、乗降が結構あります。しばらく車窓を楽しめない風景が続きますが青衣島へ渡る青荔橋で海をちょっとだけ見ることができます。
次の青衣駅は青衣島にある駅で、もともとコンテナ埠頭があった島。鉄道開通で急速に宅地開発(といっても香港の場合は高層住宅建設)が進み、駅周辺は急速に発展した新興住宅地です。
青衣駅を出てトンネルを抜けると世界最長の鉄道・道路2階建て構造のつり橋「青馬大橋」。下に船を通すのでそこそこの高さがあるも、車内からは外がほとんど見えなくて眺望はゼロに等しいです(車道のほうがお勧め)。
再びトンネル後、今度は今までとまったく違った、海沿いを走る美しい風景の中を進みます。次の欣澳駅は香港ディズニーランド方面への乗換駅。ここはただの乗換駅なので改札を出ると外にはロータリー以外何もありません。
欣澳駅を出てからもしばらく海を見ながらの風景が続きます。機場快線同様、このあたりの車窓は香港らしさを感じさせません。しばらく走って見えてくる車庫をすぎると機場快線と分岐しトンネルに入ると終点東涌駅。
東涌駅周辺は空港建設とともに宅地開発されたところで、周りにはニョキニョキ高層住宅がたくさん建っています。東涌にはアウトレットモールなどもあって、香港中心部とはまた違った買い物に興じることも出来ます。
また駅近くから昂坪へつながるロープウェイがあり、山上からは空港や周りの島々が見渡せます。山上には観光スポットの寶蓮寺大仏、昂坪集市(ショッピングセンター)もありますので時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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